「ティスの魔女読本」高柳佐知子

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街の美術学校に通い始めたハイウィロウ村のアリゼが出会ったのは、魔女のティス。何年か前のハロウィーンの夜に魔女のホウキに乗った時、困っていたアリゼを助けてくれたのがティスだったのです。再会を喜ぶ2人。そしてアリゼが人の世界のことを教える代わりに、ティスが魔女の世界のことを教えることに。

魔女のティスとの出会いの物語は多分「不思議の村のハロウィーン」なんじゃないかなと思うんですが、こちらは未読。この「ティスの魔女読本」は大丈夫だけど、ハイウィロウ村の物語はなるべく順番通りに読んだ方がいいと教えてもらったので、まだ図書館でも借りてないんです。なんせ最初の「ハイウィロウ村スケッチブック」が市内の図書館にはないもので...。どの本もすでに絶版ですし。
地球じゃなくってラジムフォウカという青い星に住んでいる魔女たちの暮らしぶりが、ティスの口から紹介されていきます。魔女の3着の服の話、3足の靴の話、帽子の話、猫の話、ホウキの話、学校の話、食べ物の話... ラジムフォウカにはとても高いダイアモンドの山があって、ここには時々他の星が衝突するので、ティスたちはその時飛び散ったかけらを拾い集めて地球に売りに行ったり。
私が一番気に入ったのは、図書館の話。

図書館は誰でも入れるの。
机と椅子が部屋の中央のラセン階段に
置いてあって、壁は全部本なの。
蔵書は学問の本、魔法の本、
あとは、地球上のすべての国の詩集よ。

壁が全部本だなんて! 外国の映画で時々登場するような、壁一面に本棚になっていて上の方の本を取る時ははしごを使うような書斎にも憧れてしまうのに、こんな図書館があったらそりゃあもう...! そしてなんで詩集かといえば、みんな詩が大好きで、沢山の詩を暗誦するのだそうです。魔女は言葉を美しいものだと思うし、ティスも「距離」とか「地平線」という言葉だけでも感動してしまうのだそう。
高柳佐知子さんの柔らかい絵も詩のような言葉もとても素敵。子供の頃から魔女の出てくるような話は大好きだったので、私も色々想像して楽しんでいましたが、高柳さんの魔女の世界はこんな感じなんですね。楽しーい。やっぱりこのシリーズのほかの作品も読みたいなあ!(河出書房新社)


+シリーズ既刊の感想+
「エルフさんの店」高柳佐知子
「ティスの魔女読本」高柳佐知子
「ハイウィロウ村スケッチブック」高柳佐知子
「アリゼの村の贈り物」高柳佐知子
「不思議の村のハロウィーン」高柳佐知子

+既読の高柳佐知子作品+
「イギリス湖水地方を訪ねて」「風のまにまにイギリスの村へ」高柳佐知子
「ケルトの国に妖精を探しに」高柳佐知子
「ナチュラル暮らしの手作り工房へ、ようこそ」高柳佐知子
「庭が仕事場」高柳佐知子

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