「遠まわりする雛」米澤穂信

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神山高校に入学して1ヶ月。まるで進まない「入学一ヶ月の実態と今後の抱負」という作文を前に、折木奉太郎が福部里志から学校の怪しい噂を聞かされることになる「やるべきことなら手短」他、全7編の短編集。

古典部シリーズ4作目は、シリーズ初の短編集。ホータローたちの高校入学1ヵ月後の話から始まるので驚いたんですが、7編が2年生目前の春休みまでの時系列順に並んでました。今までの3作の合間合間を埋める作品の集まりとなってるんですねえ。
どの作品も、中心になっているのはホータローと千反田える。7編の中でちょっとおおっと思ったのは、「心あたりのある者は」ですね、やっぱり。これはハリイ・ケメルマンの名作「九マイルは遠すぎる」の古典部版。本家の「九マイル」ほどの迫力はないと思うし(あれは衝撃的でした...!)、本当にそれが正解なの?なんて思っちゃったりもするんですけど、ホータローの謎解きとしてはぴったりだし、ものすごく古典部らしさが出てるような~。そして最後の「遠まわりする雛」のラストでは、思いがけない余韻が! 今まで千反田えるといえば、「私、気になります」の一言でホータローを行動に移させる役割に徹していたように思うんですが、今後はその存在も少しずつ変化していくかも? 楽しみです。(角川書店)


+シリーズ既刊の感想+
「氷菓」「愚者のエンドロール」......ブログには感想がないので、よろしければLivreへどうぞ
「クドリャフカの順番 『十文字』事件」米澤穂信
「遠まわりする雛」米澤穂信

+既読の米澤穂信作品の感想+
「春期限定いちごタルト事件」米澤穂信
「犬はどこだ」米澤穂信
「夏期限定トロピカルパフェ事件」米澤穂信
「ボトルネック」米澤穂信
「インシテミル」米澤穂信
Livreに「さよなら妖精」の感想があります)

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