2010年4月 Archive

Catégories:

お久しぶりです。では早速ですが、3月に読んだ本を。


「ピアノの知識と演奏」雁部一浩
「ピアノ演奏の秘訣―音楽的技法のエッセンス」森山 ゆり子・森山 光子
「「秘密の花園」ノート」梨木香歩
「第七官界彷徨」尾崎翠
「ピアニストが見たピアニスト」青柳いづみこ(再読)
「バッハ演奏と指導のハンドブック」「演奏と指導のハンドブック」クラウディオ・ソアレス
「ピアノペダリング」ライマー・リーフリング
「火の起源の神話」「金枝篇」上下 J.G.フレイザー
「双調 平家物語」3・4 橋本治
「モノ書きピアニストはお尻が痛い」青柳いづみこ(再読)
「和声と楽式のアナリーゼ」島岡譲
「お日さま お月さま お星さま」カート・ヴォネガット
「心で弾くピアノ 音楽による自己発見」セイモア・バーンスタイン
「音楽の聴き方」岡田暁生
「太陽の黄金 雨の銀」「天使の燭台 神の闇」「現実の地平 夢の空」妹尾ゆふ子
「NAGA」「チェンジリング 赤の誓約(ゲァス)」「チェンジリング 碧の聖所(ネウェド)」妹尾ゆふ子
「多民族の国イギリス 4つの切り口から英国史を知る」唐澤一友


一番印象に残ったのは、梨木香歩さんの「「秘密の花園」ノート」かな。これは、バーネット夫人の「秘密の花園」を梨木香歩さんが読み解いていく本です。全72ページととても薄い本なんですけど、とても内容が濃い! やっぱりさすがだなあ、梨木さん。「秘密の花園」は子供の頃に何度も読んでるし、少し前に再読もしていたので、未だ記憶鮮明。1つ1つに頷きながら読み進めることになりました。


軽くジャンル分けをしてみると、こんな感じです。

海外(一般)

「お日さま お月さま お星さま」は、カート・ヴォネガットがニューヨークデザイン界の重鎮・アイヴァン・チャマイエフと共作した絵本。チャマイエフが描いたシンプルなイラストに合わせてヴォネガットが書いたのは、キリスト生誕の物語。今のこの時期にクリスマスって時期が完璧に外れてるんですけど...! 皮肉な視線で描かれたこの物語がなんだかとっても可笑しくてイイ。


海外(音楽関係)
   

この辺りに興味をもたれる方は少ないと思うので簡単に流すと... 長年日本でピアノを教えてらっしゃるクラウディオ・ソアレスの2冊がなかなか良かったです。あと「心で弾くピアノ」の技術的な面だけを取り出したという「ピアノ奏法20のポイント」という本も手元にあります。でもこの手の本ってそんなに次々に読めないし、実際次々に読んでも意味ないんだよね。書いてあることを1つ1つ試しながら、もっとじっくり読みこみたい。


海外(その他)
  

J.G.フレイザー3冊。「火の起源の神話」を読んで、ようやく長年の課題だった「金枝篇」を読みました。でも「火の起源の神話」はともかく、「金枝篇」は読みにくくてダラダラ時間をかけてるうちに、何がどうだったんだかって感じになっちゃって...。やっぱりあんまり時間をかけすぎるとダメですね。自分のペースできちんと読まないと。そのペースよりゆっくり読んでも速く読んでもダメだということを再確認。...でもこの作品、世界中の民話や伝説、神話がものすごく豊富に収集されていて、それは本当にすごいと思うんだけど、ある意味そこで終わっちゃってるような気も。この同じ素材で中沢新一さんが本を書いていたら、どれほど豊かなものを受け取れたかしら、なんてことを考えてしまうー。


国内(一般)
         

「第七官界彷徨」は、ずっと読みたかった作品。でも、作品そのものはとても良かったんだけど、この作品が書かれたまさにその時代に主人公の町子と同じ年頃で読みたかった。「双調 平家物語」は3巻と4巻。中大兄皇子と大海皇子の時代から、橘奈良麻呂と藤原仲麻呂の時代まで。今までバラバラに読んできた色んな作品がここに来て1つの線となってきました。もちろん作品によって人物像に違いはあるんだけど、大きくこういう流れだったのね。すごく楽しい!
そして後は全部妹尾ゆふ子さんの作品。「太陽の黄金 雨の銀」「天使の燭台 神の闇」「現実の地平 夢の空」は「夢の岸辺」の三部作。夢が絡んだファンタジーで、あれ、これで終わっちゃうんだ?って感じはあったけど、とっても可愛らしいお話で好き~。わかつきめぐみさんの絵がぴったりだなあ。それと「NAGA」は古代日本の神々が絡む和風のファンタジーで、「チェンジリング」はアイルランド神話やケルトが絡むファンタジー。どちらも目が離せない感じでクライマックスの盛り上がりにドキドキ。物語の中の神様の描き方で一番いいと思っているのはC.S.ルイスの「愛はあまりにも若く」なんだけど、妹尾ゆふこさんのこの神様の描き方(あり方)も好き。


国内(エッセイ)
 

どちらも再読。「ピアニストが見たピアニスト」は前回読んだ時よりも基礎知識も少し増えてるし、聴いたCDの数も増えてるので、とても興味深く読み返せたし、前回はもっと本の話が多いかと思って読んだ「モノ書きピアニストはお尻が痛い」も、今回はちゃんと分かってたので前回よりもずっと面白く読めました。


国内(音楽系)
   

これも簡単に流してしまいますが... 面白かったのは岡田暁生さんの「音楽の聴き方」。この方の著作は3冊目ですが、どれも面白いです。特に印象に残ったのは、指揮者がリハーサルで使うような「わざ言語」の話。「いきなり握手するのではなく、まず相手の産毛に触れてから肌に到達する感じで」なんて表現、すごい。ものすごく伝わります。ええと、基本的にはクラシック音楽の話ばかりなんですけど、他人の意見や世評を気にしないとか、自分の好みのクセを知るとか、理屈抜きの体験に出会うためにはまず数を聴くことが必要だとか、凄いものとお粗末なものを知ってこそ様々な陰影が見えてくるとか、ある音楽が理解できない時は、その背景知識の有無やTPOなどの文脈を点検するとか... こういうのは、読書にも他のことにも通用することだと思いますね。私も音楽を「読みとれる」ようになりたいし、「聴き上手」「読み上手」になるために、「聴く文脈」や「読む文脈」を自分の中にいっぱい育てたいな。...あ、全然簡単になってないや。


国内(その他)

唐澤一友さんの「多民族の国イギリス」。副題の「4つの切り口から英国史を知る」の4つとは「グレート・ブリテンおよび北アイルランド連合王国(the United Kingdom of Great Britain and Northern Ireland)」という正式名称を持つ英国を形成する4つの地方(国)、英国旗の成り立ち、紋章の変遷に見る英国王室の歴史、あとは英国の歴史に伴う言語への影響ですね。今まで読んだり学んだりしてきた英文学やその関連本、自分の目で見た英国、そして塩野七生さんの「ローマ人の物語」で読んだことがここに繋がったりして、ちょっと頭の中が系統だって整理されたかも。


こんなところです。
さて、本当は4月頃からそろそろ更新再開としようと思ってたんですが、どうも最近ネット離れがひどくて... ブログを更新しなくなって時間ができれば、もうちょっと好きなようにネットで遊べるかしらなんて思ってたらとんでもない、パソコンの前に座る時間も激減中。2月3月のバタバタも4月になったら落ち着く予定なんですけどね... やっぱり復帰にはまだもう少し先のことになりそうです。
...こんなんじゃあ友達なくしちゃうね。

| | commentaire(14) | trackback(0)