「ニコルの塔」小森香折

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修道院学校の寄宿舎に暮らすニコルは、寄宿舎と授業が行われる塔を往復する毎日。毎朝礼拝を受け朝食を食べると、自転車で霧の村を通り抜けて塔へと向かうのです。その日は、ニコルたち12人の生徒たちが初めて尖塔へと上がる日でした。最上階に住む院長先生に刺繍を教わるのです。修道院学校の主要教科は刺繍。生徒が刺繍針を持たない日は一日もなく、院長先生の授業を受けられるのは12人の選ばれた生徒だけ。初めて塔の最上階に上がったニコルたちは、早速院長先生の刺繍に驚かされることになります。そして「地球のマント」と呼ばれる黒い布に刺繍をすることに。

こみねゆらさんの「仏蘭西おもちゃ箱」を読んだ時にいまむるさんに教えて頂いた本です。
とてもミステリアスなファンタジー。ものすご~く不思議な雰囲気が漂っていて、こういった情景を日本人作家の作品に見るのは珍しいかも? 読んでいると情景が広がってくるし、自転車の音や小鳥の声が聞こえてくるような気がしてくるほど。うわあ、これ好き! こみねゆらさんの挿絵も素敵だったし、そもそもこの作品はレメディオス・バロというスペインの画家の3枚の作品が元になってできた物語のようなんですね。早速検索してみたら、そのレメディオス・バロの絵もすごく素敵で~。こみねゆらさんの挿絵とも調和してるし、その3枚の絵を見ることによって世界がさらに広がるような気がしました。肝心の物語の最後の最後で少し語り足りない感じもあって、もっと色々なことを明かして欲しかったというのもあったんですけどね。でもすごく好きな雰囲気だし、とても面白かったです。小森香折さんの作品、もっと読んでみたいなあ。と、小森香折さんの既刊を並べてみましたが...

    

「うしろの正面」の佐竹美保さんの表紙は素敵だし、「さくら、ひかる。」も気になりますが、「ニコルの塔」ほどの雰囲気の作品はなさそうかな?(BL出版)


+既読のこみねゆら関連作品の感想+
「妖精王の月」「歌う石」「ドルイドの歌」O.R.メリング
「夏の王」「光をはこぶ娘」O.R.メリング
「夢の書」上下 O.R.メリング
「空とぶじゅうたん」1・2 新藤悦子・こみねゆら
「こもれび村のあんぺい先生」「にこりん村のふしぎな郵便 」「トチノキ村の雑貨屋さん」「ゆうすげ村の小さな旅館」茂市久美子
「風の誘い」茂市久美子
「仏蘭西おもちゃ箱」こみねゆら
「ニコルの塔」小森香折

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ニコルの塔(2003/11)こみね ゆら、小森 香折 他商品詳細を見る厳格な修道院学校の寄宿舎で暮らす少女ニコル。寄宿舎と学び舎である塔の間を、生... » Lire la suite

Commentaires(4)

私も読んだ後でバロの絵を検索しました。
絵を見た後で物語を思い返すと、もひとつ深い世界へ行けたみたいな感じがしてそれがまたよかったりして。
ラストはともかく、幻想的なシーン大好きでした。

バロの絵、いいですねー!!
元々情景も音も立ち上がってくるような感覚があってすごく良かったのに
あの絵のおかげで、本当にもうひとつ深くなった感じがしました。
こんな風に気軽に検索できるネットって素晴らしい~。(笑)
素敵な本を教えて下さってありがとうございました♪

四季さん、こんばんは。
とっても雰囲気のある本で良かったです~。
これまた、四季さんの記事に触発されて読んだのです♪
ラストはね、うん。思春期ー!、という言葉が浮かびました。笑

私もやっぱり、バロの絵を検索しました。
ほんと、ネットって素晴しいですよねー。
昔だったら、どんな絵なんだろ?で終わってたところですが…。
こみねゆらさんの絵が素敵だったので、私も関連本を読んでみたいと思いまーす。
(でも、わが図書館だと、見事なまでに、四季さんの既読本とはかぶらない…。涙)

つなさん、こんにちは!
わあ、私の記事がきっかけで読まれたとは嬉しいな。
しかも気に入られたようで良かったです~。
ほんと雰囲気たっぷりですよね。
そしてバロの絵~~!!
あんなに物語を感じさせる絵だとは思いませんでしたよ。
もう触発されまくっちゃいますね。作家さんには堪らない絵でしょうね。

こみねゆらさんのイラストも素敵ですよね。
O.R.メリングの本に関しては、表紙絵だけだったかもしれませんが
ケルト風のファンタジーで、これもとても素敵なんですよ。
特に最初の3冊がオススメ。
絵を楽しむなら「空とぶじゅうたん」「仏蘭西おもちゃ箱」が一番なんですが
これは図書館では難しいかな~?
あ、でもそのほかにもいっぱいお仕事されてるようなので~。
いい本があったら、ぜひぜひ教えて下さいね♪

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