「砂漠でみつけた一冊の絵本」柳田邦男

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柳田邦男さんは、人は人生において3度、絵本や物語を読み返すべきなのではないかと言います。まず最初に読むのは、自分自身が子供の時。次は、親になって子供を育てる時。そして3度目は、人生後半になってから。それは、人生後半になってからでないと、自分の生き方に本当に結び付けて読み取るということがなかなかできないから。絵本というものは幼い子供のためにあるのだけではなく、魂の言葉であり、魂のコミュニケーションでもあるもの。様々な体験を通して人生を生きてきた大人だからこそ得られるものがあり、内容は年をとると共に味わい深くなるものなのです。

これも前のエントリの「はじまりの記憶」と同じく、つなさんに教えて頂いた本。(記事
息子さんの早すぎる死という経験を経て、絵本との再会をしたという柳田邦男さん。絵本が小さい子供のためだけのもののように思われているのは勿体ないと私自身も常日頃から思っていたので、ここに書かれていることにはとても賛同したし、柳田邦男さんのような方が絵本の素晴らしさに気づいているというのが、何よりも嬉しいことでした。そしてここに紹介されているエピソードが、またいい話ばかりなんです~。「スーホーの白い馬」を巡る鎌田俊三氏と「やっちゃん」のエピソードは、自分自身が幼い頃にこの本と出会った時のことを思い出させてくれるし、本当に心を打つもの。いせひでこさんの「1000の風 1000のチェロ」の読み聞かせ公演も、星野道夫さんの写真絵本「森へ」と「クマよ」も、乾千恵さんの書を本にした「月人石」のエピソードも、どれもそれぞれにとても印象的で、ぜひ本を手にとってみたくなります。この本には、「おとなにすすめる絵本」として計51冊が紹介されているし、それ以外にも沢山の絵本が紹介されているので、ぜひ絵本から遠ざかっている人に参考にしてもらいたいです。という私は、大人の本も児童書も絵本も、読みたい本なら手に取る方なんですけど、やっぱり絵本というと子供の頃に出会った本が中心... 知らない本も色々あったので、ぜひ読んでみたくなりました。
この柳田邦男さんの本に付け加えたいことがあるとすれば、最初の絵本の出会いの時、つまり子供の頃のことですね。早々と絵本を卒業してしまう子供もいると思うし、図書館にいると、年齢よりも大人びた本を借りる子も結構いるんです。かく言う私も、その傾向はあったのだけど...。でも、いったん絵本から離れてしまうと、再び絵本を手に取る機会ってもうなかなか来ないもの。大人になってからだからこそ、という絵本との出会いももちろんあるけど、子供だからこそ、という出会いは本当に大きいと思うんですよね。なるべくなら、最初の出会いの時代にじっくりと絵本と向き合って欲しいなあ、周囲もそういった態勢を整えてあげられてたらいいよなあ、と思います。(岩波書店)


「おとなにすすめる絵本」より、前から読みたいと思ってた絵本。左の2冊はもう借りてきてるんですけどね。
   

今回新たに「読みたい」に加わった絵本はコレ。
   

あれ、「おとなにすすめる絵本」にはこれが入ってないのね。でも、これも読みたい。


+既読の柳田邦男作品の感想+
「はじまりの記憶」柳田邦男・伊勢英子
「砂漠でみつけた一冊の絵本」柳田邦男

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柳田 邦男 「砂漠でみつけた一冊の絵本  」 目次 プロローグ いのちの泉・絵本との出会い 1 悲しみを心の糧に 2 絵本が... » Lire la suite

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大人の本が読めるようになると、嬉しくなっちゃって、「そんな子供っぽいの読めないわ!」と思った時期が私にも。笑
とはいえ、今考えると、特に「大人の本」を読んでたわけでもないんですけど…。
今では、児童書でも絵本でも気になる本は、読んじゃうんですけどねえ。
平仮名がきつい…、というだけではなく(笑)、やっぱり子供の頃に出会っておきたかった本や絵本ってありますよね。

上に書いたのは、純粋に子供の頃に出会っておきたい本のことですが
確かに大人になってから大きな平仮名はキツイですね!
絵本ならまだしも、物語の本なんかだとそれで躊躇してしまうこともあるし
こういうのって、結構なハードルかも…。
子供の頃に出会っていれば大丈夫だったのに~。もったいない~。
って、大人になってから出た本だから仕方ないってことも多いのですが。(笑)

興味が出た本は対象年齢を問わず、幅広く読んでいきたいものですね~。^^

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