「ずっとお城で暮らしてる」シャーリイ・ジャクスン

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18歳のメリキャットは、姉のコンスタンスと、ジュリアンおじさんとの3人暮らし。両親や他の家族は6年前、砂糖壷の中に入っていた砒素のために死亡。当時コンスタンスがその事件の容疑者となったため、疑惑が晴れてもコンスタンスは自分の庭から先に出ようとしなくなり、ジュリアンおじさんも車椅子暮らしのため、メリキャットが毎週火曜日と金曜日に村に行って食料品を買い、図書館で本を借りてくる日々。しかしその事件が原因で、彼女たちのブラックウッド家は村一番の名家にも関わらず、村人たちの反感は強く、村に行くたびにメリキャットは村人たちに蔑まれたり、子供たちにからかわれたりするのです。

何も知らずに読み始めた時はミステリかと思ってたんですが、これが見事なホラーでした。それも、特に怖い描写とかスプラッタシーンがあるわけではないのに、じわじわと寒くなってくるようなホラー。話は終始メリキャット視点で描かれているので、最初はメリキャットに対する村人たちの悪意の強さが印象的です。彼女が、失礼な村人たちを見ながら「みんな死んじゃえばいいのに」と思っているのも、精一杯の強がりのように見えます。そしてここで村の子供たちの歌う

メリキャット お茶でもいかがと コニー姉さん
とんでもない 毒入りでしょうと メリキャット

という歌がまるでマザーグースの歌のようで、不気味な雰囲気を盛り上げてるんです。
でも読み進めるうちに、徐々にメリキャットの憎悪の方が遥かに強いことにだんだん気づいてきて... そうなると彼女の孕む狂気や世界の歪みが何とも言えないんですよねえ。正直、あんまり私の好みではないんですが、ホラー系の作品が好きな人には評価が高そうな作品。映画にするのも、なかなか不気味でいいかもしれないなあ。(創元推理文庫)

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ずっとお城で暮らしてる (学研ホラーノベルズ―恐怖少女レクション)(1994/12)シャーリイ ジャクスン商品詳細を見る主人公は、18歳の少女、メアリ... » Lire la suite

Commentaires(2)

四季さん、こんばんは。
少々、ご無沙汰しておりました~。
体調はその後、いかがですか? もう良くなったのでしょうか。
咳が止まらないと、辛いですよね…。

さて、私はブログの引っ越しをしておりまして、新しい場所からは初めてのトラバです♪
今後ともどうぞよろしくお願いいたします~。

ほんと、この歌、不気味に明るいところが、マザー・グースっぽいですよね。
私も好みか、というと微妙なんですが、こういう底知れない悪意を描く作家自身に興味がわいてしまいました。
こういうのを書くのって凄いですよねえ。

つなさん、こんにちは~。
おお、新しいブログからのトラックバックありがとうございます。
新しいブログもちゃんと拝見しておりましたよん。
なかなか共通項がなくて書き込みとかは出来なかったんですが…(^^ゞ
こちらこそ、今後ともどうぞよろしくお願いいたしますね。
あ、咳の方はもうほとんど大丈夫です。ありがとうございます!

そうですよねー、やっぱりマザーグースっぽいですよね。
きっと同じようなメロディで歌われてたに違いないです。
うんうん、好みかどうかはともかくとして、これってすごい作品ですよね。
最後がある意味ハッピーエンドなのもすっごいなあと思って。
他の作品もこんなのばかりなのかなあ…
読んでみたいような読むのが怖いような。です。(笑)

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