「妖精の国で」W.アリンガム&リチャード・ドイル

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アイルランド系の詩人・ウィリアム・アリンガムによる詩に、これまたアイルランド系の画家一族に生まれた「妖精国の宮廷絵師」と呼ばれるリチャード・ドイルの絵が添えられた絵本。原書は、イギリスの有名な木版印刷師・エドマンド・エヴァンスが手がけた数々の絵本のうちでも最高傑作とされる豪華本なのだそうです。それが文庫本になってしまうというのが驚きなんですが、このちくま文庫版は絵もカラーだし、小さいながらも美しい本となっています。

詩の方は「夜明け」「昼まえ」「昼のおふれ」「暮れ方近く」「日は暮れて」という5幕の芝居仕立て。妖精の姫君が妖精国の掟によって次の満月には結婚しなければならないというのに、お姫さまは3人の求婚者たちが全然気に入らなくて... という物語詩です。矢川澄子さん訳。でもね、詩そのものはとても可愛らしいんですけど、その合間合間に直接その場面と関係のないイラストと説明文が挟まれてるので、ちょっと分かりづらいんですよね...。原書でもこんな構成だったのかしら。日本語に訳す時にどうにかならなかったのかしら。
ちなみにイラストを描いているリチャード・ドイルの甥があのシャーロック・ホームズシリーズのコナン・ドイルなんですって。コナン・ドイルが画家一族に生まれてたなんて、知らなかったです。(ちくま文庫)

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Commentaires(2)

これ、とても好きな絵本です。
この時代の挿絵って、今見ると「綺麗」だとは思っても「かわいい」っていうのがあんまりないんですけど、リチャード・ドイルの絵って、適度にデフォルメが効いていて、素直に「かわいい」と思えます。
わりと、日本人好みの画風なんじゃないでしょうか。

リチャード・ドイルの絵も魅力的なんですが、リチャードの弟(コナン・ドイルの父親)のチャールズ・ドイルの絵も魅力的ですよ。最近出た井村君江『妖精美術館』(レベル刊)に、両者とも作品が収録されてるので、機会があったらぜひ。

kazuouさんも読んでらしたんですね。
リチャード・ドイルの絵、かわいいですね~。
かわいくて、しかもなんだか茶目っ気たっぷりで。
でも、こんなカラーの絵本がちくま文庫から出てたなんてびっくりです。
解説によると、きちんとアイルランドの妖精の雰囲気を伝えているようで
その辺りもなるほどな~と思って眺めてました。

わあ、コナン・ドイルのお父さんの絵というだけでも見たくなってしまいます。
「妖精美術館」ですか。今度探してみますね~。
ありがとうございます。^^

そういうバックグラウンドがあったからこそ
コナン・ドイルの妖精写真事件なんてのも起きたんですね、きっと。

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