「なつかしい本の記憶 岩波少年文庫の50年」岩波書店編集部編

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岩波少年文庫50周年の特別企画本。中川李枝子・山脇百合子姉妹、池内紀・池内了兄弟、岸田衿子・岸田今日子姉妹の対談のほか、斎藤惇夫の講演、目黒考二、猪熊葉子、内藤濯、瀬田貞二、林容吉、河盛好蔵、松方三郎、石井桃子各氏のエッセイが収められた本。

子供の頃の私にとって、児童書といえばまず岩波書店の本でした。ほとんど処分してないので、まだ家に沢山残ってます。函入りのハードカバーの本も多いんですけど、少年文庫もずらーっと。私が子供の頃の少年文庫は、今みたいなカバーがかかってないソフトカバーだったんですけどね。そのも一つ前のハードカバーのものも何冊かあります。その全てが私の宝物。もうほんと大好きだった本ばかりですし~。何度読んだか分からないほど、繰り返し読んでます。そういった岩波書店の本は、私の「本を読む」ということの基礎になってるはず。
で、今回読んだのは、その大好きな岩波少年文庫の特別企画本。ここに登場してるのはものすごいメンバーばかり。中川李枝子・山脇百合子姉妹の絵本は、もう本当に幼稚園の頃大好きだったし! 内藤濯さんといえば「星の王子さま」、林容吉さんは「メアリー・ポピンズ」や「床下の小人たち」のシリーズ。猪熊葉子さんには、訳書だけでなく、児童文学の方でもお世話になったし...。そして瀬田貞二さんと石井桃子さんは、子供の頃の私にとって児童書訳者トップ5のうちの2人だし。(他3人は神宮輝夫さんと井伏鱒二さん、そして高橋健二さん)ということで、読まないでいられるはずがないんですけど... 実は今回初めて読みました。(爆)

いやあ、面白かった。それぞれの方に対する思い入れもあるので、ほんと楽しめました。特に3人のきょうだい対談が面白かったです。きょうだいの対談っていいですねえ! 遠慮もないし、話してるうちにどんどん色んなエピソードが出てくるし、時には話がかみ合ってなかったり、大きく脱線したりしても、そういうのもすごく楽しくて。中でも中川李枝子・山脇百合子姉妹の話には、もう本当に沢山の少年文庫の本が登場! 読んでいて嬉しくなってしまうほど。いや、私も少年文庫は相当好きだし懐かしいんですけど、この方たちの思い入れには負けます。(笑)
そして読み終えてみて特に印象に残ったのは、子供の頃はもちろん、大人になってから少年文庫を楽しむ人が多いという言葉。これは何人かの方が書いてらっしゃいましたね。「少年文庫」ならぬ「老年文庫」なんて書いてたのは誰だったかな? 猪熊葉子さんかな? うんうん、やっぱり今読んでもいいですもん。というか、今読んでも楽しめる、という感性をなくしたくないです。
池内兄弟の、完訳だからいいとは限らない、という部分もすごく印象に残りました。「ダイジェストしたり、抄訳したりする人の力量が問われますが、ダイジェスト版は値打ちが落ちるように思うのは間違いです」「なんか完訳だけがいいかのごとき信仰がある。もうそろそろ気がつけばいいのにね」という言葉。...そっか、そうだよね! もちろん完訳には完訳の良さがあると思うんですが、いくら名作でも冗長な部分というのはあるもの。特に「1行につきいくら」で書いていたような作家さんの場合は。やっぱり抄訳でもいいんだー! と、読んでて嬉しくなっちゃいました。もっと小さな子供用のはともかく、少年文庫のはしっかりしてますもん。

数年前から少し再読したりもしてたんですけど、ああ、やっぱり改めて全部読みたくなっちゃいました。そして家にずらーっと揃えたい... って小学校の頃の私もそう思ってたし、今の私もそう思ってるわけで... なんだか人間として全然進歩してないような気がしてきましたよ。(爆)(岩波少年文庫)

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Commentaires(4)

四季さん、おはようございます♪
ものすごく豪華なメンバーですね。ぜひ読まねば!

岩波少年文庫は子どもの頃もいくつか読んだんですが、数えるほどで^^;
(絵本はけっこう印象に残ってるんですが)
『床下の小人たち』もナルニアもファージョンその他も大人になってから出合いました。
「老年」まではいかないけれど(笑)楽しませてもらってます。
これからゆっくり味わいながらもっともっと読んでいきたいです。

それにしても四季さんの岩波コレクション、お宝ですね。見てみた~い^^

はぴさん、おはようございます。
ねね、すごいメンバーですよね! 読んでてほんと楽しかったですよ。
はぴさんもぜひ読んでみてくださいませ~。
この本を読んでるうちに、色々読みたくなってうずうずしてきちゃうかもしれません。^^
一緒に岩波少年文庫、追いかけましょう♪

岩波の絵本といえば、「岩波こどもの本」も大好きでした!
「ひとまねこざる」とか「まりーちゃんとひつじ」「ちいさいおうち」「こねこのぴっち」…
もうボロボロですけど、そちらの本も色々と残ってます。
母に買ってもらうのが楽しみで…
って、ちっちゃな頃からコレクション癖があったんですね。(笑)

わたしもこの本読みました~。
中川李枝子・山脇百合子姉妹の話はとっても印象に残っています。あと石井桃子さん♪

それにしてもほんとに四季さん、良い本と一緒に大きくなったんですね。それだけで財産ですね。羨ましい~。
少年文庫にハードカバーの時代があったなんて!
大人になってからでも充分楽しめますけど、子ども時代はもう帰ってこないのですよね。子ども時代が岩波書店といっしょにあった、なんて、ほんとに素敵です。

これから出会う子どもの本を楽しむことにしよう。そしていつか老年になってもわたしも「老年文庫」で楽しもう♪
 

ぱせりさんも読まれてましたか~。
中川李枝子・山脇百合子姉妹は、やっぱり素敵ですね!
読んでてほんととっても楽しかったです。いいなあ、こんな姉妹。
石井桃子さんも、もう本当に大好きなんですけど
実は私、石井桃子さんが岩波少年文庫の立ち上げに関わってらしたとは知らなくて…
びっくりしました。(おはずかしい話ですが)

少年文庫のハードカバーは、父の本なんです。ほんの数冊しかないんですけどね。
あと全30巻の岩波少年少女文学全集という、少年文庫の前身のような本もあるんですよ。
生まれる前に出てた本が妙に多かった私の本棚ってば。(笑)

でもまだ読んでない本も沢山あるので、少しずつ楽しんでいきたいです~。
「老年文庫」、いいですよね。年をとるのがちょっぴり楽しくなりそう。(笑)

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