「大きな木のような人」「ルリユールおじさん」いせひでこ

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パリの植物園に毎日のように来ては絵を描いてる女の子。立ち入り禁止のところにまで入り込んで庭師に睨まれているのですが、ある日勝手に花を抜いたということでとうとう 捕まえられて、植物学者の先生のところに連れて行かれてしまいます。でも先生は怒りません。さえらというその女の子は先生にひまわりの種をもらって、自分で蒔いてみることに。

いせひでこさんの今回の絵本は、やっぱりとても素敵でした。もうね、絵本というよりも画集と言った方が相応しいかも。植物園が舞台なので、木や草花がいっぱい!「ルリユールおじさん」は青が印象的だったし、「絵描き」は黄色なんですが、今回は植物の緑です。もちろん青や黄色も登場しますけどね。さえらが青い背景の中で黄色い花を持って走ってる場面なんて、ほんと印象に残りますし。私が一番好きだったのは雨の日の絵かな。
そして素敵なのは絵だけでなく、お話も。さえらも可愛いし、さえらが出会う植物学者の先生がとっても素敵なんです~。さえらにとってこの植物学者の先生との出会いは一生心に残るはず。でも先生がさえらに一方的に種を蒔いてるんじゃなくて、さえらの中で花開いたものが、また先生に戻っていくようで、それがとても素敵なんです。

あ、ソフィー! 植物図鑑! そうだ、「ルリユールおじさん」にも樹齢400年のアカシアの木が出てきたなあ、なんて思ったら、そちらも無性に読みたくなって本棚から出してきてしまいました。パリには2本の樹齢400年のアカシアがあって、「ルリユールおじさん」と「大きな木のような人」のアカシアはまた別なんですね。(というか、ちゃんと実在するんですね)
んんん、やっぱり「ルリユールおじさん」は素敵です。私にとってはこちらの方がインパクトが強いかも。青だから、というのもあるし、本、というのもあるし、職人への憧れ、というのもあるし。でもやっぱり植物という命あるもの、特に木の持つ長い命や雄大さ、そこに存在する物語というのも捨てがたい。(←別に捨てなくてもいいんですよ!)

人はみな心の中に、1本の木をもっている。

素敵な言葉ですね。
ソフィーにはルリユールおじさんとの出会いがあって、さえらには植物学者の先生との出会いがあって。こうやって世界が広がっていくんですね。さえらは将来、どんな道を選ぶのかしら?(講談社・理論社)


植物繋がりで。
昨日は久々に庭の手入れをしました。ここんとこずっと全然何もできてなくて、すっかりジャングルになってたのです。まだまだすっきりしないんですが、とりあえず枝や葉っぱがゴミ袋5つ分!
今、庭で満開なのは、薔薇のバレリーナ。どんな花なのかは、こちらの記事をどうぞ。百花繚乱のカテゴリは、このところ全然写真が撮れなくて、すっかり止まってますが...。何も世話をしてないのに、今年も綺麗に咲いてくれてほんと嬉しい。次に咲くのは、いつの間にか根付いてしまった南天かな。これは一体どこから来たんだろう? 気がついたらすっかり居座ってました。真っ白い蕾がいっぱいついた房があるので楽しみです。


+既読の伊勢英子作品の感想+
「ルリユールおじさん」「絵描き」いせひでこ
「旅する絵描き パリからの手紙」伊勢英子
「グレイがまってるから」「気分はおすわりの日」伊勢英子
「マキちゃんの絵にっき」「ぶう」伊勢英子
「カザルスへの旅」伊勢英子
「はじまりの記憶」柳田邦男・伊勢英子
「1000の風 1000のチェロ」「雲のてんらん会」いせひでこ
「空のひきだし」いせひでこ
「むぎわらぼうし」竹下文子・いせひでこ
「大きな木のような人」「ルリユールおじさん」いせひでこ
「にいさん」いせひでこ
「ざしき童子のはなし」「よだかの星」「風の又三郎」「水仙月の四日」宮沢賢治・伊勢英子

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いせひでこさんの絵本。四季さんのブログでこの本が紹介されていたので、私も手にとってみました。植物園に入り浸る女の子のお話。ある日、植物園の花を抜いて庭師に... » Lire la suite

ルリユールおじさん 今、失われつつあるもの。 あらすじ  ソフィーのなんでも載ってる植物図鑑のページがはずれてボロボロになってしまった。そこでソフィー... » Lire la suite

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きゃーっ、なんという偶然。
ちょうど出先で時間があったので、
そこの図書館をのぞいたら、
「ルリユールおじさん」に目が留まり、読んでみたばかりです。

小さなワンフロアーしかないコミュニティセンターの中の分館。
でも地域の人に愛されている可愛らしい図書館で、
ルリユールおじさんに出会えたことが嬉しくなりました。

この本は手元に置いてたいせつにすべき絵本だと思いつつ、
はたして実際に手に入れるのはいつのことになるかしら。
ああ、こちらを訪問すればするほど、
まだ出会っていない本の多すぎることを実感するのです。

でも、四季さんの本をめぐる旅を楽しませていただきます。

きゃろるさん、こんにちは。
わあ、ちょうど読んでらしたのですね。それはなんて素敵な偶然!
出先でそんな出会いがあると、嬉しくなってしまいますね。
「ルリユールおじさん」は本当に素敵な本ですもん。
ぜひぜひ、手元に置いてあげてくださーい。ふとした時に和めるはず。^^

ふふふ、楽しんで下さってありがとうございます。
私自身、出会っていない本の多さを痛感して、毎日迷走してますが~。(笑)
あ、「囚われちゃったお姫さま」の原書4冊セットを買ってしまいましたよ!
日本語の本も最近かなり買ってしまっているので
そちらをもうちょっと消化してからになりますが。
なんて言ってるうちに訳が出てしまいそうですね。(笑)

四季さん、こんにちは。
あ、魔法の森シリーズ4冊セットを買われましたか。
私はずっと欲しいものリストに入ったままです。
とりあえず出るらしい第二弾を待ちわびます。
でもやっぱり買ってしまおうかしらん。

きゃろるさん、こんにちは。
第2弾は「消えちゃったドラゴン」ですね。
それが出るまでには、1冊目2冊目を読みたいなあ。
1年に1冊… とまではいかない刊行ペースのようなので
3冊目4冊目は、きっと楽勝のはず!

…と信じて頑張ります。(笑)
きゃろるさんもぜひご一緒に~♪
でも、きゃろるさんは早いからなあ。
きっとあっという間に抜かされちゃいますね(笑)

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