「クレーン男」ライナー・チムニク

Catégories: /

 [amazon]
町が大きくなるにつれ、貨物駅では山のような荷箱や石炭、牛や豚をさばききれなくなり、正面の空き地に国中で一番大きなクレーンがすえつけられることになります。そしてクレーン係となったのは、工事中からクレーンにほれこんでしまった1人の若者でした。

夏の日も冬の日も、晴れの日も雨の日も荷物を積み替えし続けるクレーン男。その仕事が楽しくて仕方なくて、誰にも譲りたくないんですね。水が欲しければつかみ機で川からくみ上げるし、必要なものはトラックの運転手たちが買って来てくれるし、親友のレクトロも毎日会いに来てくれるし、髪が伸びればレクトロのお兄さんが刈ってくれるし、日曜になれば娘たちがクレーンの周りで踊るし、全然寂しくなんてないんです。でも戦争が始まって状況は一変します。突然1人ぼっちになってしまうクレーン男。
平和な頃に楽しい夢にふけってるレクトロの絵があんまり幸せそうなもんで(レクトロの絵はどれも表情がいい!)、その後の状況がとてもツライのですが... でもそんな中でも素敵な情景がいくつかありました。クリスマスとかね。これは本当に素敵。モノクロの絵なのが信じられないぐらい色を感じます。そしてその後で、1羽のワシと友達になるんですが、このワシとクレーン男がただ一度仲たがいした時の哀しいことったら。
物語の終わりとクレーン男の最後の言葉は、美しいながらも寂しくて胸が詰まりそうになりました。でもやっぱりとっても素敵です。もちろん矢川澄子さんの訳も♪(パロル舎)


+既読のライナー・チムニク作品の感想+
「タイコたたきの夢」ライナー・チムニク
「クレーン男」ライナー・チムニク

| | commentaire(2) | trackback(0)

Trackbacks(0)

「クレーン男」ライナー・チムニク へのトラックバック一覧:

URL TrackBack de cette note:

Commentaires(2)

四季さんこんにちは~♪

クレーン男、私も読みましたよ~^^
出たばっかりの時に、表紙に惹かれて。
味わいのある絵がとっても素敵ですよね~。
「タイコたたきの夢」もいつか読んでみたいです。

ところで「ヘンリ・ライクロフトの私記」、
四季さんの感想を拝見させて頂きました!

「ヘンリ・ライクロフト自身はそれほど個性的とも特徴があるとも言いがたい人物だと思うのに、おそらく周囲の人々にとっては目立たない普通の男性にしか映らないと思うのに・・・」っていうところ、
「そうそうそう!!」ってはげしく頷きました。

読んでいくうちに、ライクロフトという人物がどんどんはっきりと浮かび上がってきて、親しみがわいてきて・・・・綺麗な自然の中を散歩するように、心地よい気持ちで読むことが出来ました。
またじっくりと読み返したい本です^^


すみません、また話が変わるのですが(^_^;)
竹下文子さんの「むぎわらぼうし」という絵本を読みました。
絵はいせひでこさんです。
四季さんに教えて頂いた「絵描き」が見つからなくて(調べたらうちの図書館にはありませんでした。涙)棚を探している時に偶然手に取りました。
四季さんはお読みになったことがありますか?

この絵本、絵も内容も本当に素晴らしくって、もうすっかり心奪われてしまいましたー。
四季さん、ルリユールおじさんの感想で「特に青がとても綺麗」って書かれていましたが、この絵本はほとんど青色ばかりで描かれているんですよ~。
もし、未読でしたら、ぜひおすすめしたい作品です^^

ブログのコメントに、色々な話を長々とすみません。汗。

もろりんさん、こんにちは~。
「クレーン男」、もろりんさんも読んでらしたんですね。^^
装幀に惹かれるの分かります。パロル舎ってほんと気になる本が多いですよね。
「クレーン男」と「たいこたたきの夢」も、並べて飾りたくなっちゃいます~。
またぜひ手に取ってみてくださいね。>たいこたたきの夢

そして「ヘンリ・ライクロフトの日記」。あれもいいですよねえ。
サイトの感想を見て下さったんですね。ありがとうございます♪
しかも激しく頷いて下さったなんて。(嬉)
外見は本当に普通の平凡な人なのに、実は内面があんなに豊かな人だったとは
通り一遍の付き合いでは、なかなか気がつかないことですよね。
第一印象で「地味」と思い込んで、それ以上踏み込まない人もいるだろうし。
という私自身がたまに街行く人を眺めながら、そんなこともあるだろうなあとか
その人の人生を色々想像したりしてたので(変なヤツですね・笑)
この本を読んだ時は、その感覚を盗み見られてたようでびっくりだったのでした。(^^ゞ

そして「むぎわらぼうし」。これは未読です!
以前読みたいなと思ったのに、最寄の図書館にはないので(市内にはあるんですが)
予約を入れるのが面倒で(おぃ)そのまま忘れていたのでした…
思い出させて下さってありがとうございます~。今度こそちゃんと取り寄せてもらいます!
素敵な作品だったのですね~。
伊勢英子さんの青に久しぶりに会えるかと思うと、とっても楽しみです。^^


いえいえいえいえ、いつでもお気軽にどうぞ~。
どんな話題でも構いませんので♪

コメントする(要JavaScript)

Note


MAIL FORMBBS

購読する ATOM


Powerd by MovableType4.24-ja
Copyright 2004-2011 四季. All rights reserved.