「秋の牢獄」恒川光太郎

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いつものように朝起きて大学に行き、午前中の講義を受けたあとは学生食堂で親友の由利江と昼食をとった11月7日の水曜日。しかしその次の日も、11月7日だったのです... という「秋の牢獄」他、全3編の短編集。

3つの物語が収められた短編集。表題作にしか「牢獄」という言葉はついてないのだけど、3つの作品はそれぞれに違う「牢獄」を描いたもの。「秋の牢獄」は同じ日に閉じ込められちゃう話で、次の「神家没落」は、見知らぬ藁葺き屋根の家から出られなくなる話。そして3作目の「幻は夜に成長する」も、座敷牢みたいなところに幽閉されている話。でも「秋の牢獄」みたいに、同じ日を何度も繰り返す話は他にも2つ読んでるし...。そちらの2つがそれぞれに名作なだけに、どうしてもそちらと比べてしまうなあ。
今回、図書館の予約が回ってきた時にどうもソソられなくて、読もうかどうしようかかなり迷ったんですけど、やっぱり読まなくても良かったかも。どうしても、最初の「夜市」「風の古道」の感動を期待してしまうんですけど、2作目の「嵐の季節の終わりに」も、どこかその期待とは違う場所に置き去りにされてしまったような感じだったし、今回もそうでした。今回の3作のうちでは「神家没落」が一番、期待していた恒川ワールドに近かったんですけどね。この藁葺き屋根の家は「風の古道」の世界にあっても全然おかしくない雰囲気だし。でも前2作には感じられた叙情的な美しさが今回あまり感じられなくて、どうも物足りなかったなあ... 求めるものが間違ってるのかもしれないけど。(角川書店)


+既読の恒川光太郎作品の感想+
「夜市」恒川光太郎
「雷の季節の終わりに」恒川光太郎
「秋の牢獄」恒川光太郎

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Commentaires(4)

四季さん、こんにちは!

あ、恒川さんの作品出てるんだーー!って思ったら、
感想が、う~~~んですね。
2作目んときも、ちょっと、う~~~んだったけど。

そっかぁ。ほんと、1作目が良かっただけに。
期待しちゃいますよね。

あ~、どうしようかなぁ。読もうか読むまいか(^。^;)
四季さん、次の作品もまだ期待します?

えびすけさん、こんにちは~。
そうなんですよ、恒川さんの新作!
あ、でもね、私の感想は「うーん」なんですけど
アマゾンの評価は軒並み高いのです。
だから私の感想だけで決めちゃわないで下さいねっ。

次ですか。次はどうでしょうねえ。
今のままだと読まない可能性が高いですが…
あ、でも手に取った時の印象で決めるかも?
本を手に取った時にソソられるかソソられないかって
ほんとよく当たるなあってしみじみです。(笑)

四季さん、おはようございます。
ここ数日、三度、手にとっては棚に戻している作品です。
四季さんのご感想を拝見して、やはり先送りにしようと思いました。
風の古道以上のものに出逢いたいです。。

picoさん、こんにちは。
三度も手に取っては棚に戻しているということは
きっと同じような気配を感じてらっしゃるんですねー。
となると、無理しない方がいいかも?
や、私の感想はそれほど当てにはならないんですが(笑)
そういう時の感覚って、信頼できますものね。
もし本屋でちょっと試しに読んでみるということなら
「神家没落」がオススメです。^^

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