「東方の黄金」ロバート・ファン・ヒューリック

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唐の高宗皇帝の時代。33歳の狄仁傑(ディー・レンチエ)判事は山東省の平来(ポンライ)の知事に任命され、腹心の助手・洪亮(ホン・リャン)と共に平来へ。途中襲ってきた義賊の馬栄(マー・ロン)と喬泰(チャオ・タイ)もディー判事の助手となり、4人は平来の町に到着。そこで待っていたのは、前任の判事が密室状態の書斎の中で亡くなっていたという不可解な事件でした。

先日、三省堂版の「中国黄金殺人事件」を読んだんですが、それと訳者さんが違うだけで、同じ作品です。いやー、翻訳ミステリ作品もそこそこ読んでるんですけど、ポケミスを読むのは実は初めてだったりします。(どきどき)
先日読んだ「中国黄金殺人事件」は、訳文がどうもダメで、ポケミス版でリベンジとなったんですが、こちらの方はまずまず。登場人物の名前がカタカナから漢字になったというだけでも、ぐんと読みやすくなりますねー。(翻訳物もよく読んでますが、カタカナの名前は本当はあんまり得意じゃないので) まあ、三省堂版にもいいところがあったので、全体的に比べると一長一短なんですけどね。私はこちらの方が断然楽しめました。

3つの謎を知事が解決するのが伝統だという公案小説の形式に則って、この作品も前任の王知事の殺人事件と、新婚の花嫁の失踪事件、そして平来政庁の役人の失踪事件という3つの事件が絡まりあって、1つの大きな事件となっています。でも1つになってるとは言っても、繋がるところは繋がるし別物のところは別物。その見極めがなかなか難しいんです。これが初の事件となるディー判事、トリックが判明してもそれだけでは犯人までは辿り着けなかったりと苦戦はするんですが、傍目には些細に見えるようなことから着実に手がかりを掴んでいきまます。全然思ってもみなかったところが、後々の伏線になってたりしてびっくり。ちょっとしたこともきちんと生かされてて感心しちゃった。これはシリーズの他の作品も読んでみたいです♪

でね、何が面白かったって髭ですよ髭! うさぎ屋さんが書いてらっしゃるのを読んで(記事)「えー、髭ねえ」なんて思ってたんですけど、今回読みながら色々想像して笑っちゃいました。(ハヤカワ・ミステリ)


+既読のロバート・ファン・ヒューリック作品の感想+
「中国黄金殺人事件」ロバート・ファン・フーリック
「東方の黄金」ロバート・ファン・ヒューリック

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東方の黄金 著者:ロバート・ファン・ヒューリック 訳者:和爾桃子 評価: 要素: ミステリー 中国 中世 探偵 ... » Lire la suite

Commentaires(2)

 こんばんは。
 気にいっていただけたようで良かったです。 
 そして、、実は僕もディー判事ものは全部読めているわけではないので、これからぼちぼち読んで行こうかなぁと思っております。
 髭。関羽は二つにわけて首でくくったりはしませんが、美髭公と呼ばれただけに髭の手入れには丁寧だったようで、彼も髭袋は愛用していたようです。これは、乾燥したシーズンとかで髭を痛めないようにいれておく袋で首からかけるものだったようです。関羽たちはキューティクルに気をつけていたみたいです^^
しかし、乾燥よりも返り血で人血をいっぱい浴びているほうがキューティクルには悪そうなんですけれどね。

樽井さん、こんにちは~。
ディー判事、いいですねえ。気に入っちゃいました。
絶版が多いみたいですが図書館にも結構入ってるし、少しずつ読んでみようと思ってます。
ただ、この間読んだ三省堂のはもういいかな…
となると、全作品読む!というわけにはいかなさそうですが。(^^ゞ
いい作品をご紹介くださって、ありがとうございました!

関羽の髭は有名ですよね。
でも考えてみたら、戦う時にはほんと邪魔なはず!
関羽の場合は大丈夫でしょうけど、そこまで強くない武将の場合
髭を掴まれて馬から引き摺り下ろされて、なんてこともありそうだし。
髭袋、想像するとなんだか可笑しいですね。
そして戦いの後は、まずは返り血を浴びて固まってしまった髭のお手入れ?
丁寧にしないとキューティクルがはがれちゃうし、大変そうですね。(笑)

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