「密偵ファルコ 鋼鉄の軍神」「密偵ファルコ 海神の黄金」リンゼイ・デイヴィス
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皇帝が次に自分を行かせたいと思っているのはゲルマニア... そう耳にしたファルコは、皇帝に近づくのをやめて、庶民相手の仕事探しに励むことに。しかしファルコの留守中に訪ねて来たティトゥス・カエサルがヘレナと楽しそうに話し込んでいたのがきっかけで、ファルコとヘレナは気まずい雰囲気になってしまい、ファルコが意地を張っているうちに、ヘレナは家を出てしまいます。ローマを出たというヘレナの行方は誰にも分からず、ヘレナがいないローマに未練はないファルコは皇帝のゲルマニア行きの仕事を受けることに... という密偵ファルコシリーズ4作目「鋼鉄の軍神」と、5作目「海神の黄金」。
いやあ、今回も面白かった。「鋼鉄の軍神」は、やっぱりゲルマニアに着いてからでしょうね。ここでファルコは、ヘレナの弟で、ローマ執政武官をしているカミルス・ユスティヌスに会うことになるんですが、この弟くんが良かった! 正統な貴族の子弟らしい優雅さと冷静沈着な態度を見せながら、意外と行動力もあったりして(もちろん、頭もいいのです)、これはぜひとも再登場して欲しい人物です。(その時は、女祭司もぜひご一緒に) ファルコがユスティヌスや百人隊長のヘルウェティウス(彼もいいです)と一緒に、使えない新兵を従えて辺境の地を行軍する辺りも面白かったなあ。
「海神の黄金」の方は、今は亡きファルコのお兄さんの尻拭い。ファルコが身に覚えのない殺人容疑で追われたりして、結構大変な事態になります。小さな不審と小さな心の傷、そして小さな謎が集まってできたような話なんですけど、それらの1つ1つが氷解していくたびに家族の絆が少しずつ強まっていくようで、なかなかいい話でした。シリーズの最初の方ではあまり分からなかったけど、ファルコのお父さんもお母さんもいい味出してます。(ヘレナのお父さんも好き~)
ここまで、題名に「白銀」「青銅」「錆色」「鋼鉄」「黄金」と金属が使われてたんですけど、それもこの5巻で終わり、物語もとりあえず一段落みたいです。第一部終了? でもまだまだ解決してない部分が残ってるし、手元にもあと9冊あるし! 続きを読むのが楽しみです。(光文社文庫)
+シリーズ既刊の感想+
「密偵ファルコ 白銀の誓い」「密偵ファルコ 青銅の翳り」リンゼイ・デイヴィス
「密偵ファルコ 錆色の女神」リンゼイ・デイヴィス
「密偵ファルコ 鋼鉄の軍神」「密偵ファルコ 海神の黄金」リンゼイ・デイヴィス
「密偵ファルコ 砂漠の守護神」「密偵ファルコ 新たな旅立ち」リンゼイ・デイヴィス
「密偵ファルコ オリーブの真実」「密偵ファルコ 水路の連続殺人」リンゼイ・デイヴィス
「密偵ファルコ 獅子の目覚め」「密偵ファルコ 聖なる灯を守れ」リンゼイ・デイヴィス
「密偵ファルコ 亡者を哀れむ詩」「密偵ファルコ 疑惑の王宮建設」リンゼイ・デイヴィス
「密偵ファルコ 娘に語る神話」「密偵ファルコ 一人きりの法廷」リンゼイ・デイヴィス
「密偵ファルコ 地中海の海賊」リンゼイ・デイヴィス
「密偵ファルコ 最後の神託」リンゼイ・デイヴィス
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密偵ファルコ 海神(ポセイドン)の黄金 (光文社文庫) リンゼイ デイヴィス Lindsey Davis 矢沢 聖子 光文社 2001-04 ... » Lire la suite
はじめて『密偵ファルコ』を読みました。なかなかいいですね。
今回、読んだのは「海神の黄金」でした。
家族がそれぞれ隠していたことが明らかになって、それでも逆に絆が強まっていくところがうれしい気持ちになれました。
何より、登場人物が楽しい人たちばかりですね。ヘレナもいいけど、やっぱりファルコのお父さんがいちばんかな(^o^)
読まれたんですねー! ねね、結構面白いでしょう。
舞台は確かに古代ローマなのに登場人物は現代的で、そのギャップも可笑しいし
(ファルコのお父さん、いいですよね~!)
当時の人々の生活ぶりが、伝わってくるのがとてもいいですよね。
sayanoさんは、「海神の黄金」から読まれたのでしょうか。ということは、シリーズ5作目ですね。
5作目ともなると、ヘレナともかなり安定してますけど、最初はこの2人、犬猿の仲だったんですよ。
ぜひ「白銀(しろがね)の誓い」から読んでみて下さいませ~。
(でもこのシリーズ、順番が分かりにくすぎますよね)