「雨ふる本屋」日向理恵子

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おつかいの帰り道に雨が急に激しく降り出して、ルウ子は慌てて近くの市立図書館に飛び込みます。ルウ子が買ったのは、おかあさんと妹のサラのためのプリンと、自分のための青いゼリー。まだ小さくて病気がちで、いつもお母さんを独り占めしているサラと同じものなんて、ルウ子は食べたくなかったのです。ルウ子はサラにいじわるをしてやるつもりで、道で見つけたカタツムリをポケットにしのばせていました。雨がやむのを待ちながら、図書館の中をのろのろと歩き回るルウ子。以前は寝る前のお話も大好きだったのに、今のルウ子は本も大嫌い。しかしその時、ポケットに入れていたはずのカタツムリが足元に落ち、拾おうとするとすごいスピードで逃げ出したのです。気づけばそこは見覚えのない巨大な本棚が並んだ場所。そしてルウ子はかたつむりに連れられて「雨ふる本屋」へ。

本屋に雨が降るなんて!と、その時点で既に衝撃的(笑)な作品。本には水が大敵じゃないですか! 雨の日は本を買わない、という方も結構いらっしゃるのでは? この題名だけで気になってしまう本好きさんも多いだろうなと思います。表紙絵もとっても可愛いし!(でも、絵の中の女の子の後ろの水色の部分が、滝のように流れる水だと思ってたのは内緒... 実際には本屋さんの壁でした・笑)
さて「雨ふる本屋」というのは古本屋。店主はドードー鳥のフルホンさんで、助手は妖精使いの舞々子さん、本を選んでくれるのは、妖精のシオリとセビョーシ。まあ私の場合、図書館とか本屋が出てくる時点ですっかり点数が甘くなってしまうし~。しかもいつも行けるとは限らない(はずの)状況が好み。しかもその古本屋に置かれてる本は普通の本じゃないんです。その本の成り立ちがまたユニーク~。そして最近どうも本がおかしい、と、本の問題をめぐってルウ子が冒険する物語と、ルウ子自身の心の問題とが二重写しにされてるのもいいんですが... うーん、でも期待したほどではなかったなあ。なんだか読んでるとずっと書き手である「大人」の存在が始終透けて見えてしまって、気になって仕方なくなってしまって...。多分ちょっとした言葉の選び方も大きいと思うんですけどね。物語としても、まだまだこなれてないのかな。本当はとっても可愛らしいお話のはずなんだけど、物語の背後にあるものが気になって仕方なくなってしまって、結局あまり楽しめませんでした。こんな風に思ってしまうのって、私が年を取ってしまったということなんでしょうかー。いやーん。(童心社)

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