「グレイがまってるから」「気分はおすわりの日」伊勢英子

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引越しと旅が趣味の「絵描き」は、建築家の夫と子供2人の4人暮らし。家を変えるたびに家の中を自分の好みの色で塗り替える一家の今度の家は、床のじゅうたんも壁も家具もカーテンもクッションも全てブルーグレー。友人の家にハスキーの子犬が生まれたと聞いた絵描き一家は、ブルーグレーの部屋や庭にハスキー犬がいる様子を想像してうっとりし、離乳がすむ頃にひきとりに行く約束をします。そしてやって来たのは、体全体が銀白色で鼻も瞳も真っ黒な「グレイ」でした... という「グレイがまってるから」と、その続きの「気分はおすわりの日」。

伊勢英子さんの家にやってきた、ハスキー犬のグレイにまつわるエッセイ。基本的に伊勢さんの視点なんですが、時々グレイの視点になったりして、それがまた可愛いのです~。そして合間には、伊勢さんによるスケッチがふんだんに!
うちにも以前犬がいたし、しかもまるでしつけがなっていない犬だったので(笑)、グレイのエピソードがどれもものすごーく身近に感じられました。伊勢一家のように「夜犬ヲ鳴カサナイデクダサイ。メイワクシマス」などという手紙を受け取ったことこそないんですけど、きっと文句を言いたかった人もいたんだろうな...。やっぱり毎日の散歩がある分、犬を飼うのって結構大変ですよね。うちの犬も散歩に行きたくて鳴き始めるのが毎朝4時とかそんな時間で、しかも一度鳴き始めたら連れて行ってもらえるまで鳴き続けるので、体力的にも結構キツかったです...。でも実際には「大変」以上に楽しいこともいっぱい。この本でも淡々と綴っているようでいて、グレイと一緒にいられた幸せが一杯詰まっていて、それがとてもかけがえのないものだったというのがしみじみと伝わってきました。
ただ、「グレイがまってるから」の文庫化に際して「そして四年...」が書き下ろされたんだそうですが... ここにこの書き下ろしはちょっと雰囲気的にどうなんでしょう。「気分はおすわりの日」では、それほど違和感を感じないのだけど。(こちらには「そして三年...」が入ってます) あと、この続編で「グレイのしっぽ」というのもあるようですね。それも読んでみたいなあ。ちょっとツラい話になるのかもしれませんが...。(中公文庫)


+既読の伊勢英子作品の感想+
「ルリユールおじさん」「絵描き」いせひでこ
「旅する絵描き パリからの手紙」伊勢英子
「グレイがまってるから」「気分はおすわりの日」伊勢英子
「マキちゃんの絵にっき」「ぶう」伊勢英子
「カザルスへの旅」伊勢英子
「はじまりの記憶」柳田邦男・伊勢英子
「1000の風 1000のチェロ」「雲のてんらん会」いせひでこ
「空のひきだし」いせひでこ
「むぎわらぼうし」竹下文子・いせひでこ
「大きな木のような人」「ルリユールおじさん」いせひでこ
「にいさん」いせひでこ
「ざしき童子のはなし」「よだかの星」「風の又三郎」「水仙月の四日」宮沢賢治・伊勢英子

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Commentaires(4)

四季さん、こんばんは!
私はこれ、単行本で読みました~。
文庫は書き下ろしがついてるのですね。

ん、でも、「グレイがまってるから」では、発作の話などは、ほとんどないのでしたっけ。
そうすると、確かにちょっと違和感が…。

四季さんも朝の四時とは大変でしたね。笑
大変だろうけれど、楽しみや喜びも多いのでしょうね。
伊勢さんのグレイも、様々な表情が本当に可愛らしかったです。

つなさん、こんにちは~。
この前、この本を読んでらっしゃると書いてらしたので
ブログで感想を探したんですけど、見つかりませんでした…
感想は書いてらっしゃらなかったのかな?

そうなんですよ、「グレイがまってるから」では病気の話は全然ないので
書き下ろしがまるでネタばれのように感じられてしまって…
でも最近飼い犬を亡くされた方が、その犬の闘病中にこの本を読み返されたそうで
最初に読んだ時は、同じように違和感を感じられたその書き下ろしの部分が
再読時には一番響いてきたのだそうです。やっぱり色々ですね。

朝の4時、大変でした! こちらの体調にお構いなしに毎朝のことですしね~。
しかも、散歩に行きたい時の「きゅい~んきゅい~ん」という鳴き声ってほんと無視できないんですよ。
無視して寝たくても、どうしても目が覚めちゃう。近所の方にもご迷惑なので、とっとと起きるしかなく…(溜息)
でもでも、可愛かったですよぉ。本当に。いや、今いる猫もむちゃくちゃ可愛いんですが☆
すっかり親ばかになっちゃいますね。(笑)

わー、探してくださったんですね、ありがとうございます。
そう、実はグレイは三冊一気に読んじゃった割に、図書館の返却期限がきちゃって、感想書かないまま返しちゃったんですよ…。
色々思うところはあったんだけど、どうも短期間ではうまくまとまらなくって。
「闘病記」って、やっぱり辛いですよね…。
(うん、でも、そうやって同じ体験を潜り抜けた方には、また違うでしょうし、これは「昇華」されたものだよなぁ、とは思ったのですが)

私は柳田邦男さんが結構好きなので、伊勢英子さんとの共著、「はじまりの記憶」もいいなぁ、と思いましたし、柳田邦男さんの「砂漠でみつけた一冊の絵本」も興味深かったです(伊勢さんの絵本も紹介されます)。
あ、で、その二冊は一応感想書いてあります。

おお、今は猫とご一緒なのですね♪
猫といえば、池田あきこさんのダヤンもいいですよねー♪

あ、探してる最中に柳田邦男さんの本の感想は見つけました!
そちらにトラバさせて頂こうかな、とも思ったんですけどね~。
もうちょっと探してみよう、と思っていたのでした。(^^ゞ
そっか、感想を書かれてなかったのですね。
うんうん、図書館の本の場合、どうしても返却期限がありますものねえ…。
短期間ではうまくまとまらなかったって、すごく良く分かります。
(そこを無理して書くから、私の感想はいつも浅いんだな~・笑)

柳田邦男さんのその2冊もとても興味があるので、ぜひ読んでみたいです~。
その時は、またトラバさせてくださいね。^^

あ、ダヤンも可愛いですね~♪
犬を飼ってた時期が長いんですけど、本当はどちらかといえば猫派なんです、私。
もちろん犬も大好きですが!
うちの犬は18歳まで生きたし、死因もほとんど老衰だったんですが
それでも色々あったので、闘病記は今でも読むのがツラくって。
「グレイのしっぽ」は、ちょっと探りを入れてから読みたい気分かも。(^^ゞ

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