「イスタンブール」陳舜臣

Catégories: /

[amazon]
330年に遷都されてビザンティン帝国の首都となった時からはコンスタンティノープルとして、その後オスマントルコのメフメット二世が陥落させてからはイスタンブールとして、そしてケマル・アタチュルクが共和制トルコを打ち立ててからも、相変わらず首都として栄えているイスタンブール。1600年もの間、首都として、そして東西の文化の融合地点として栄えてきたイスタンブールという街を、その歴史的・文化的な観点から解説していく本です。

ここに書かれているのは、ビザンティン帝国の「コンスタンティノープル」というより、題名通りの「イスタンブール」ですね。主にオスマン・トルコのメフメット2世が陥落させて以降のイスタンブールのことが解説されていて、1つの都市を通して見たオスマントルコと共和制トルコの歴史とも言えそう。時系列的に出来事を追っていくだけではなくて、時には現在のトルコから遡っていくし、陳氏自身の紀行文的な部分もあったりして、それだけにまとまりがないように感じられる部分も無きにしも非ずって感じだったんですが、全体的には分かりやすく概観してる本かと... というか、私の興味がメフメット2世やスレイマン大帝、そして聖ソフィアをはじめとするキリスト教の教会やトプカプ宮殿、ミマル・シナンの建てた数々のモスクなど建築物に集中してしまったせいで、ちょっとムラのある読み方になっちゃったかもしれないんですけど... その辺りはすごく面白かったです。紹介されるエピソードも豊富だし。
ただ残念だったのは、文庫のせいか、収められている写真が全て白黒だったことですね。トルコの写真集を横に置いて読みたくなっちゃいました。(文春文庫)


+既読の陳舜臣作品の感想+
「イスタンブール」陳舜臣
Livreに「阿片戦争」「風よ雲よ」「旋風に告げよ」「小説十八史略」「太平天国」「中国五千年」の感想があります)

| | commentaire(0) | trackback(0)

Trackbacks(0)

「イスタンブール」陳舜臣 へのトラックバック一覧:

URL TrackBack de cette note:

コメントする(要JavaScript)

Note


MAIL FORMBBS

購読する ATOM


Powerd by MovableType4.24-ja
Copyright 2004-2011 四季. All rights reserved.