「古道具中野商店」川上弘美
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学生の多い東京の西の近郊の町にある古道具屋・中野商店。店主は25年ほど前に脱サラして店を始めたという中野さんで、店には昭和を思わせる雑多な生活用品が並んでいます。アルバイトはタケオとヒトミの2人。タケオは引き取り要員で、午後になると中野さんとトラックで依頼のあったお客の荷物を引き取りに行き、ヒトミは午前に引き続き店番をするという役割分担。そして店には中野さんの姉のマサヨさんもよく顔を出すのです。
店主の中野さんの人柄なのか、どこか不思議な雰囲気を漂わせている中野商店での日々を、アルバイトのヒトミの視点から描いた長編。店に深く関わっている4人も、ここにやってくる客も、中野さんの愛人だというサキ子も、みーんなみんなマイペース。平凡な日々の中にもそれなりに波があり、それを淡々と描き出しているような感じの作品です。古い写真を眺めながら、こういうこともあったなあ、と思い出に浸っているという印象でしょうか。ええと、今の私にはあまりインパクトが感じられなくてさらっと読み流してしまったのだけど、こういうのが好きな人には堪らない作品かもしれないですねえ。(新潮文庫)
+既読の川上弘美作品の感想+
「古道具中野商店」川上弘美
「大好きな本 川上弘美書評集」川上弘美
(Livreに「神様」「なんとなくな日々」「センセイの鞄」「パレード」の感想があります)
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