「エッダとサガ 北欧古典への案内」谷口幸男

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題名の通り、「エッダ」と「サガ」の2章に分かれています。「エッダ」の章で取り上げられているのは、神話と、「鍛冶屋ヴォルンド」「フンディング殺しのヘルギ」「シグルス」というエッダに収められている3編の英雄伝説。「サガ」の方には、「宗教的学問的サガ」「王のサガ」「アイスランド人のサガ」「伝説的サガ」の4つの分類で、文学的な価値の高い20数編のサガが紹介されています。

エッダは北ゲルマン人の間に伝えられた韻文の歌謡形式による神話と英雄伝説。とても分かりやすくまとめられてるんですけど、エッダに関しては、同じく谷口幸男氏による「エッダ 北欧歌謡集」という完訳本を持ってるので、あんまり意味がなかったかも... というより、本当はこっちを先に読んでおくべきだったのかな。まあエッダは好きなので、何度読んでもいいんですが♪ 
一方サガは、アイスランド人の12~13世紀頃からの歴史的な出来事を描いた散文物語。英雄伝説はもちろん、ノルウェーからアイスランドへの植民のこと、アイスランド定住後の生活ぶり、ヴァイキングとしての略奪行為、首長たちの争い、アイスランドにどんな風にキリスト教が伝わり広がっていったかなどが書かれていて、歴史的な資料ともなるものなんです。もちろんサガに書かれていることは脚色もされてるし、事実そのままというわけではないんですけどね。サガに関しては、色々読んでみたいと思いつつ「アイスランド・サガ スールの子ギースリの物語」(感想)、「エッダ・グレティルのサガ」(感想)ぐらいしか読めてないので、知らないのがいっぱい。本の数自体元々少ないし、しかも絶版になってるのも多いし... それがここで20編以上紹介されてるだなんて、それだけでもこの本を読んだ甲斐があったというものです。
この本に載ってるエッダもサガも、本文そのものの訳ではなくて谷口氏がまとめた梗概だけ。でも逆に基本的なことがとても分かりやすくまとまっているので、北欧神話に初めて触れようとする人にはすごくいいかもしれません~。(新潮選書)

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