「偏愛文学館」倉橋由美子

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「偏愛」の条件は、まず再読できること。「二度目に読む時に、いい人、好きな人と再会するのに似た懐かしさがあって、相手の魅力も一段と増したように思われる」、そんな作品が偏愛できる作品。この本に取り上げようと思った作品は全て事前に再読されたそうです。「再読しようとしてもできなかったものは、偏愛に値しないもので、ここに取り上げるのをやめることになります」という拘りを見せる読書案内。

急逝した作家、倉橋由美子。実は作品を読むのは初めてです。こういう文学系の読書案内では、既読作品が片手に収まってしまうことも多いんですが、意外と(!)読んでる作品が並んでいたので、読む前からちょっと親近感~で楽しみにしていたんです。
この本に紹介されているのは全部で39作品。そこここで「おおっ」とか「なるほどな~」って表現が色々あって面白かった! 読みたい本がまたどーんと増えちゃいました。面白い表現の中でも一番印象に残ったのは、内田百閒「冥途・旅順入城式」の章の「その文章は食べだすとやめられない駄菓子のようで、しかもそれが「本邦唯一」という味ですから、雑文の断片まで拾って読み尽くすまではやめられないのです。」という文章。駄菓子ですって! でも、ああー、確かにそうかもしれないですね。
こういう読書案内で自分が読んでる本が出てくると妙に楽しく読めるのはいつものことなんですが、既読の本をどれもこれも再読したくなる読書案内って意外と珍しいかもしれませんー。比較的最近読んだ「高丘親王航海記」でもそうなんだから(2年ちょっと前に読みました)、あーもー仕方ないなー。って感じですが。コクトーもカミュもカフカも漱石も再読したーい。もちろん未読の本も1冊残らず読みたいわー。(講談社文庫)


+既読の倉橋由美子作品の感想+
「偏愛文学館」倉橋由美子
「ポポイ」倉橋由美子
「夢の浮橋」倉橋由美子
「城の中の城」倉橋由美子
「交歓」倉橋由美子
「夢の通い路」倉橋由美子
「よもつひらさか往還」倉橋由美子

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