「新編 魔法のお店」荒俣宏編訳

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ちっぽけなぼろ小屋からトレーラーいっぱいになるほどの荷物が出てくるのに驚いたアート・スリックは、2時間ほどその光景を眺めた後で、ジム・ブーマーを連れてその奇妙な地区へと向かいます... というR.A.ラファティ「われらの街で」他、全15編の短篇集。

お金では買えないものをお金で売ってくれる「魔法の店」。ふとしたことから店に迷い込むことはできても、一旦商品を買って店を出てしまえば、二度と戻ることができないかもしれない店。そんな魔法の店の物語を集めたアンソロジー。ファンタジー作品に登場する魔法のお店は大好きなので、以前からとても読みたかった1冊。それぞれの短篇につけられた荒俣宏さんの文章がまた素敵なんですよねえ。15編中、稲垣足穂「星を売る店」、ハーヴィ・ジェイコブズ「おもちゃ」、H.G.ウェルズ「魔法の店」、クリスチーナ・ロゼッティ「小鬼の市」は既読。(「小鬼の市」を読むのは、今年3度目! でも3回とも違う訳者さん)
特に好みだったのは、上にもちらっとあらすじを書いたR.A.ラファティの「われらの街で」。ちっぽけな小屋からその何倍もの大きさの品物が出てきたり、公認代書屋はタイプライターもないのに口述筆記をしていたり、隣のビアホールでは冷蔵庫もないのに注文した通りのビールがよく冷えた状態で出てきたり... でもその銘柄のスペリングが間違えていたり。ここに登場する奇妙な人々はあくまでも自然なことのように魔法を使ってるし、アートとジムに質問されても堂々と話をはぐらかしてるのが可笑しいんです。
H.G.ウェルズ「魔法の店」のような純正の魔法のお店はちょっと怖いんですけど、不思議な品が埃をかぶって置かれてるようなヤン・ヴァイス「マルツェラン氏の店」みたいな店には行ってみたくなっちゃう。いつかそんなお店がある横丁に迷い込んでみたいなあ... でもそんなことになったら、もう帰って来られなくなっちゃうかもしれないなあ。(ちくま文庫)

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Commentaires(2)

四季さん、こんばんはー。
これ、楽しかったですよね♪
荒俣さんの編というと、それだけで面白そうだなぁ、と思ってしまうし。
ちくま文庫はいいの色々出してますよねー。

(やっぱり、トラバが通らないようなので、ふたたびURL欄に該当記事入れておきました)

つなさん、こんにちはー。
ほんと楽しかったです~。つなさんも読まれてたのですね♪
うんうん、ちくまはいいのが多いですね! でも絶版も多いのが残念ー。
これもずっと読みたかったんですよ。でも図書館にも置いてなくて。
ようやく古本で見つけたので、いそいそと読みました。(笑)

トラバ、不思議ですね。通らないのはうちだけですか?
ジュゲムとかライブドアとかみたいに大きなとこが管理してるならともかく
MTは個人的にインストールしてるものなので、拒否してるはずがないと思うのですが…
私がいじれないレベルで何か組み込まれてるのかしら。
つなさんとこのトラバが受け取れないなんて寂しいですーっ。(>_<)

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