「ぐるぐる猿と歌う鳥」加納朋子

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父の転勤で北九州に引っ越すことになった、小学校5年生の高見森(シン)。東京では腕白のいじめっ子として問題児扱いをされていた森ですが、引越し当日の夜にはこっそり外に抜け出て、パックという少年と一緒に社宅の屋根に上り、翌朝には同じ登校班の子供たちにもすんなりと受け入れられて、今度の学校では楽しくやれそうな予感。しかし、てっきり一緒に学校に通うとばかり思っていたパックの姿が見えないのです。しかも周囲の子供たちに聞いても、みんな口を濁すばかりで...。

講談社ミステリーランドの第13回配本。加納朋子さんらしく、とっても可愛らしいお話でした~。
大人から見れば単なる乱暴者の森なんですが、実は意外と素直な少年。話の合いそうな転校生と友達になりたいと思った時も、おばあさんのアドバイス通りにしてるし... いや、これに関しては、今時の少年が本当にそんなことをするのか?! とも思っちゃうんですけどね。それまで森の周囲にいた子供たちは、森がそんなことをするなんてまさか思わなかったでしょう... 地方によって子供たちに違いがあるなんて書きたくないんですけど、やっぱり大人になるのが早い分、大人の色眼鏡ごしに物事を見てしまいがちなのかも、とか思ってしまうー。それに比べて、北九州の子供たちの可愛いことったら。彼らの話す北九州弁が、またいいんです。これですっかり親しみが湧いてしまいました。...ええと、肝心の謎に関してはそれほどでもなくて、少年たちの冒険譚といった要素の方が強かったんですが、それでも社宅という条件がすごく利いてると思ったし、夢がありながらほろ苦い現実もあるところが良かったです。爽やか~。
「かつて子どもだったあなたと少年少女のための」と言いつつ、今までは「かつて子どもだったあなた」向けの作品が多かった気がするミステリーランドのラインナップの中では、純粋に「少年少女のため」に近い作品かも。(そしてこの表題の文字が可愛い! 可愛すぎる! こんなPC用フォントがあったら、絶対欲しいー)(講談社ミステリーランド)


+既読の加納朋子作品の感想+
「てるてるあした」加納朋子
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「ぐるぐる猿と歌う鳥」加納朋子
Livreに、これ以前の全作品の感想があります。

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ぐるぐる猿と歌う鳥 (ミステリーランド) オススメ! 五年生に進級する春、森は父親の転勤で東京から北九州へ転校することになった。 わんぱくで怪我は絶えない... » Lire la suite

Commentaires(4)

はい、子供の頃の夢、適いそうです。。(^^♪
<小説家に成りたかった。。。

しかし、ソフトの「A to Z」の執筆に成りそうで(笑)、コレばっかりは、書き下ろしても読書感想家さんには、読んでもらえそうもないなー。あはは。

おおー、テクニカルライターってヤツですか?
まあ、確かに小説読みさんにはなかなか読んでもらえないかもですけど…
必要とする人に読まれるわけだし。
良かったじゃないですか。おめでとうございます。

こんにちは^^TBさせていただきました。
素敵な作品でしたよね~。
都会の子、田舎の子、そういう区別は確かに良くないとは思うんですが、北九州の子達の素直な事^^
可愛らしかったです。
森も、気の強い男の子ですけど、本当は素直で不器用で寂しがりな子なんですよね。
だんだん成長していく姿が良かったですね~

苗坊さん、こんにちは~。TBありがとうございます。
ほんと、可愛らしいお話でしたよね!
子どもたちの可愛らしさがすごく生きてるなあとおもいました。
もちろん、ここで出てくるような都会の子たちも、1人ずつになれば可愛いと思うんですけどね~。
それこそ、森みたいに♪

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