「よるくま」「よるくま クリスマスのまえのよる」酒井駒子

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昨日まではまだまだ残暑が厳しかったのに、あっと気づけば朝晩もすっかり涼しくなって、季節はもう秋。でも私自身はまだまだ夏の疲れが残ってて、未だ「読書の秋」到来とはなってません...。むしろ、集中力がなくなってて、同じところを何度も読み返していたり。こんな時は、目と心に優しいものを~と、酒井駒子さんの絵本を手に取ってみました。

まずは「よるくま」。ベッドの中の「ぼく」がママに話したのは、前の晩にやって来た可愛いお客さま・よるくまのこと。よるくまのおかあさんがいなくなってしまって、2人一緒におかあさんを探す冒険に出たのです...というお話。
なんでよるくまのお母さんは、よるくまを置いて出かけちゃったのかな、前もって説明しておけば、よるくまだってこんなに不安にならずに済んだはずなのに、なんて思ったりもするのだけど、よるくまの不安そうな表情、ここにもいない、あそこにもいない、そしてとうとうお母さんを見つけて泣き出しちゃう表情... どれも可愛くて、きゅーんとしてしまいます。お母さんの表情も、いかにも包容力のありそうな大きな笑顔でいいんですよねえ。そしてよるくまと一緒に寝ている時の「ぼく」の楽しそうな表情。寝入ってしまった時のあどけない顔。んんん~、可愛いっ。

そして「よるくま クリスマスのまえのよる」。こちらは、お友達になったよるくまが遊びに来たのは、クリスマスの前の夜のこと。サンタさんのことを知らないよるくまのために、「ぼく」はよるくまのサンタさんになってあげることに... というお話。
「ママにいっぱい叱られたから、サンタさんは来ないかも」「よるくまはまだ小さいから、いっぱいだっこしてもらえていいな」...そんな風に複雑な胸中になってる「ぼく」が可愛いのです。途中で小さい頃に戻ってる場面が好き~。ママが「ぼく」のことを怒るのは、「ぼく」が悪い子だからとか、ましてや嫌いだからじゃないんだよ、いつだって「ぼく」はママの宝物だから大丈夫なんだよって言ってあげたくなっちゃう。

そして今回、この2冊と一緒に「リコちゃんのおうち」というのも読んでみました。これは、おにいちゃんかいじゅうに邪魔されて遊べないリコちゃんのために、ママがリコちゃんだけのおうちを作ってくれるというお話。これは酒井駒子さんのデビュー作なのだそうです。「よるくま」は以前から読んでるけど、こちらは初めて。これが酒井駒子さんの絵なの...?という感じで、言われなければ気づかないほどの、とても普通な絵だなあと思うんですけど、それでもやっぱり話は可愛い。小さなダンボール箱で作ったおうちなんだけど、リコちゃんの中ではいくらでも楽しく豊かな空間に広がっていくんですよね。それがとても素敵だし、ああ、分かるなあって思っちゃう。

いい機会なので、酒井駒子さんの絵本を未読のものも既読のものも、少しずつ読んでいってみようかと。読み終わった頃には、夏の疲れもすっかり忘れてしまっているといいなあ~。


+既読の酒井駒子作品の感想+
「こうちゃん」須賀敦子・酒井駒子
「よるくま」「よるくま クリスマスのまえのよる」酒井駒子(「リコちゃんのおうち」)
「ビロードのうさぎ」マージェリィ・W・ビアンコ文・酒井駒子絵訳
「きつねのかみさま」あまんきみこ文・酒井駒子絵
「絵本のつくりかた1」「Pooka+ 酒井駒子 小さな世界」
「ゆきがやんだら」「ぼく、おかあさんのこと...」酒井駒子
「こりゃ まてまて」「ロンパーちゃんとふうせん」酒井駒子
「BとIとRとD」酒井駒子
「赤い蝋燭と人魚」小川未明文・酒井駒子絵
「くまとやまねこ」湯本香樹実文・酒井駒子絵
「金曜日の砂糖ちゃん」酒井駒子
「きかんぼのちいちゃいいもうと」1~3 ドロシー・エドワーズ

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