「王狼たちの戦旗」全5巻 ジョージ・R・R・マーティン

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ロバート王亡き後、サーセイ妃は自分が摂政となって嫡男・ジョフリーを鉄の王座に座らせます。アリアはキングズランディングから脱出しますが、サンサは王城に囚われの身、ロブは北の地で王として名乗りを上げます。しかしハイガーデンではロバートの末弟・レンリー・バラシオンが、ストームズエンドでは次弟のスタンニス・バラシオンもまた、王として名乗りを上げたのです。

「氷と炎の歌」の第2部。シリーズ物なので、あらすじはごく簡単に。
「七王国の玉座」の最後で一気に分裂した王国。乱世らしく、血みどろの戦争やそれに伴う悲惨な場面が多いです。この第2部で語り手となっているのは、スターク家のアリア、サンサ、ブラン、ジョン、ケイトリン、ラニスター家のティリオン、バラシオン家からはスタンニスに仕えるダヴォス、海の彼方からはデーナリス、グレイジョイ家からはシオンの計9人。やっぱり中心となるのはスターク家だとは思うんだけど... これでもかこれでもかと悲惨な出来事が! 本当にこの作者さんは、どのキャラクターも一様に突き放してますね。というか、スターク家が中心だからこそ、彼らが一番の重荷を背負わされているということなのでしょうかー。彼らに限らず、どのキャラクターもいつどこで殺されても不思議はないという緊迫感なんですけどね。4巻の途中では、もう本当にびっくりしました...。
読んでいて楽しかったのも、やっぱりまずスターク家のパート。特にアリアのパートが好き~。サンサもそれなりに苦労してるんですけど、やっぱりアリアですよ。行方不明のナイメリアの今後の役割も気になるところ。健気なブランも可愛い~。彼のパートには、森の子供たちの緑視力、獣人や変容者と気になるモチーフが満載です。そして次に楽しいのは、デーナリスのパートかな。彼女とドラゴンたちは今後一体どうなるんでしょう? 「七王国の玉座」を読んだ時はティリオンが結構気に入っていて、こちらでもティリオンと宦官のヴェリース、ティリオンとサーセイといった辺りのやり取りは楽しかったんですが... 彼に関しては、前作の方が良かったかも。(前作の方が良かったといえば、ジョンもそうかも)
最初のうちこそ、どんな話だったか思い出せなくて戸惑ったんですが、すぐに勢いに乗れました。でもこういう作品って、どうしても初読時はストーリーを追うことに集中してしまうんですよね。本当に重層的な作品だから、ストーリーを追うだけじゃ勿体ないって良く分かってるんだけど...。シリーズ全部出揃ったら、ぜひとも再読したいです。(ハヤカワ文庫SF)


+シリーズ既刊の感想+
「七王国の玉座」全5巻 ジョージ・R・R・マーティン
「王狼たちの戦旗」全5巻 ジョージ・R・R・マーティン

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Commentaires(4)

わー、『王狼達の戦旗』、読まれたんですね~。『剣嵐の大地』はますますものすごい展開になりますよ!!! 思わず読んでいる本を驚愕で取り落としそうになるほど(笑)。

わたしもデーナリスのパートはお気に入りでした。アリアも~~! 彼女はホントに苦労させられて可哀想ですね。まあ、子ども達はみんな苦労しているんですけれど。

シリーズ全部揃えてまとめ読み、わたしもぜひやってみたいです。
しかし、ハードカバーでさえあの冊数(ちなみにわたしはハードカバーで揃え中です)、文庫だったら何冊になるんでしょうね?(苦笑)

ええーっ、さらにすごい展開になるんですか!
今でも十分、心臓に悪い場面があったのに。(笑)
でもほんと、この作者さん、何をしてくれるか分からないので怖い…
と言いつつ、それがまた緊迫感たっぷりで楽しいですが♪
「剣嵐の大地」が文庫になるには、まだまだ待たないといけないし
ハードカバーで先に読んじゃおうかなあ、なんて思ったりもします。

ほんと、文庫は一体全部で何冊になるんでしょうね?
「七王国~」「王狼~」が5冊分冊というのは、どう考えても分けすぎですよ。
せめて3分冊だったら良かったのに。
この分だと「剣嵐~」は、7分冊? で、いけるのかしら?
そしてさらに続編では…? ひええええ。

はじめまして。ブログ村から来ました。
私もこのシリーズ読んでいるところです。
今、「剣嵐の大地」です。

「剣嵐~」では、ジェイムがクローズ・アップされてくるみたいなので、ちょっと楽しみです。
背徳オトコだけど、憎めない・・・。
トラバさせて頂きます。

lazyMikiさん、はじめまして。
コメントとTB、ありがとうございます。

「剣嵐の大地」では、ジェイムがクローズアップですか!
この「王狼たちの戦旗」では、ほとんど登場しなかったですよね。
でもやつれたジェイムも、きっと魅力的なんだろうなあ… と思ったり。
(いや、やつれてる方がむしろ、というのはアブナイですか・わはは)
美男子は得ですよね。(笑)

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