「シェリ」コレット

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レア・ド・ロンヴァル49歳。金に困らない裏社交界(ドウミ・モンド=高級娼婦の世界)の女として生きてきた彼女と、いまや25歳の美しいシェリは6年も続いている関係。しかしそのシェリが18歳のエドメと結婚することになって...。

魅力的な年上の女性と美しい青年の恋。フランスの文学には、そういう設定が多いですよね。でもその1つ1つの作品が、それぞれにまるで違う表情を見せているような気がするのは、さすがおフランスといったところでしょうか。恋愛物には年季が入ってますものね。(笑)
49歳のレアと25歳のシェリ。2人の関係は6年続いているので、始まったのはレアが43歳、シェリが19歳の時ですね。女性の43歳から49歳って、結構変化が激しいような気がするなあ...。それでもずっと一緒にいれば、その変化もごくなだらかなものなんでしょうけど、シェリが結婚してしまって、レアがシェリと距離を置くことになるのが、結果的にすごく大きかったような気がしますー。シェリの母親もレアと同じく高級娼婦だったし、娼婦相手に遊びたおしてるシェリの女性を見る目は相当肥えてて、そんなシェリの目から見れば、若く美しいながらもまだまだ子供っぽいエドメの魅力は、レアに遠く及ぶものではなかったはずなんですが...。これから年老いていくレアと、これから花開いていくエドメ。
年を重ねて尚美しいレアも、絶世の美青年ながらもまだまだ子供っぽく我儘坊やといった風情のシェリもどちらも魅力的。でも、今はまだ可愛いお人形さんみたいなエドメも、これからどんどん魅力的になっていきそうな予感。でも結局のところは、レアが自分の気持ちに負けてしまっていたんだろうなあ...。
本当は違う結末を読みたかったところなんですが、でもこの作品には生半可な同情は似合わないでしょうね。この息詰まるような結末こそが、やっぱりこの作品の一番の魅力だったような気がします。ああもう本当に、切なくて美しくて残酷なお話でしたー。やっぱりフランスだな。 (岩波文庫)

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