「1000の風 1000のチェロ」「雲のてんらん会」いせひでこ

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新しくチェロ教室に入ってきた女の子は、ぼくよりもずっと難しい曲をペラペラと弾くのに、なんだか怒ってるみたい。でも帰り道に公園でまた会った2人は草の上に座って一緒にチェロを弾き、大通りでチェロを持った人々が同じ方に歩いていくのを見て、一緒について行ってみることに... という「1000の風 1000のチェロ」。そして、夜明けから夕暮れまでの様々な時の、そして様々な色や形をした雲を集めた「雲のてんらん会」。

「1000の風 1000のチェロ」は、大震災復興支援コンサートのことをモチーフにした絵本。ここに出てくる女の子は、神戸で震災の被災者。そして「ぼく」の方は、飼っていた犬のグレイを亡くして、その代わりにお父さんが買ってくれたチェロを始めた男の子。今日って1月17日だったんですね。これを昨日図書館で借りてきたのは、そして今朝これを読んでいたのは、それに合わせたわけじゃないんですけど... むしろ思い出してたら借りてこなかっただろうと思うのだけど... あの記憶は私にとっては今も生々しいのだけど、それでも、こんな風に震災関係の本が読めるようになったんだなあ、私。
「雲のてんらん会」は、様々な雲を集めた、まさに雲の展覧会。伊勢英子さんが雲がお好きで、いつか雲の絵本を作りたい思ってらしたというのは、確か「グレイが待ってるから」(感想)で読んだのだけど、それがこういう形になったのかあ。私も空を見上げるのは大好き。朝焼けに燃えている空も、お昼間の空にぽっかりと浮かぶ白い雲も、お天気の悪い日の今にも落ちてきそうなどんよりとした色の空も、そして夕闇の迫る空の微妙な色合いも。私の場合はどちらかというと、雲が好きというよりも空の色合いを追うのが好きなのだけど。ここに収められた絵も、添えられた文章もとても美しいです。何時間でもぼーっと眺めていられそう。ただ、せっかくの文章なのに、フォントがね... もう少し違うものだったら良かったのに。もっと柔らかい、たとえば雲のような風のようなイメージのフォントはなかったのかな。フォントは同じでも、せめて太文字でなければ。それだけが少し残念。(偕成社・講談社)


+既読の伊勢英子作品の感想+
「ルリユールおじさん」「絵描き」いせひでこ
「旅する絵描き パリからの手紙」伊勢英子
「グレイがまってるから」「気分はおすわりの日」伊勢英子
「マキちゃんの絵にっき」「ぶう」伊勢英子
「カザルスへの旅」伊勢英子
「はじまりの記憶」柳田邦男・伊勢英子
「1000の風 1000のチェロ」「雲のてんらん会」いせひでこ
「空のひきだし」いせひでこ
「むぎわらぼうし」竹下文子・いせひでこ
「大きな木のような人」「ルリユールおじさん」いせひでこ
「にいさん」いせひでこ
「ざしき童子のはなし」「よだかの星」「風の又三郎」「水仙月の四日」宮沢賢治・伊勢英子

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Commentaires(2)

雲と言えば、そのものずばり「「雲」の楽しみ方」という本をご存知ですか?
(私の感想はここです。
http://ameblo.jp/tsuna11/entry-10046291548.html)
この中では、全部読むのが辛くって流した、とは書いたんですが、「雲」にぞっこん惚れ込んじゃってる面白い本でしたよー。

震災はあれから13年も経ったのですね…。

「雲」の楽しみ方、ですか!
感想、拝見してきました。何やらすごい本のようで~。(笑)
うちの方の図書館で調べてみると、予約待ちしてる人までいました!
人気の本なのかしら?
暑い盛りに読むのがツラいなら、今がチャンスかも?(笑)
私も予約入れてみようかな♪

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