「たのしく読める英米詩」木下卓・野田研一・太田雅孝編著

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前記事の「たのしく読める英米幻想文学」と同じシリーズ。
そちらの記事で、最初の3章「古代・中世の英詩」「バラッドおよび物語詩の系譜」「聖書と神話と英語の詩」限定で読んでみたいーと書いてたんですが、早速図書館で借りてきてしまいました。そして最初の3章はじっくりと、後はさらっと...(笑)
要は叙事詩関係でめぼしい作品で読み落としてるのはないかというのが確認したかったんですが、とりあえず基本は押さえているようです。「ベーオウルフ」「ガウェイン卿と緑の騎士」「農夫ピアズの夢」「カンタベリー物語」「妖精女王」「失楽園」... この本ではイギリス物しか分からなかったので、後はフランス・ドイツ辺りを確認したいところ。

以下、「バラッドおよび物語詩の系譜」というコラムのメモ

バラッド(Ballad)...口誦で伝えられてきた民族の文学的遺産。最盛期は15世紀。1400年頃までは儀式に伴う歌謡として歌われていたが、その後吟遊詩人(Minstrel)や吟誦詩人(Bard)らによって語られるものとなる。16世紀以降しばらく廃れていたが、やがて文学的に再評価されるようになり、ウォルター・スコット「スコットランド国境地域の吟遊詩」が生まれ、18~19世紀のロマン派の詩人たちによって文学としてのバラッドが書かれるようになる。コールリッジ「老水夫の歌」、キーツ「つれなきたおやめ」など。チャイルド編「イングランドおよびスコットランドの民衆バラッド集」が口誦バラッドの純粋性を伝えるものとして貴重。

物語詩...民族起源の古代詩のほとんどが物語詩。中世では、チョーサー「カンタベリー物語」「トロイラスとクリセイデ」、その後もアーサー王と聖書と神話の物語を原型とする作品が多く作られる。「アーサー王の死」、「ガウェイン卿と緑の騎士」、スペンサー「妖精女王」、テニスン「アーサー王の死」「国王牧歌」、マシュー・アーノルド「トリスタンとイゾルデ」、ウィリアム・モリス「グゥイネヴィアの弁明」、スウィンバーン「ライオネスのトリスタン」など。

バラッドと物語詩は重なる部分もあるので、はっきり区別するのが難しいです...。どちらも好きなんだけど、より好きなのは物語詩の方なのかも。私にとって一番のポイントとなる神話やアーサー王伝説はこっちに含まれるようですしね。
モリスの「グゥイネヴィアの弁明」は、以前人さまにお借りした「ユリイカ」で読んだことがあるんですが、ほんと素敵でした~。普通の本にまとまっていたら欲しいんだけど、ないのかなあ。(ミネルヴァ書房)

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