「ヴァン・ショーをあなたに」近藤史恵

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三舟シェフと志村さんが珍しく喧嘩... その原因は、三舟シェフがついつい餌付けしてしまった黒い痩せた猫でした。責任を取ってその猫を飼うようにと志村さんに言われた三舟シェフは、お店に貼り紙をして、早急に猫の貰い手を捜すことになります... という「錆びないスキレット」他、全7編の短編集。

「タルト・タタンの夢」に続く、ビストロ・パ・マルのシリーズです。
相変わらずお料理が美味しそう~。それにパ・マルの雰囲気も相変わらずいい感じです。無口で無愛想だけど絶品の料理を作る三舟シェフ、シェフとして十分一人立ちできる実力があるのに、敢えて三舟シェフの下で働くことを選んでいる志村さん、そしてソムリエの金子さんにギャルソンの高築くん。「タルト・タタンの夢」を読んでから1年も経ってないのに、ようやく懐かしい面々に会えた~という感じ。
今回は三舟シェフがパ・マルを開店する前、フランスにいた頃のエピソードも2つあって、その中にヴァン・ショーを作るきっかけとなった出来事も語られるのが嬉しい♪ 前回のように、毎回謎解きの後にヴァン・ショー... にならなかったのは、表題作「ヴァン・ショーをあなたに」を際立たせるためだったのかな? 今回は謎解きとしては少し小粒な感じだったし、ヴァン・ショーがあんまり登場しなかったのも寂しかったんですが、その分三舟シェフの素顔を見せてくれていたので、物足りなさは感じなかったです。
今回特に気に入ったのは、「ブーランジュリーのメロンパン」と「ヴァン・ショーをあなたに」の2編。どちらも家族の絆を感じさせる暖かい作品でした。あと印象に残ったのは、「錆びないスキレット」での志村さんの台詞。「猫に餌をやるということは、そういうことです。その猫に責任ができるのです。だから、シェフ、きちんと責任を取ってください」 ...南方署強行犯係のシリーズを思い出しますね。(東京創元社)


+シリーズ既刊の感想+
「タルト・タタンの夢」近藤史恵
「ヴァン・ショーをあなたに」近藤史恵

+既読の近藤史恵作品の感想+
「ありがと。 あのころの宝もの十二話」ダ・ヴィンチ編集部編(「窓の下には」の感想)
「モップの精は深夜現れる」近藤史恵
「賢者はベンチで思索する」近藤史恵
「南方署強行犯係 黄泉路の犬」近藤史恵
「にわか大根」近藤史恵
「ふたつめの月」近藤史恵
「モップの魔女は呪文を知ってる」近藤史恵
「サクリファイス」近藤史恵
「寒椿ゆれる」近藤史恵
Livreに、これ以前の全作品の感想があります)

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下町のフレンチレストラン、ビストロ・パ・マルのスタッフは四人。 二人の料理人はシェフの三舟さんと志村さん、ソムリエの金子さん、そして... » Lire la suite

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Commentaires(8)

こんばんは。
先日はコメント、トラックバックありがとうございました。
続編、待ち遠しかったです。
三舟シェフの修行時代にこんなことがって、楽しく読めました。
三作目もぜひ書いてほしいですね。

トラックバックさせていただきました。

藍色さん、こんにちは!
お返事が遅くなってしまってごめんなさい。
今回も楽しかったですね。
三舟シェフの修行時代の話が読めたのが嬉しかったです。
お料理も美味しそうでしたし~。
続きもぜひ読みたいです。

四季さん、こんばんは。
ぼーっとしながら、トラバをつけていたら、間違えて一個前の記事につけちゃいました。汗
お手数ですが、削除お願いいたします。

さて、確かに今回あんまりヴァン・ショーが出てきませんでしたねえ。
前作はこれでもか!とばかりに出てきたのに。笑
自分の感想にはすっかり書き忘れちゃったんですが、そうそう、最初の猫の話は、ぴしりとした志村さんの一面が見られて良かったです。
地域猫とかもいますけど、確かにいろいろ難しいところですよね。
しかし、すっかり懐かしい面々になりましたよね。次作もぜひ読みたい♪

つなさん、こんにちは~。
トラバありがとうございます♪(1つ前のは消しておきました!)

今回も美味しそうでしたね~。
前回あれだけ出てきたヴァン・ショーが今回あまりなかったのは
ほんと残念だったんですけどね。ああ、ヴァン・ショーが飲みたいぞ~。
そうそう、志村さんのぴしりとした一面は良かったですよね。
三舟シェフがたじたじになっちゃって可笑しかったです。
これで三舟シェフが飼ってくれれば、それもまた楽しかったかもと思うんですが
そうなったらキャラがちょっと変わっちゃうかしら?(笑)
次作もやっぱりあるのでしょうか。あるといいな。楽しみですね!

こんばんわ。TBさせていただきました。
面白かったです!
相変わらず、読んでいてお腹がすきましたが^^;
何より今回は三舟シェフの過去と意外な性格?がわかった事です。
猫の件も失恋?の件も可笑しかったです。
続編もなにやらありそうな雰囲気なので、
勝手にあると期待して、楽しみに待っています^^

苗坊さん、こんにちは!
読まれたのですね~。お待ちしてましたよ。
今回も面白かったですよね。相変わらず美味しそうだったし!
うん、猫の件も失恋(笑)の件も可笑しかったですね。
三舟シェフが意外と可愛くてニマニマしてしまいました。
続編、あるのでしょうか。あるとといいな。
今私が一番新作を楽しみにしてる日本人作家さんって近藤さんかも!
またこの面々に再会したいですね。^^

四季さん☆こんばんは
三舟シェフの修業時代のエピソードが良かったですねぇ。
カウントするときの指の出し方とか、自分を指さす時の指の向きとか、日本人独特のサインって確かにありますね。
三舟シェフのするどい観察力に感心してしまいました。

Rokoさん、こんにちは~。
やっぱり三舟シェフの過去とか知りたくなりますものね~。
今回は色んなエピソードが入っていて嬉しかったです。
でもあの観察力にはビックリ。
種明かしをされてみると、確かにそうだ!と思うんですけど
私には絶対分かりません。(笑)

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