「百年の孤独」G・ガルシア=マルケス

Catégories: / / /

 [amazon]
アウレリャーノ・ブエンディーア大佐が子供の頃のマコンドは、澄んだ川が勢い良く落ちていく川のほとりに、葦と泥づくりの家が20軒ほど建っているだけの小さな村。毎年3月になるとぼろをぶら下げたジプシーの一家がやってきて、アウレリャーノの父のホセ・アルカディオ・ブエンディーアが母・ウルスラの反対を押し切って、なけなしの金で不思議な道具を買い込むのが常。当初は若き族長として村の発展のために尽くしたホセ・アルカディオ・ブエンディーアは、いつしか家の仕事も子供の世話もせず、ジプシーのメルキアデスに贈られた錬金術の工房に篭りきりの生活を送るようになっていたのです...

読もう読もうと思いつつ、ラテンアメリカ文学にはちょっと苦手意識があってなかなか手に取るところまではいかなかったんですが、ようやく読めました。いや、これを読んでもやっぱりラテンアメリカにはまだまだ慣れないなあという感じなのだけど... でも今なら寝かせ中のボルヘスの「伝奇集」が、もう少し読めるようになってるかな? 少しずつ読んでは寝かせてるので、一体いつになったら読み終わるの?状態なんですけど。(笑)

この「百年の孤独」を読み始めて最初に戸惑ったのは、同じ名前の人間が沢山登場すること。ホセ・アルカディオとアウレリャーノがいっぱい! もう半端じゃないです。そしてその2つの名前ほどじゃないけど、ウルスラとアマランタもいっぱい。これは混乱せずにはいられないでしょう。でも、これはわざとだったんですね。親の名前を子供につけるというのは普通にあることでしょうけど、なんでこんなことするんだろう... と、ずっと思いながら読んでたんです。最後まで読んですとんと腑に落ちました。
この作品、途中も十分面白く読んでたんですけど、同時にどこか収まりが悪くて落ち着かない気分もあったんですよね。ちょっと読んでは、また前に戻ってもう一度読み返したくなって仕方がなくて。しかも、先週の後半から週末にかけて全然まとまった読書の時間が取れなかったので、もう全然進まなくてー。でもそうやって「三歩進んで二歩下がる」読書を続けてた甲斐があったのか(笑)、最後の最後でドカンと来ました。いや、すごいな、これは。全てがこの最後のための積み重ねと反復だったのね。なるほど! この100年というスパンがまた素敵。いやあ、面白かったです。濃い話だったわー。

という私が読んだのは旧版。上の書影とリンクは最新版です。1999年度に出た版はレメディオス・バロの表紙が素敵だし作品にも合ってると思うのに、なんで変えちゃったのかな?(新潮社)

| | commentaire(4) | trackback(0)

Trackbacks(0)

「百年の孤独」G・ガルシア=マルケス へのトラックバック一覧:

URL TrackBack de cette note:

Commentaires(4)

わたしはラ米文学はきっとかなり好きだと思うんですが、その想像を確証に変えるだけの量をまだ全然読んでおりません(苦笑)。
でも「百年の孤独」は大好きですー!
そうそう、アウレリャーノはアウレリャーノなんですよ、アウレリャノではなく!w
最後の最後のところでドカーン!と来たあの衝撃は未だに忘れられません。ぜんぜんどんでん返しとかそんなんじゃないんですけどね。
「伝奇集」も面白いですよー。
読書会でやりましたよー。
なんだったら旧SNSにご招待しましょうかー。w
あと、個人的には「赤い薔薇ソースの伝説」も好きです。
ってわたしが読んだラ米文学ってこの3冊くらいなんですけど。w

旧訳で読みました。10数年前になるかな。
通勤電車で読んでたんですが、息の入れどころというか栞の入れどころに困ったものです。(^-^;
このあと『族長の秋』に行ったものの趣味に合わず(『百年の孤独』と比べて読みやすくはあるんですが…)、それきりマルケスからは離れてしまいました。

>ちょろいもさん
なんだかこの1週間ほどずっと読み続けてた気がしますが(笑)
とうとう読み終わってしまいましたよー。
ラテンアメリカの文学って、欧米の文学とはまた全然違いますよね。
同じスペイン語でも、スペイン文学とも全然違うし!
まだ慣れてないだけで、いくつか読んだら好きになるかもしれないですが
うーん、どうなんだろう。ボルヘス、また改めて読んでみようかなあ。
前に読み始めた時は、明らかに私のレベルがまだそこまで達してなかったんです。
少しは進歩してるといいんですがー。

新訳でアウレリャーノがアウレリャノになっちゃったんですね。
スペイン語の発音的にはアウレリャーノでいいと思うのに、なんで変えちゃったのかな?
いやあ、最後のあのドカーンは凄かったですね。圧倒されました。

>b.k.ノムラさん
あ、私が読んだのも旧訳です。(上のリンクは一番新しい版ですが~)
息の入れどころ! 分かります分かります。
普通の本以上に途中で切り上げるのが難しいですよね。
私が読んでる最中、ひっきりなしに前に戻りたくなったのは、そのせいもあったのかも。(笑)

「族長の秋」は、これより読みやすいんですね。
そちらもいずれ読んでみるつもりですが… もうちょっと先かな。
どんな感じなのか気になります。

コメントする(要JavaScript)

Note


MAIL FORMBBS

購読する ATOM


Powerd by MovableType4.24-ja
Copyright 2004-2011 四季. All rights reserved.