「ホアズブレスの龍追い人」パトリシア・A・マキリップ

Catégories: /

 [amazon]
昔、世界のてっぺんにあったのは、黄金と雪でできた環の形の島・ホアズブレス。これは1年の13ヶ月のうち12ヶ月間は冬に覆われているという場所。双子の太陽が世界の頂上ですれ違う1ヶ月間だけ、山頂の雪が溶け、柔らかな陽射しが差し込み、鉱夫たちは12ヶ月の間に掘りためた黄金を持って海を渡り、本土で様々なものと交換するのです... という「ホアズブレスの龍追い人」他、全15編の短編集。

マキリップの短編を読むのは初めてなので、ちょっと不安もあったんですけど(短編は苦手だし)、短編でもやっぱりマキリップらしく、読み始めた途端に情景が広がりました!(ほっ) でも、今までもファンタジーらしいファンタジー作品を読ませてくれてきたマキリップなんですが、今回は今まで以上に、いかにもファンタジーというモチーフを使った作品が多くて、それはちょっとびっくりだったかな。龍や吟唱詩人、魔法使い、魔法にかけられた王子、一角獣... トロールやバーバ・ヤーガといった特定地域の民話のモチーフもあったし、「雪の女王」や「美女と野獣」、蛙になった王子がお姫さまの金のまりを拾ってくる話(「かえるの王子さま」でしたっけ?「金のまり」?)といった民話や童話を、マキリップ風に味付けした作品も。ちょっとタニス・リーを思い出しちゃう。その中で少し異色だったのは、「ロミオとジュリエット」のマキリップ版。これはファンタジーではなくてミステリ風。
正直、面白さがよく分からない作品もあったんですが(あらら)、やっぱりこれはマキリップの世界。そして私が特に好きなのは、表題作「ホアズブレスの龍追い人」。これは本当に素敵でした。あと、龍に攫われたハープ奏者を探して5人が旅をする「ドラゴンの仲間」も楽しかったし、魔女のバーバ・ヤーガが自分の家(鶏の足がついてます)と喧嘩するという設定が可笑しい「バーバ・ヤーガと魔法使いの息子」も良かったです。(創元推理文庫)


+既読のパトリシア・A・マキリップ作品の感想+
留守中に読んだ本(18冊)(「妖女サイベルの呼び声」「影のオンブリア」の感想)
「星を帯びし者」「海と炎の娘」「風の竪琴弾き」パトリシア.A.マキリップ
「ムーンフラッシュ」「ムーンドリーム」パトリシア・A・マキリップ
「オドの魔法学校」パトリシア・A・マキリップ
「ホアズブレスの龍追い人」パトリシア・A・マキリップ
「チェンジリング・シー」パトリシア・A・マキリップ
「茨文字の魔法」パトリシア・A・マキリップ

| | commentaire(0) | trackback(0)

Trackbacks(0)

「ホアズブレスの龍追い人」パトリシア・A・マキリップ へのトラックバック一覧:

URL TrackBack de cette note:

コメントする(要JavaScript)

Note


MAIL FORMBBS

購読する ATOM


Powerd by MovableType4.24-ja
Copyright 2004-2011 四季. All rights reserved.