「きかんぼのちいちゃいいもうと」1~3 ドロシー・エドワーズ

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ずっとまえ、わたしが小さかったとき、わたしよりももっと小さいいもうとがいました。ちいちゃいいもうとは、目が茶色で、かみの毛は赤くて、鼻がすこしピンク色で、とてもとてもきかんぼうでした...。きかんぼのちいちゃいいもうとが巻き起こす、楽しいけどとっても大変な騒動の数々を、おねえちゃんの「わたし」がお話してくれます。

「きかんぼのちいちゃいいもうと」のシリーズ3冊。「ぐらぐらの歯」と「おとまり」と「いたずらハリー」。
この「きかんぼのちいちゃいいもうと」は、わがままだし気まぐれだし勝手だし、もう本当に大変なんですけど! でもそんな「きかんぼのちいちゃいいもうと」が、実はとても優しくて可愛い女の子で、みんなに愛されてるのがすごく伝わってきて、読んでるだけで幸せになれちゃうんです。だってお隣のジョーンズさん夫婦も、牛乳屋さんもパン屋さんも石炭屋さんも窓ふき屋さんも御用聞きの人たちも、みーんな「きかんぼのちいちゃいいもうと」が大好きなんですもん。しかも酒井駒子さんの挿絵がまたものすごく可愛いし! 特にぶーっと膨れてるところが最高。膨れてるのに、なんでこんなに可愛いのかしら!

どれも楽しいお話だったんですが、私が特に好きだったのは、2巻「おとまり」の表題作。ドレスを脱がないでびしょびしょに濡れてしまった「きかんぼの女の人」って!(笑) しかも、もしや...?と思ったら、次のページの挿絵に描かれてるのがまさにその絵だったし! うふふ。
パンの耳の話とか、指輪の話とか、図書館の話なんかも可笑しいし、あと「本のなかの小さい男の子」の「朝ごはんなし、お昼ごはんもなし」「晩御飯もなかったのよ」「いいえ、晩ごはんはありました」も良かったんですよねえ。大おばさんにあげたスノードームの話も。パラパラめくってるだけでも、素敵な場面がいっぱい出てきて困っちゃう。どれもこれも大好き。でも、何といっても最高なのは、「いたずらハリー」の最後の「おぎょうぎのいいお客さま」でのお母さんとの会話かな♪
自分の妹とか子供とか、知ってる子とか、誰かに重ね合わせながら読む人が多いのではないかと思いますが、私が重ね合わせてしまったのは、友達のとこの子供。おねえちゃんはしっかり者でおりこうさんなのに、その弟はもう本当にやんちゃで! 壮絶な「困ったくん」なんです。でも、すんごく可愛いんですよね。お姉ちゃんもお母さんも始終困らされつつ、その子に向ける視線は愛情たっぷり~。まあ、その子は男の子なので、「きかんぼのちいちゃいいもうと」というよりは、その悪戯仲間のハリーの方がぴったりかもしれませんが!(福音館書店)


+既読の酒井駒子作品の感想+
「こうちゃん」須賀敦子・酒井駒子
「よるくま」「よるくま クリスマスのまえのよる」酒井駒子(「リコちゃんのおうち」)
「ビロードのうさぎ」マージェリィ・W・ビアンコ文・酒井駒子絵訳
「きつねのかみさま」あまんきみこ文・酒井駒子絵
「絵本のつくりかた1」「Pooka+ 酒井駒子 小さな世界」
「ゆきがやんだら」「ぼく、おかあさんのこと...」酒井駒子
「こりゃ まてまて」「ロンパーちゃんとふうせん」酒井駒子
「BとIとRとD」酒井駒子
「赤い蝋燭と人魚」小川未明文・酒井駒子絵
「くまとやまねこ」湯本香樹実文・酒井駒子絵
「金曜日の砂糖ちゃん」酒井駒子
「きかんぼのちいちゃいいもうと」1~3 ドロシー・エドワーズ

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Commentaires(2)

四季さん、おはようございます。
「きかんぼのちいちゃいいもうと」、福音館書店から一冊にまとまって出ている本で読みました。挿絵が堀内誠一さんの本です。
堀内さんの描くいもうとがすごいんです。まるでゴブリンみたいでちっともかわいくないんですよー。
いくら「きかんぼ」でも、これはあんまりではないの、と思いながら読みました。
こちらの酒井駒子さんの表紙の絵を見たときはあまりのかわいさにびっくり。そうですよねー。きっと、ちいさないもうとは、とってもとってもかわいらしい子だったんですよね。
3冊分冊というのもいいですね、小さい子が手にとりやすくて。わたしもこちらの本読んでみよう♪

ぱせりさん、おはようございます~。
あ、そうそう、1冊にまとまってる本もあるんですよね。
私はちゃんと見てないんですが、図書館にも蔵書がありました。
でもでも、堀内誠一さんて、「ぐるんぱ」や「たろうのおでかけ」の人でしょう?
いつも可愛い絵を描かれる方なのに、そんな、ゴブリンみたいだなんて…!!

酒井駒子さんの絵は、やっぱりものすごく素敵でしたよ。
ちいちゃいいもうとが可愛くて可愛くて、むぎゅーっとしたくなっちゃいます。
そうそう、あれだけ「きかんぼ」なのに、あんなにみんなに愛されてるのは
実は心がとても優しいし、ものすごく可愛いからなのです~。
ぱせりさんも、こちらの本をぜひぜひ。
3分冊になって手に取りやすくなったのもあるんですが
その時に、新たなお話も訳されてるそうですよ。^^

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