「ぼくとルークの一週間と一日」ダイアナ・ウィン・ジョーンズ

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両親を亡くしたデイヴィッドは、今はバーナード大おじさんの家に引き取られていました。普段は寄宿舎学校に入っており、休暇の時はサマースクールやホリディ・キャンプに行くため、あまり家に帰ることもないのですが、今回は参加するサマースクールを知らせるハガキが来なかったため、仕方なく家に戻ることになるデイヴィッド。しかし誰もデイヴィッドがその日帰るとは思っていなかったため、大騒ぎになります。家に戻った途端揉め事続きで、しかも自分が親戚たちにとって迷惑でしかないと思い知らされたデイヴィッドは、彼らに呪いをかけるつもりで、呪いに聞こえそうな言葉の響きをぶつぶつとつぶやきながら空き地を歩き回ります。そんなことをしても、親戚に何の影響も及ぼさないことは分かっていたのですが、時々それっぽい組み合わせを見つけると大声で唱えてみるデイヴィッド。しかしついに最高の組み合わせを見つけたのです。デイヴィッドは、堆肥の山の上で重々しくその言葉を唱え、ついでに堆肥を一握り塀に投げつけます。するとその途端、塀が崩れ落ちはじめて...。

1975年に発表したという、ダイアナ・ウィン・ジョーンズ初期の作品。いつものように手元に回って来ちゃいました。でもDWJ作品は、最近のより初期の方が好きなのでオッケー。
「呪い」が偶然成功してしまい、デイヴィッドが助けることになったのはルークという名の不思議な少年。会いたい時はマッチをするだけでいいんです。デイヴィッドはルークとすぐに意気投合するものの、実はルークのことを何も知りません。でも付き合い始めてすぐに、普通のルールに従って生きているのではないということだけは気付きます。

最初はハリー・ポッターみたいだなーと思いながら読んでたんですが(DWJの作品にはこういう設定が多いので、別に珍しくもないんですが)、最後まで読んでみたら、これが結構面白くて! デイヴィッドも案外しっかり育ってたのねーとか、これまで1人で頑張っていたデイヴィッドが思わぬ味方を得て、いつの間にか立場が逆転してたところも良かったんですけど、そういう細かい部分よりも、中盤から思いがけないところに繋がっていって! これがすごく楽しかったんです。ネタバレになるので詳しくは書きたくないんですけど、思いっきり私の趣味の方面に繋がっちゃうんですもん! びっくりしました。途中まで全然気付いてなかったので、いきなり気が付いてビックリ。でも日本人にはそれほど馴染み深いというわけではないんですよね。そちら方面をあまり知らない状態で読んだら、「で、結局何だったの?」となる可能性も...?(創元ブックランド)


+既読のダイアナ・ウィン・ジョーンズ作品の感想+
「魔法使いハウルと火の悪魔」ダイアナ・ウィン・ジョーンズ
「アブダラの空飛ぶ絨毯」ダイアナ・ウィン・ジョーンズ
「デイルマーク王国史」1~4 ダイアナ・ウィン・ジョーンズ
「わたしが幽霊だった時」ダイアナ・ウィン・ジョーンズ
「魔法使いはだれだ」「クリストファーの魔法の旅」ダイアナ・ウィン・ジョーンズ
「魔女と暮らせば」「トニーノの歌う魔法」ダイアナ・ウィン・ジョーンズ
「魔法がいっぱい」ダイアナ・ウィン・ジョーンズ
留守中に読んだ本(18冊)(「マライアおばさん」「七人の魔法使い」「時の町の伝説」の感想)
「呪われた首環の物語」ダイアナ・ウィン・ジョーンズ
「花の魔法、白のドラゴン」ダイアナ・ウィン・ジョーンズ
「いたずらロバート」ダイアナ・ウィン・ジョーンズ
「ダイアナ・ウィン・ジョーンズのファンタジーランド観光ガイド」ダイアナ・ウィン・ジョーンズ
「バウンダーズ」ダイアナ・ウィン・ジョーンズ
「星空から来た犬」「魔空の森ヘックスウッド」ダイアナ・ウィン・ジョーンズ
「バビロンまでは何マイル」上下 ダイアナ・ウィン・ジョーンズ
「ウィルキンズの歯と呪いの魔法」「海駆ける騎士の伝説」ダイアナ・ウィン・ジョーンズ
「うちの一階には鬼がいる!」ダイアナ・ウィン・ジョーンズ
「魔法!魔法!魔法!」ダイアナ・ウィン・ジョーンズ
「ぼくとルークの一週間と一日」ダイアナ・ウィン・ジョーンズ
「牢の中の貴婦人」ダイアナ・ウィン・ジョーンズ
「魔法の館にやとわれて」ダイアナ・ウィン・ジョーンズ
「キャットと魔法の卵」ダイアナ・ウィン・ジョーンズ
Livreに「ダークホルムの闇の君」「グリフィンの年」「九年目の魔法」の感想があります)

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Commentaires(2)

四季さん、こんにちは。
「ぼくとルーク」は私も読みましたよ~。
私も途中から俄然面白くなってきました。
ただ、私はそっち方面に疎くて。
あとがきを読んで、知っておけばもっと楽しめたのになーとちょっと悔しくなりました。
今からでも少し勉強しようかな。
そういえば、その時に四季さんだったらこの方面に詳しそうだなーなんて思ってたのですが、当たってましたね(笑)

fumikaさん、こんにちは。
わあ、fumikaさんも読んでらしたんですね~。
やっぱり途中から俄然面白くなりますよね。
でもそっち方面はそれほど、でしたか。
たとえばゲーム経由とかで興味を持つ人は増えてるとは思うんですが
それでも日本では絶対数がまだまだものすごく少ないと思うんですよね。
本当はとても面白いんですよ~。
児童書ならとても分かりやすいので、入門編にいいかもです。
一度ぜひぜひ♪

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