「窯変 源氏物語」9・10 橋本治

Catégories: /

  [amazon] [amazon]
9 巻は「若菜 下」「柏木」、10巻は「横笛」「鈴虫」「夕霧」「御法」「幻」。

この10巻で、とうとう源氏の君が主人公となっている部分はおしまいです。「御法」で紫の上を失った源氏の君は「幻」の章を経て「雲隠」へ...。
源氏の君って「恋多き男性」と言われる割に、つくづく女運は良くない人ですね。源氏の君が自分から追う女性は、みんな出家をしてしまったり亡くなったり。もういいと思っている女性に限って執拗に追ってきたり。紫の上までもが出家したがるんだものなー。まあ、それも源氏の君の自業自得だと思いますけどね。紫の上1人に愛されていただけで十分幸せなはずなのに、ないものねだりばかりするんですもん。紫の上ももう疲れてしまったのでしょう。彼女には「本当にお疲れさまでした」と声をかけたくなってしまいます。(9巻の柏木と女三の宮の辺りもかなり盛り上がったのだけど、気分はすっかり10巻後半の切々とした感じになっちゃってます)
やっぱり源氏の君よりも、私は頭の中将(この時点では致仕太政大臣)の方が好きだったわー。ちょっと大雑把な感じもするけど、憎めない人柄だし。
さて、残すは薫の君が中心となる第3部の4冊のみです。(中公文庫)


+既読の「源氏物語」の感想+
「源氏物語」+「まろ、ん?」小泉吉宏(与謝野晶子訳)
「源氏物語」1・2 円地文子訳
「窯変 源氏物語」1~3 橋本治
「窯変 源氏物語」4~6 橋本治
「窯変 源氏物語」7・8 橋本治
「窯変 源氏物語」9・10 橋本治
「窯変 源氏物語」11・12 橋本治
「窯変 源氏物語」13・14 橋本治

+既読の「源氏物語」関連作品の感想+
「東方綺譚」マルグリット・ユルスナール(雲隠)
「源氏供養」上下 橋本治
「輝く日の宮」丸谷才一
「千年の黙(しじま) 異本源氏物語」森谷明子
「紫式部日記 ビギナーズ・クラシックス日本の古典」紫式部・山本淳子編

| | commentaire(2) | trackback(0)

Trackbacks(0)

「窯変 源氏物語」9・10 橋本治 へのトラックバック一覧:

URL TrackBack de cette note:

Commentaires(2)

わたしも頭の中将が好きです。
須磨に流されてしまった源氏を訪ねていったくだりが特に。
勇気が必要だったと思うんですよね、帝に敵対していると見なされている人間を訪ねていくなんて。それでも、友情ゆえに尋ねていったんですよね、彼は。
それなのに源氏の仕打ちときたら、恩を仇で返すようなもんですよ!!w
娘は勝手に引き取られるわ、もう一人の娘は帝の正妻になるのを邪魔されるわ。
あー、わたしもまた読み返したくなってきちゃいました。w

ちょろいもさんもお好きでしたか♪>頭の中将
頭の中将、いいですよね~。
飄々としてるところも、案外他人のためにまめまめしく動くとこも好きです。
須磨の源氏を訪ねていくところは、自分の力を過信したりしてるのでは決してなく
自分の大切なものは大切にするという、一本筋の通った行動ですよね。
それにひきかえ源氏は! 息子も息子だし! 迷惑な親子だ!(笑)
玉蔓と何事もなくて、本当に良かったです。

おーっ、ちょろいもさんもぜひご一緒に~♪

コメントする(要JavaScript)

Note


MAIL FORMBBS

購読する ATOM


Powerd by MovableType4.24-ja
Copyright 2004-2011 四季. All rights reserved.