「やまんば娘、街へゆく」「七日間のスノウ」村山早紀

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やまんばの母と人間の父の間に生まれた由布も13歳。以前から山のふもとの風早の街に行きたくて堪らなかった由布は、母が7年に1度の山の神の寄り合いで富士山に行っている間に、姉を残して1人山を下りてしまいます。街には父がいるはずなのです。10年前に街に行ったきり戻らなかった父。母は、父が山の生活が嫌になってしまって自分たちを見捨てたのだと言うけれど、由布にはどうしてもそうは思えず、帰りたいのに何か理由があって帰れないのではないかと考えていました... という「やまんば娘、街へゆく」と、捨てられた猫の赤ちゃんを拾い、1人世話をしようとする少女の物語「七日間のスノウ」。

「七日間のスノウ」しか画像が出ないですね。これは、正真正銘の児童書。風早街の話だから読んだんですけど、字が大きくてちょっとしんどかったし、お話そのものも痛すぎました...。「百年めの秘密」に登場したのと多分同じお屋敷も出てくるので、そういう意味では読んで良かったんですけどね。
それよりも「やまんば娘、街へゆく」の方が、ずっと私好み。これは副題が「由布の海馬亭通信」。古い石畳の道に面して建っている灰色の煉瓦造りの海馬亭は、今でこそアパートとして使われてるんですけど、元々はホテルで、竜の落とし子の形の錆びた金の看板にはしゃれた文字で「海馬亭」とあるんです。それを、「ナルニアのあの街灯のように」1つぽつんと立った街灯が見守っていて...。風早の街に、また1つ素敵な場所が増えてしまいましたー。やまんば娘の由布は可愛いし、お姉さんやお母さんも見たくなってしまったわ。アパートの住人たちもそれぞれに個性的で暖かくて、海馬亭がとても素敵な空間になってます。(理論社・佼成出版社)


+シリーズ既刊の感想+
「ささやかな魔法の物語 カフェ・かもめ亭」村山早紀
「人魚亭夢物語」村山早紀
「コンビニたそがれ堂」村山早紀
「百年めの秘密」村山早紀
「やまんば娘、街へゆく」「七日間のスノウ」村山早紀

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