「たのしく読める英米幻想文学」大神田丈二・笹田直人編著

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かつて文学(物語)といえば幻想文学のことでした。もちろん当時は、それらの物語を語り伝えた人びとも、それらに耳を傾け楽しんでいた人びとも、それらの物語が「幻想文学」であるなどとはつゆ考えたこともありませんでした。そのことを考える必要がなかったのは、「幻想文学」とわざわざ決めつけなくとも、物語といえばすえにそうしたものだったからです。(はしがきより)

そんな「幻想文学」を幻想文学と意識させるようになったきっかけは、18世紀初めの英国でのリアリスティックな小説の登場。そういった小説の台頭で、一旦は幻想文学は片隅に追いやられ、廃れたかのように見えるのですが、逆にそういった小説の登場が文学の「幻想性」を意識させる結果にもなったのだとか。
ということで、18世紀~20世紀に英米で登場した幻想文学を120作品紹介している本です。

私が大好き~な路線の本も結構紹介されてるし、これは他の作品もかなり期待できるかも? と、興味津々借りてきたのですが... 結論から言えば、期待ほどではありませんでした。なんせあらすじ紹介が長いんです。しかも長い割に面白くない! 多分ラインナップ的にはすごくいいのではないかと思うので、この辺りが、もっと簡潔にまとまってると、もっと楽しかったのではないかしら、と思うのだけど。1作品につき見開き2ページ使ってるけど、これなら1ページずつでも良かったかも。...ということで、興味を惹く本はいくつか出てきたけど、読んでいてそれほど「あれもこれもそれも読みたいー!!」と焦るような気持ちにはなりませんでしたよ。うーん、残念なような... いや、この時期に積読本が増えなくて逆に良かったかも... というのは、負け惜しみかしら。(笑)

どうやら「たのしく読める」シリーズというのがあるみたいですね。「たのしく読めるイギリス文学」「たのしく読めるアメリカ文学」「たのしく読める英米児童文学」辺りは、まあ、よくあるパターンなんだけど、「たのしく読める英米演劇」「たのしく読めるネイチャーライティング」なんていうのがあるのには、ちょっとびっくり。あと「たのしく読める英米女性作家」「たのしく読める英米の絵本」なんていうのもありました。
私が一番見たくなったのは、「たのしく読める英米青春小説」「たのしく読める英米詩」の2冊。「英米青春小説」でどんな作品が登場してるのか見てみたいし、「英米詩」は最初の3章が「古代・中世の英詩」「バラッドおよび物語詩の系譜」「聖書と神話と英語の詩」なんです。この3章限定で読んでみたいー。(ミネルヴァ書房)

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