「バビロン・ゲーム」キャサリン・ロバーツ

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紀元前6世紀、ナボニドス王時代のバビロン。香油屋の養女のティアマットは、ユダヤ人の友達・シミオンを連れて王宮へと向かっていました。シミオンはアンダリ師の率いるトゥエンンティ・スクエア・チームのメンバー。ティアマットはどうしてもチームに入りたくて、シミオンに助けてくれるよう説得するために、その理由を見せに行くことにしたのです。王宮の王妃の庭は、香油の材料となる香草を集めにティアマットがよく来る場所。ティアマットは何年も前にここで古い印章を見つけており、最近、夜の城壁でその印章にも描かれている聖なる竜、シルシュの姿を見かけていました。シルシュたちは夜になると城壁に放され、しかし飢死しかけていたのです。ティアマットが王宮に来たのは、シルシュたちに持参した残飯をあげるため。しかしティアマットがざくろをシルシュに差し出した時、2人は王の軍隊に見つかって捕まってしまうことに。

古代バビロンを舞台にした冒険物語。これは世界七不思議ファンタジーということで、古代の七不思議を1つずつ取り上げたシリーズなんだそうです。(話の繋がりはないみたいですが) ここで取り上げられてる七不思議は、バビロンの空中庭園。でも空中庭園にはものすごーくそそられるんですけど、結局最後まで話に入れなかったかも...。
まず残念だったのは、まずトゥエンティ・スクエアというゲームのことが良く分からなかったことですね。巻頭に古代都市バビロンの全景図や、地図、用語解説がついていて、そこにゲームの説明もあるんです。それによると、トゥエンティ・スクエアとは実際に古代バビロンで行われ、人気があったというボードゲームとのこと。でもでも、バックギャモンにルールが似てるなんて説明されても! バックギャモン自体知らないわけですし。このゲームが物語の中でかなり重要な役回りをしているので、やっぱりもうちょっと説明が欲しかったな。
それと引っかかってしまったのは、そもそもなんでティアがシルシュを助けたいと思ったのかという部分。どうやらティアマットは動物好きで、日頃近所のマスチフ犬を可愛がってるらしいんですけど、実際に犬が登場する場面では気分が乗らなくて無視しちゃってるし... これじゃあ、全然繋がりのないシルシュを助けるために危険を冒して王宮に忍び込む理由にまではならないんじゃ? しかもシルシュには毒があるという噂なのに。猪突猛進で、一度思い込んだらまっしぐらなティアなので、シルシュと心を通わせてしまった後の行動は理解できるんですけどね。
それでも古代世界の七不思議をそれぞれテーマに取り上げて、7作品を書くというのは面白いですね。ちなみに七不思議とは、エジプトのピラミッド、バビロンの空中庭園、オリンピュアのゼウス像、ハリカルナッソスのマウソロス霊廟、エフェソスのアルテミス神殿、アレクサンドリアの灯台、そしてロードス島の巨像。今の時点では、七不思議2作目の「セヌとレッドのピラミッド」が刊行されているようです。(集英社)


+既読のキャサリン・ロバーツ作品の感想+
「ライアルと5つの魔法の歌」キャサリン・ロバーツ
「バビロン・ゲーム」キャサリン・ロバーツ

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Commentaires(2)

七生子です、こんにちは。
“世界七不思議ファンタジー”と聞くと、やっぱりソソられますよねえ。
ただ期待していた風の物語ではなくて、がっかりした記憶が
私にもあります。
第2作目の「セヌとレッドのピラミッド」を読んだ記憶があるものの、
確かそれ以降は刊行されていなかったと思います(涙)。
全7話読めるのを、未だに待ち続けてるんですけどね(涙)。

七生子さん、こんにちは!
おおー、七生子さんも読まれてましたか。
やっぱり“世界七不思議ファンタジー”という言葉には惹かれちゃいますねっ。
でも、そうでしたか、やっぱり期待したほどではなかったですかー。
以前、同じくキャサリン・ロバーツの「ライアルと5つの魔法の歌」を読んだ時も
なんだか説明不足・描写不足だなあって思ってたんです。
こちらでも同じような不満が残ってしまったので、この作家さんとはあんまり合わないのかも…

と言いつつ、「セヌとレッドのピラミッド」も気になるんですけどね。他の七不思議ファンタジーも。
アマゾンの洋書のところを見たら、既にこのシリーズ6冊は刊行されてるみたい。
早く訳書が出てくれるといいですね~。

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