「モップの魔女は呪文を知ってる」近藤史恵

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スポーツクラブでフロア・スタッフのバイトをしている殿内亨は、インストラクターの芹香にときめき、遅番の仕事が終わった後、プールで一泳ぎをするのが楽しみな毎日。しかしそんなある日、プールの中で身体に熱いものがかかって火傷をしたという女性が現れて... という「水の中の悪意」他全4編。キリコちゃんのシリーズです。

このシリーズはキリコも可愛いし、読みやすくて好きなんだけど... 前の2作とはちょっと違ってたかな。事件の方は相変わらず、人間の暗部を覗き込むようなもので、でも最後にはちょっぴり救われて気分が上向きになるというパターン。今回の4編の視点は、全て事件の当事者の視点。そこまではいいんだけど... 謎解きこそキリコがするし、それぞれに意表を突いた結末が待ってるんだけど、キリコはあくまでも脇役って感じなんですよね。それが私としては物足りなかったかも。清掃業というキリコの仕事も、いつもほど生かされている感じがしなかったし。しかもキリコが脇役だから、キリコ側の人たち(大介とか)が全然登場しないんですよねえ。もっとキリコ自身の話を読みたかったので、ちょっと残念。
今回面白かったのは、スポーツクラブに通い始めたキリコの言葉。習い事をしている場合、同じクラスの人と自然に知り合いになって挨拶したり少し話したりするようになるけれど、毎朝駅で顔をあわせる人とは、仲良くなろうとも思わないし、挨拶もしないもの。「スポーツクラブはそれが入り混じっているような気がする」という観察が面白かったです。(ジョイ・ノベルス)


+シリーズ既刊の感想+
「天使はモップを持って」......ブログには感想がないので、よろしければLivreへどうぞ
「モップの精は深夜現れる」近藤史恵
「モップの魔女は呪文を知ってる」近藤史恵

+既読の近藤史恵作品の感想+
「賢者はベンチで思索する」近藤史恵
「南方署強行犯係 黄泉路の犬」近藤史恵
「にわか大根」近藤史恵
「ふたつめの月」近藤史恵
「サクリファイス」近藤史恵
「タルト・タタンの夢」近藤史恵
「ヴァン・ショーをあなたに」近藤史恵
「寒椿ゆれる」近藤史恵
Livreに、これ以前の全作品の感想があります)

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Commentaires(4)

こんばんわ。
今回大介くんは出ないんですか?
二人がうまくいっているのか、気になりますよね。
図書館で順番待ちなので、早く読みたいです。
「ねむりねずみ」借りました♪

ia.さん、こんにちは~。
円満そうな雰囲気はあったんですけどね。
どうなってるのか、やっぱり気になっちゃいます。
早く順番が回ってくるといいですね。

「ねむりねずみ」も、楽しんで頂けるといいなあ。
キリコちゃんシリーズより、近藤さんらしさが濃いと思うんですよ。
ia.さんの感想、楽しみにしてますね。^^

遅くなりましたが、「ねむりねずみ」読み終わったので、また伺いました(^^;
すご~く面白かったです。
最近読書欲が落ちているのですが(笑)これは一気に読めました。
歌舞伎は観たことのない私でも歌舞伎の楽しさを感じましたし、
役者さんたちも魅力的でしたね。

読まれましたか!
気に入っていただけたようで、嬉しいです~。
ほんと、歌舞伎を見たことがなくても楽しめるし…
本を読んでると舞台の情景が浮かび上がるようだし
ちょっとした説明が分かりやすくて、実際に見てみたくなりますよね。
もちろん役者さんたちも魅力的。
大好きな作品です。よろしければ、続編もどうぞ~。^^

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