「アンダンの騒乱」「ヴェルコカンとプランクトン」ボリス・ヴィアン

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大夜会に出席するためにめかしこんだアデルファン伯爵は数年来の友人・セラフィーニョと共にタンポポ男爵夫人の屋敷へ。しかしタンポポ男爵夫人に無視されてめ怒り始めたセラフィーニョを連れて入り込んだ小部屋の中で、アデルファンはズボンのポケットに入れておいたバルバランが何者かに盗られてしまったのに気づいて... という「アンダンの騒乱」。
21歳の誕生日を迎え、邸宅でどんちゃん騒ぎを開くことにした少佐。段取りは全てアンティオッシュ・タンブルタンブルに一任され、沢山の飲み物や食べ物、そしてレコードが用意されます。そのパーティで少佐はジザニイと出会い、彼のアヴァンチュールが始まることに... という「ヴェルコカンとプランクトン」。

以前からボリス・ヴィアン全集を読もうと思っていて、ようやく読み始めたんですが... うわー、よく分かりませんでした! どちらもとにかく自由に書かれたという印象。特に「アンダンの騒乱」はヴィアンの処女作品なんですが、謎の「バルバラン」が結局何だったのかも分からず仕舞いだったし、何を書きたかったのかもよく分からないまま... 主人公かと思っていた人物も実はそうじゃなかったようですしね。気がついたら全然違う話になっちゃってました。でもそれがイヤな感じというわけじゃなくて、むしろこれがボリス・ヴィアンなんだろうなあ~といった感じ。こんなにのびのびと書いてるっていうのは(少なくとものびのびと書いてるように見えます)、実はやっぱりすごいことなのかも...。それでも「日々の泡」や「心臓抜き」のような、きちんと物語が展開していく作品の方が読んでいて面白いし、読み応えもあるんですけどね。こちらはまだ登場人物を作者が好きなように動かして遊んでいるという感じだし。言葉遊びも沢山あるでしょうし、笑いどころも実は多そう。でも日本語訳からは言葉遊びは分からないし、笑うほどの余裕はありませんでした、私。まだまだ修行不足かも。(笑)
続けざまに読むのはしんどそうなので、全集にはぼちぼちと手をつけていきます。


+既読のボリス・ヴィアン作品の感想+
「日々の泡」ボリス・ヴィアン
「心臓抜き」ボリス・ヴィアン
「アンダンの騒乱」「ヴェルコカンとプランクトン」ボリス・ヴィアン

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Commentaires(4)

ボリス・ヴィアンの著作は、ヴィアン名義と偽名とで大きく分かれていて、さらに戯曲やSFなんかもありますよ。全集にはありませんが詩も書いています。バリエーションが豊富です。その中でストーリーのあるものが文庫化されているような気がします。いずれにしても「書き殴っている」という感じがして私は大好きです。タイトルや「物語」なんて小説そのものと無関係でも構わないというか。でもその中にサンジェルマンの内輪受けや繊細さがあって、たまらなくかっこいいです。

順番でいくと次は北京の秋ですね。

kotaさん、こんにちは~。
ボリス・ヴィアン全集、ようやく読み始めたんですが
予想していたのとはかなり違う作風でびっくりです。
ほんと「書き殴っている」という表現がぴったりですね!
気分の赴くままに勢いで書いてしまったという感じ。
それに確かに、題名と中身の関係が謎すぎです~。(笑)
でもそれがまたイヤな感じじゃなくて、味になってるんですね。

「アンダンの騒乱」に、「北京の秋」は難解だと書かれていたので
ちょっと構えてしまってるんですが、案ずるより… でしょうか。
こちらを読む前に「うたかたの日々」を再読しようかな、
ともちょっと考え中。
いずれにせよ、ぼちぼちと読んでいきますね。^^

四季さん、こんにちは!
ヴィアンー!!
って、わたくし「うたかたの日々」しか読んでいません、テヘ。
でも最近フランスの小説が気になっています。
ヴィアンも読みたいなあって思ってましたので、四季さんの感想参考になります。それにしても上記の作品は「うたかたの日々」よりさらに難物そうですね~。
うーん、気になるけど。。
明日あたりにフランスものの小説が手元に届くのでとりあえずそれを読んでみたいです。『愛書狂』というフロベールやデュマなど五人の作家が執筆したものを収録しているようです。
ところで愛書狂で検索していたらこんなページを見つけましたー。
http://www.hakusuisha.co.jp/essay/aisho.html
なかなか面白そうです。四季さんはご存知でしょうか。
では、失礼しました!

kyokyomさん、こんにちは~。
留守にしてたので、お返事がすごく遅くなってしまいました。
ごめんなさい!

お、気分はフランスの小説ですか。
フランス文学もいいですよねえ。という私はあまり詳しくないんですが…
中世の作品にはアーサー王関係も多くて読みたいと思ってるのに
なかなか入手できないままだったりするし。

ボリス・ヴィアンには「うたかたの日々」ですっかりやられてしまって
いつかは全集を読もうと思っていたんです。
でも実際読んでみると、すごい難物!
完全に感性で読む作品なんですね、きっと。
少しずつ楽しめればいいなあと思ってます。
あ、もしkyokyomさんがヴィアンをまだ読まれるなら「心臓抜き」なんていかがですか?
これも面白かったですよ。
どうやらヴィアンの作品の中でもストーリー性のある方みたいです。
「うたかたの日々」より、微妙に難物かもしれませんがvv

教えて頂いたページ、全然知りませんでした!
とりあえず最初の3回までしか読んでないんですけど、面白そうです~。
あとでじっくりと読ませていただきますね。
ありがとうございます♪

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