「窓のそばで」「星占師のいた街」竹下文子

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「窓のそばで」は、ルイコという小学生の女の子が主人公の連作短編集。「星占師のいた街」は、12の月それぞれのスケッチ「12のオルゴール」と、ごみごみした街中の古いレンガ造りのビルのてっぺんにあるみすぼらしい箱舟に、猫と一緒に住んでいた年寄りのノアの物語「ノアの箱舟」、古いアパートの前のぽっかりとした空き地が気に入っていたのに、そこに突然建ったのはお洒落な豪華マンションで... という「ポリーさんのおうむ」の3編。

どちらもほんのりと不思議な雰囲気が漂うファンタジーの物語集。「窓のそばで」も可愛らしくて良かったんだけど、こちらはちょっと対象年齢が低かったかな... 「星占師のいた街」の方が断然楽しめました。目の前に鮮やかな情景が広がるのは、竹下文子さんの他の作品と同様で、今回もとても綺麗です。「12のオルゴール」では、季節折々の情景が広がるし、「ノアの箱舟」では、ビルの上に箱舟があって老人と猫が住んでいるというのもさることながら、最後にそれが深い水の底に沈んだ街から船出する場面が、とても素敵。このノアのおじいさんが占い師をして暮らしてるので、これが表題作ということですねー。そしてこの本の書影が出ないのがとても残念なんですが、表紙も挿絵も牧野鈴子さんが描いてらして、これがまたとても雰囲気に合っていて素敵なんです。(偕成社)


+既読の竹下文子作品の感想+
「風町通信」竹下文子
「木苺通信」竹下文子
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「窓のそばで」「星占師のいた街」竹下文子
「むぎわらぼうし」竹下文子・いせひでこ

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