「月人石」乾千恵

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乾千恵さんの書の絵本。先日、柳田邦男さんの「砂漠でみつけた一冊の絵本」(感想)を読んだ時に読みたくなった本です。乾千恵さんの書に、谷川俊太郎さんの言葉と、川島敏生さんの写真をつけたもの。

これはまず乾千恵さんの書ありきなんですが、この書がとてもいいんです。何ともいえない味があって。収められている字は「扉」「猫」「風」「音」「馬」「影」「水」「石」「火」「山」「蟻」「月」「人」の13文字。ひらがなやカタカナみたいな表音文字と違って、漢字の場合は元々それ自体で意味を表す表意文字なわけですが、それ以上に雄弁にその字が何を表しているのか語っているよう。動きのあるものと静かなもの、大きいものと小さいもの。目に見えるものと見ないもの。
そして、その字に添えられた写真と言葉がまたいいんですよねえ。3人のパワーがぶつかり合って、生きている生々しさとでも言えそうなものがふきだしていて、それでいて、すごくバランスが取れてるという印象。どれもいいんだけど、特に気に入ったのは「扉」と「山」、そして「人」。「砂漠でみつけた一冊の絵本」でも紹介されていたのだけど、特に「人」のところで、乾さんが書を書いてる後ろ姿を使ったところはやっぱり凄いと思う... しかも白黒で。そしてここに添えられているのは、「もじに ひそむ ひとの こころ」。
形態としては絵本だし、図書館でも絵本のところに並べられているんですけど、むしろ画集? こういうのもいいなあ。飽きずに何度も眺めてしまいます。(福音館書店)

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