「ヴァン・ゴッホ・カフェ」シンシア・ライラント

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カンザス州フラワーズの町のメイン・ストリートにあるヴァン・ゴッホ・カフェ。このカフェに魔法がつきまとうことになったのは、昔、劇場だった建物の片隅にあったせいなのかもしれません。魔法はカフェの壁にしみこんでおり、ときたまひとりでに目を覚まし、人々や動物、置物や食べ物などに影響を及ぼします。マークがこのカフェを買い取ったのは7年前のこと。やがて、まるで夢のような、ミステリーのような、素晴らしい油絵のようなカフェがあるといううわさが広がります。

ヴァン・ゴッホ・カフェでおきる、ささやかな魔法の物語。それは魔法使いや魔女が出てくるようなお話ではなくて、もっとさりげない魔法。ちょっとした奇跡のような、そんな魔法です。
...というのは、実は私の願望。実際には、もっと本当に魔法のような出来事も、結構沢山あったりします。すごく素敵なお話になりそうな始まり方だったのに、なんでこんな風に魔法を入れてしまったのかな? そういうのがない方が、むしろ良かったんじゃないかしら? なんて思ってしまいます。なぜか明るく前向きな気分になれるカフェで時間を素敵な時間を過ごしているうちに、その明るさ前向きさが、物事がいい方に向かうのを助ける... もしくはちょっとした人と人との出会いが、思いがけないものを生む... なんて感じで十分だったと思うんだけど。そうでなかったとしても、もっと魔法と現実との境目が曖昧なら良かったんだけど。ということで、私の好みからは、ちょっぴりずれていた本だったのですが。
それでも、古い友達と会うためにヴァン・ゴッホ・カフェにやって来た「スター」の話や、作家になりたくて、でもほとんど諦めかけていた作家志望の男が、自分の作品を見つける話は好きでした。うんうん、こういうのを期待してたよね、きっと。私は。(偕成社)

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