「たぶん最後の御挨拶」東野圭吾

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「あの頃ぼくらはアホでした」「ちゃれんじ?」「さいえんす?」「夢はトリノをかけめぐる」に続く、5冊目のエッセイ集。「年譜」「自作解説」「映画化など」「思い出」「好きなもの」「スポーツ」「作家の日々」という7章。

これまでのエッセイ集で触れられていて知ってた部分もちょこちょこあったんですけど、生まれてからの年譜から始まっていることもあり、今までのエッセイの総まとめといった感がありました。「あの頃ぼくらはアホでした」の学生時代、5年間のサラリーマン生活、そして作家への転身。なかなか売れずに苦しむものの、いつの間にか作品に次々と映画化の話が舞い込むような作家への変身。東野圭吾作家史といったところですね。東野さんの作品はほとんど読んでるので、自作の解説もすごく興味深かったです。
でもこれは、東野圭吾さんにとっておそらく最後のエッセイ集になるのだとか。「たぶん最後の御挨拶」というのは、やっぱりそういう意味だったんですねえ。作家になった当初はエッセイを書くのを当然だと思い、プロの作家になったという実感もあって喜んでエッセイの仕事を引き受けていたという東野圭吾さんですが、実はずっと違和感を感じていたのだそう。デビューとなった江戸川乱歩賞はエッセイを書く能力とは無関係。実際エッセイを書くのは苦手。もうエッセイは書かないという決断は、「身体が軽くなったような気さえ」することだったんだそうです。苦手とは言っても、私は東野圭吾さんのエッセイは十分面白いと思うし、楽しみにしているファンも多いと思うんですけど、確かに「訴えたいことは小説で」という考えも分かりますしね。「そんな時間があるなら、小説を書け」という言葉に反論できないというのも、読者としてすごくありがたい姿勢なわけで。や、もちろん、「たぶん最後」というのは「絶対に最後」という意味ではないんですけど... それは東野さんにとっては、「ちゃれんじ?」や「さいえんす?」の「?」と同じようなものなんでしょう。
そしてこの表紙! もしかして東野さんの猫のぷん(夢吉)ですか!? すごーい。東野さんご自身による猫のイラストも可愛いです~。(文藝春秋)


+既読の東野圭吾作品の感想+
「ちゃれんじ?」東野圭吾
「さまよう刃」東野圭吾
「黒笑小説」東野圭吾
「容疑者Xの献身」東野圭吾
「さいえんす?」東野圭吾
「夢はトリノをかけめぐる」東野圭吾
「赤い指」東野圭吾
「たぶん最後の御挨拶」東野圭吾
Livreに、これ以前の全作品の感想があります)

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たぶん最後の御挨拶東野 圭吾文藝春秋このアイテムの詳細を見る 今回は、東野圭吾『たぶん最後の御挨拶』を紹介します。あとがきに書いてあるように、東野氏の最後のエ... » Lire la suite

Commentaires(2)

はじめまして。
TBもさせていただきましたが、送信結果不明と出ましたので届いてないかもしれません。

熱心な東野読者ではありませんが好きな作家の一人です。
「あの頃ぼくらはアホでした」でエッセイもすごいものが!と強烈な印象を受けたのを思い出します。
作品解説は興味深かったです。
この裏にはこんなことが!とか読んでいた時に引き戻されるようでした。
仕事に支障をきたすのでエッセイを引退される予定らしいですが、ファンは「たぶん~」というところに次回を期待してしまいます。

yasishiさん、はじめまして
TBちゃんと届いてます。ありがとうございます~。

「あの頃ぼくらはアホでした」は、ほんと面白かったですね!
売れっ子の作家さんなのに、ここまでアホな話を書いちゃっていいの?と思いました…
普段作品にあまり大阪を感じさせないけど、やっぱり大阪人なんだなあ、とも。(笑)
そして自作解説は、「これも売れなかった」が、ものすごく多くてびっくり。
まあ、今や初期の作品まで平積みで並んでたりしますし
そんな悩みもすっかり解消されてしまったでしょうけれど。

「たぶん」がポイントですね。
「あの頃ぼくらはアホだった」を超えるネタは、さすがになかなかなさそうだし
個人的には、これで終わりというのも潔くていいかなと思いますが…

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