「トルコ 風の旅」「イスタンブールの目」新藤悦子

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トルコに関するフォトエッセイ2冊。「トルコ 風の旅」は、トルコを訪れ始めて10年、行った町や村を西の端から東の端まで紹介していくというもの。そして「イスタンブールの目」は、もっとイスタンブールに特化した本。これまで何度もイスタンブールに滞在しながらも、雑踏の喧騒に疲れ、いつまで経っても観光客扱いにされることにも不満を感じて、実はイスタンブールがなかなか好きになれなかったという新藤悦子さん。カッパドキアの村に居ついてからは、尚更イスタンブールに戻る気がしなくなったのだそうです。しかしそんな時に知り合ったのは、ガイドの仕事をしているイスタンブールっ子の女性。イスタンブールに行った時に彼女のアパートに居候するようになり、美しさも醜さもひっくるめたイスタンブールの混沌を愛しているという彼女の影響を受けるうちに、徐々にイスタンブールの魅力に開眼していったようです。

「イスタンブールの目」は、元々持っている本なので再読。どちらの本も新藤悦子さんが自分で撮った写真を使っていて、自分の足で歩いた場所を紹介しているという実感があるし、旅行者というより滞在者としての視点がとても貴重。トルコのガイドブックは見たことがないんですが、イスタンブールの夏の風物詩だというピクルスのジュースの屋台や、イスタンブールのファーストフードだという鯖サンドについても載ってるのかな? でももしそういうのが載ってたとしても、こんな風に現地の人の声までは伝わって来ないだろうし、見た目も重視して綺麗にコーディネートされながら干された洗濯物のことや、これまた綺麗にディスプレイされた市場の野菜のこと、ソフラと呼ばれるトルコのちゃぶ台のこと、お洒落のセンスと手芸の腕前の見せ所だというスカーフの縁飾り「オヤ」のことのような、トルコの人々の生活が見えてくるような話なんかについてはまず載ってないでしょうね。トルコ式古本屋利用法も! そしてあとはやっぱり雰囲気たっぷりの雑貨。トルコ絨毯やキリム。そしてトルコ料理。「イスタンブールの目」には色んなトルコ料理が可愛いイラストで紹介されて、しかも簡単なレシピもあったりするのです。美味しそう! 

「トルコ 風の旅」のあとがきにあった、トルコのどこに惹かれているのかは上手く説明できないけれど「アナトリアの大地を渡っていく風のなかに立つだけで、こころもからだも深く満たされていく」とあって、その言葉がとても印象的でした。私にとってみれば、西と東の文化が出会うところというだけで十分魅力的に感じられるのだけど。
行きたいなあ、トルコ。トルコといえば何となく夏のイメージなんだけど、冬もいいかも。特に雪のカッパドキア。雪のカッパドキアを見るには、雪が降る前からカッパドキアにいなくちゃいけないらしいです。雪が降ったら中にいる人はカッパドキアに閉じ込められてしまうし、外からはもう入れないから。ツアーやパック旅行だと、なかなか味わえない楽しみでしょうね。こういう贅沢っていいな。(東京書籍・主婦の友社)


+既読の新藤悦子作品の感想+
「空とぶじゅうたん」1・2 新藤悦子・こみねゆら
「青いチューリップ」「青いチューリップ、永遠に」新藤悦子
「エツコとハリメ」新藤悦子
「トルコ 風の旅」「イスタンブールの目」新藤悦子
「時をわたるキャラバン」新藤悦子
「羊飼いの口笛が聴こえる」新藤悦子
「チャドルの下から見たホメイニの国」新藤悦子

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