「森のおひめさま」「うさぎのくにへ」「ねっこぼっこ」ジビュレ・フォン・オルファース

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森の中に住んでいた小さなおひめさま。窓から外を眺めているおひめさまに、まず朝の風がお手伝いの「つゆのこ」を送ってきて、髪を梳かしたり服を着せたり。そして次は「こけのぼうや」たちが、朝ごはんの用意をするのです... という「森のおひめさま」。
森番をしているおとうさんが、森の中できのこをとっているうちにいなくなってしまった「むくむくちゃんとぷくぷくちゃん」。2人が森の中で途方にくれているのを見て、通りがかったかあさんうさぎが、自分の家に連れて帰ったのです... という「うさぎのくにへ」。
春になるとねっこぼっこたちは大地のかあさんに起こされて、春の用意を始めます。女の子たちは春の着物を自分たちで縫い、男の子たちは絵の具で色んな虫の頭を塗ってあげるのです... という「ねっこぼっこ」。

こちらも1つ前の記事の「わたしの庭のバラの花」同様、先日読んだ「大人のための絵本の本」(感想)を読んで読みたくなった絵本。紹介されていたのは「森のおひめさま」と「風さん」の2冊なんですが、ジビュレ・フォン・オルファースは34歳で世を去るまでに8冊しか絵本を残していなくて、そのどれもがドイツの古典絵本の名作とされてるそうなんです。絵もとても上品で綺麗。なので、とりあえず図書館にあった3冊借りてきました。どれも自然を描いた物語。

「森のおひめさま」は、おひめさまの1日を描いた絵本。森のおひめさまの世話をするのは「つゆのこ」に「こけのぼうや」、そして「きのこぼっこ」に「星のこども」。このおひめさまは何者なんでしょう。「つゆのこ」や「こけのぼうや」たちも妖精のようなんだけど、おひめさまもそうなのかな? 森を統べる妖精の女王? 立派なお城に一人っきりで住んでるようなので、ちょっと寂しそうだな、と思ったんですけど、外に一歩出れば世話をしてくれる「つゆのこ」たちもいるし、身支度も外なら、朝ごはんも外で食べてるし、からすの先制に勉強を教わるのも外。勉強が終われば動物たちや「きのこぼっこ」と外で遊んで、夜になると「星のこども」たちにお城まで送ってもらうのです。お城はほんと寝に帰るだけの場所みたい。(笑)

そして「うさぎのくにへ」は、「ぷくぷくちゃん」と「むくむくちゃん」がうさぎの家族の中に紛れ込んだお話。この「ぷくぷくちゃん」と「むくむくちゃん」という名前がまず可愛い! 原書ではどんな言葉だったのかしら。「ぷくぷくちゃん」と「むくむくちゃん」だなんて、すごく素敵な訳ですよね。そして2人を家に連れて帰るかあさんうさぎがまたいいんです。そうでなくても子沢山なんだけど、その愛情は、人間の子供にも分けてあげられるほどたっぷり。夜なべして、2人に素敵なうさぎ服を縫ってあげてるし! この服のおかげで2人は凍えないで済むし、子うさぎたちも、外見が一緒になった2人を自然に迎え入れてあげられるというわけです。まあ、最後は2人は戻るべきところに戻ることになるんですが、でもこのうさぎの国での体験は、いつまでも暖かい思い出となって残りそう。

最後に「ねっこぼっこ」。このねっこぼっこたちも妖精なのかな? 冬中寝てるんだけど、春になると起こされて色んな準備を整えて、そのまま地上へ。そして夏と秋を過ごして、寒くなるとまたかあさんのもとへと戻って、冬の間は寝て過ごすという1年のお話。こんな風に春を作りだすお話は他にも読んだことがあるんですけど、やっぱりこういうことを考えるのが素敵。大好き。で、冬の間寝ているぼっこたち、みんな目を覚ました時は土の色の服なんですけど、起きたらまず色とりどりの服を作って、その服の色はどうやらその子が司る植物の色みたいなんですよね。緑の服のぼっこは緑の草、白い服のぼっこは白い花、黄色の服のぼっこは黄色の花、そして青い服のぼっこは青い花。寒くなって戻ってきた時もその色の服なんだけど... 寝る前に着替えるのかな? それとも寝てる間に土の色になってしまうのかな? ふふふ、夢がたっぷりの物語です。(平凡社)


+既読のジビュレ・フォン・オルファース作品の感想+
「森のおひめさま」「うさぎのくにへ」「ねっこぼっこ」ジビュレ・フォン・オルファース
「風さん」「ゆきのおしろへ」「ちょうちょのくに」ジビュレ・フォン・オルファース

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