「パリ左岸のピアノ工房」T.E.カーハート

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パリ左岸の静かな地区に住む著者は、自分の住むアパルトマンの近所に「デフォルジュ・ピアノー工具と部品」という小さな店があるのに気付きます。毎朝子供を幼稚園に送り迎えする度に店の前を通り、ピアノの修理に使う工具や部品を眺め、時には店の正面にあるカフェから店を眺める著者。そのうち、もう一度自分のピアノが欲しいという思いがふくれあがります。そしてとうとう店の扉を叩くことに。店の主人に、中古ピアノはなかなか手に入らないと言われながらも、店に通う著者。そんなある日偶然目にしたのは、店の奥の光溢れる空間。そこは、ありとあらゆるピアノとその部品で埋め尽くされているアトリエでした。

この作品は再読。以前読んだのは丁度5年前、ブログを始める直前です。その後また読みたいなと思いつつ、なかなか通して読むところまではいかなかったんですが、ようやくじっくり読み返せました。
何度読んでも本当に素敵な作品。楽器を弾かない人にももちろん楽しめると思うんですけど、特に子供の頃にピアノが大好きだった人、大人になってからも弾きたいと思ったことがある人は、そのまま楽器屋さんに直行したくなっちゃうかもしれませんー。そしてまた先生について習いたくなっちゃうかも。という私は大学生になって上京する時にピアノをやめてしまったんですが、あそこでやめてなければ... って思っちゃう。ああ、細々とでも続けていれば...! そしてそして、ベビーグランドピアノが欲しいですーっ。そうでなくても、今通ってるサックス教室にグランドピアノがあって、触りたくて仕方ないのを毎週我慢してるというのに、ほんと酷な作品だわ。(笑)
リュックのアトリエにものすごーく行ってみたくなるけど、これは絶対無理。著者もそんなこと望んでないでしょうし。でもせめて、今からでもアンナみたいな先生にめぐり合えたらいいのにな。そしたら家の真ん中に可愛いベビー・グランドピアノを置いて、いつでも熱心に練習するのに。ああ、やっぱり無理かしら。(新潮クレストブックス)

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Commentaires(2)

過去記事に失礼します。
四季さんのところでこの本をみつけました。出会わせてくれてありがとう^^
音楽的な素養は皆無に近いわたしですが、すごくよかったです。
あちこちから零れ落ちるようなすてきな言葉たちにどきどきしました。
ピアノが弾ける人は、もっともっと、この本の世界を堪能できるのだろうな、と思うと羨ましいです。
読んでいる間中、ああ、ピアノが弾けたらなあ、とずっと思っていました。
ほんとにリュックのアトリエに行ってみたい、あの常連さんたちの仲間になってリュックの話を聞きたいな。でも四季さん以上にわたしは無理。近くに住んでいたとしても入れてもらえないだろうし^^
わたしはわたしのリュックを探しましょう♪

過去記事でも全然大丈夫ですよー。ありがとうございます。
この記事がきっかけでこの本に出会われたなんて、嬉しい!
ほんと素敵な本ですよねえ。ピアノに対する愛情がいっぱい詰まっていて。
リュックに出会って次の持ち主に送り出されたピアノは、本当に幸せだなと思います。
ほんと、あのアトリエに行ってみたいですよね~。
無理だとは分かってるんですけどね。行けないと分かってるから尚更?(笑)
でもほんと、自分にとってのリュックに出会えたらいいですよね。どこにいるんだろう??

とはいえ、ピアノなんて大物、欲しくなっても気軽には買えないから~。
遠くから眺めて憧れてるのが一番いいのかもしれません。(笑)

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