「うちの一階には鬼がいる!」ダイアナ・ウィン・ジョーンズ

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一ヶ月前に母親が再婚した相手は、子供が嫌いでいつも怒ってばかりのまさに「鬼」。しかもキャスパーとジョニーとグウィニーの3兄妹は、継父の連れ子のダグラスとマルコムともまるで気が合わなかったのです。そんなある日、「鬼」がなぜかジョニーとマルコムに驚くほど大きな化学実験セットを買ってくれます。マルコムの出していた悪臭に対抗しようと、キャスパーとジョニーが一番猛烈な臭いを出しそうな薬品を混ぜ合わせていた時、「鬼」に怒られそうになって慌てたグウィニーにその液体がかかってしまい... そしてグウィニーの体はすっかり軽くなって...。

これも原作は1976年刊だというごく初期の作品。でも家族内の強烈なゴタゴタが中心で、ダイアナ・ウィン・ジョーンズらしさはたっぷり。こういうのを読むたびに、ダイアナ・ウィン・ジョーンズって相当すごい家庭で育ったのかしら、って思ってしまうのですが。
化学実験セットから巻き起こる大騒動は、想像するだけでも楽しくなってしまうようなもの。虹化剤とか動物精、龍牙塩のように、薬品の名前からある程度効果が想像できるものもあるんですが、入っている薬の1つずつの詳細な説明が読んでみたくなってしまいます。そして本文中ではさらっと登場するだけで終わってしまうんですけど、そもそもこの化学実験セットを売っていた「魔術舎有限会社」というお店が、ものすごーく面白そう。本の表紙も、この魔術舎のお店の絵なんです。この辺りがもっとじっくり読みたかった!
子供たちからすればまさに「鬼」のような父親なんですが、大人視点から読むと、いきなり男の子4人に女の子1人という5人の父親になってしまった父親側にも十分同情の余地がありますね。きっと実際にもんのすごい騒ぎでしょうからねー。(実子2人はそれまで寄宿舎生活だったので、その本領発揮を知らなかったという設定) 結局悪人はいなかった、というのがどうも出来過ぎな印象もありますが、ほどよくどたばたでほどよくストレートで、ほどよく面白かったです。(創元ブックランド)


+既読のダイアナ・ウィン・ジョーンズ作品の感想+
「魔法使いハウルと火の悪魔」ダイアナ・ウィン・ジョーンズ
「アブダラの空飛ぶ絨毯」ダイアナ・ウィン・ジョーンズ
「デイルマーク王国史」1~4 ダイアナ・ウィン・ジョーンズ
「わたしが幽霊だった時」ダイアナ・ウィン・ジョーンズ
「魔法使いはだれだ」「クリストファーの魔法の旅」ダイアナ・ウィン・ジョーンズ
「魔女と暮らせば」「トニーノの歌う魔法」ダイアナ・ウィン・ジョーンズ
「魔法がいっぱい」ダイアナ・ウィン・ジョーンズ
留守中に読んだ本(18冊)(「マライアおばさん」「七人の魔法使い」「時の町の伝説」の感想)
「呪われた首環の物語」ダイアナ・ウィン・ジョーンズ
「花の魔法、白のドラゴン」ダイアナ・ウィン・ジョーンズ
「いたずらロバート」ダイアナ・ウィン・ジョーンズ
「ダイアナ・ウィン・ジョーンズのファンタジーランド観光ガイド」ダイアナ・ウィン・ジョーンズ
「バウンダーズ」ダイアナ・ウィン・ジョーンズ
「星空から来た犬」「魔空の森ヘックスウッド」ダイアナ・ウィン・ジョーンズ
「バビロンまでは何マイル」上下 ダイアナ・ウィン・ジョーンズ
「ウィルキンズの歯と呪いの魔法」「海駆ける騎士の伝説」ダイアナ・ウィン・ジョーンズ
「うちの一階には鬼がいる!」ダイアナ・ウィン・ジョーンズ
「魔法!魔法!魔法!」ダイアナ・ウィン・ジョーンズ
「ぼくとルークの一週間と一日」ダイアナ・ウィン・ジョーンズ
「牢の中の貴婦人」ダイアナ・ウィン・ジョーンズ
「魔法の館にやとわれて」ダイアナ・ウィン・ジョーンズ
「キャットと魔法の卵」ダイアナ・ウィン・ジョーンズ
Livreに「ダークホルムの闇の君」「グリフィンの年」「九年目の魔法」の感想があります)

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