Catégories:“2004年”

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「秘の巻」に続き、「戯の巻」。「秘の巻」の作品は、発表年が大体1980年代前半なんだけど、「戯の巻」は1980年から2000年まで色々。(とは言っても1993年から2000年まで7年のブランクがあるのですが) どうやら私は古い作品の方が好きみたいです。これいいなあと思った作品は1980年からの2~3年に集中してるんですもん。これって単に作風の変化ってこと...?
それにしてもシリーズ最後の作品は意外な展開でした。こんな風に幕を閉じるとは思ってもみなかったー。個人的にはあまり好きな幕切れじゃないんだけど... でも曾我佳城という人物にはとても似合ってるのかもしれないなあ。(講談社文庫)


+既読の泡坂妻夫作品の感想+
「11枚のとらんぷ」泡坂妻夫
「奇術探偵曾我佳城全集 秘の巻」泡坂妻夫
「奇術探偵曾我佳城全集 戯の巻」泡坂妻夫
Livreに亜愛一郎シリーズ、ヨギ・ガンジーシリーズ、「乱れからくり」「煙の殺意」「毒薬の輪舞」の感想があります)

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20年の時を経て完結したという「奇術探偵曾我佳城全集」。秘の巻と戯の巻に分かれていて、こちらは1冊目の秘の巻。11の短編が収められていて、美貌の女性奇術師・曾我佳城が謎解きに活躍します。
決して派手ではないものの、泡坂さんの奇術に対する思いが伝わってくるような短編集ですね。舞台を見に来ていた少年に曾我佳城が語った言葉にはぐっときちゃいました。奇術師の技量を試すような行動によって、その奇術師がせっかく用意してきた楽しい奇術を観れなくなるかもしれない。その場をより楽しむために、奇術師に協力して雰囲気を盛り上げるのが一番。そんな意味合いの言葉。これは奇術の舞台だけでなく、エンターテイメントの舞台全般に言えることなんだろうな。
奇術や事件のトリックも楽しみましたが、一番好きなのは一作目の「空中朝顔」。曾我佳城はほとんど出てこないんですけどね。この朝顔の情景がなんとも綺麗でいいなあ。あとはやっぱり曾我佳城、謎の多い彼女自身のことが気になります。(講談社文庫)


+既読の泡坂妻夫作品の感想+
「11枚のとらんぷ」泡坂妻夫
「奇術探偵曾我佳城全集 秘の巻」泡坂妻夫
「奇術探偵曾我佳城全集 戯の巻」泡坂妻夫
Livreに亜愛一郎シリーズ、ヨギ・ガンジーシリーズ、「乱れからくり」「煙の殺意」「毒薬の輪舞」の感想があります)

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大隈半島の先端近くにある竹茂という集落で竹の花が満開と聞き、その集落を訪れることにしたカメラマンの猫田夏海と、彼女の大学時代の先輩・鳶山久志。そこはわずか7世帯、12人の人間しかないという小さな村。荘子の思想を大切にしている一種のユートピアなのですが、しかし竹の花に誘われるように凄惨な事件が起きることに...
設定こそ横溝正史作品のようで(第21回横溝正史ミステリ大賞優秀作なんですって)、結構どろどろとした雰囲気になりそうなあらすじなんですが、中身は意外に飄々と軽かったです。これは主人公である猫田夏海のキャラクターですね。必要以上に陰惨な雰囲気にならなかったのはいいんですけど、でも彼女のキャラクターにあまり馴染めないまま終わってしまったかも...。軽妙というよりも、なんだか浮いているような気がしちゃって。それにあまりにあからさまにワトソン役すぎて、逆に気の毒というか。
でも竹はいいですね。中空についての話も面白かったし、やっぱり竹の花! 竹はイネ科なので、1つ1つは地味な花なんだけど、沢山集まると竹林全体に霞をかけたような幻想的な風景になるんですって。これが見てみたかったなあ。(角川文庫)

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「私」は38歳の画家。結婚はしていないのですが、妻子のいる恋人とは6年ごしの付き合い。そんな「私」の日常が淡々と綴られていきます。
一昨日、エッセイの「泣く大人」を読んだばかりのせいか、この作品の主人公が思いっきり江國さんと重なってしまいました。この主人公の気持ち、すっごく良く分かるなあ...。私なら、きっと怖くてなかなか行動には起こせないと思うんだけど、でもそれが逆に溜まってしまって、「いっそのこと...!」になってしまいそうでもあるわけで。自分で作り出したもの、育てあげたものを壊してしまいたい衝動って、いつだってあるんだよね。恋愛に限らず。たとえばこのサイトとかでも。(ハルキ文庫)


+既読の江國香織作品の感想+
「泣く大人」江國香織
「ウエハースの椅子」江國香織
「泳ぐのに安全でも適切でもありません」江國香織
Livreに、これ以前の作品の感想があります)

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有名な彫刻家・川島伊作が癌のため逝去。その遺作となったのは、1人娘の江知佳を形どった石膏像でした。しかし家人が伊作を救急車で病院に連れて行っている間、無人となったアトリエに何者かが忍び込み、その首を切断して持ち去っていたのです。その死の前日、偶然、江知佳と知り合いになっていた法月綸太郎は、その事件に巻き込まれることに。
いやー、「二の悲劇」から実に10年ぶりの長編なんだそうです。力作ですね! これぞまさに本格ミステリといった感じの、とても端整な作品。(だと思う) この物語の舞台となるのが、今から5年ぐらい前、まだ20世紀の頃というのが、執筆に相当時間がかかったんだなあと、ちょっぴり哀愁を漂わせてますが...。(笑)
彫刻に関する話はとても面白かったし、久々の探偵・法月綸太郎も相変わらずで、なんだか嬉しくなっちゃう。伏線の張り方も、いかにも法月さんーっ。最後の解決編がちょっと唐突だったり、「それ、本当にバレなかったの...?」って部分もあったんだけど、でもやっぱり面白かったです。いい作品を読んだなーって感じ。(角川書店)

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「泣かない子供」と対になるようなエッセイ集。あとがきにも、「泣かない子供」だった江國さんが、5年経って「泣く大人」になったのだと書いてありました。でもむしろ、その2つのエッセイの間に書かれた「いくつもの週末」と、すごく好対照になってるような。「いくつもの週末」は、江國さんが結婚2~3年目頃に書かれたというエッセイ集なんですけど、ものすごーく尖っていて、読んでいて凄く痛かったんですよね。この人はなんで結婚なんてしたんだろう?って思ってしまったほど。でもこっちの「泣く大人」の江國さんは、もっと穏やかで落ち着いていて幸せそう。やっぱり自分自身の場所を見つけたっていうのが大きいんだろうなあー。「分かる分かる!」ではなく、静かに「分かるなあ」と思う部分が多かったです。
で、最後の4章は読書日記になってるんですけど、江國さんの紹介を読んでいると、どれも読みたくなって困っちゃいます。特にA.A.ミルンの「幸せなダイアナ」。うー、これはほんと読んでみたい。それと月が欲しいと思いつめてまわりを困らせる王女さまの童話。ファージョンの「ムギと王様」の中に入ってる話でも、そういうのがあったなあ。ジェームズ・サーバーで検索してみると... きっとこれでしょうね、「たくさんのお月さま」。これも読んでみたいな。あと、先日読んだばかりの「体の贈り物」が載ってたのが妙に嬉しかったり♪ や、ほんと良かったですもんね、この本は。(角川文庫)


+既読の江國香織作品の感想+
「泣く大人」江國香織
「ウエハースの椅子」江國香織
「泳ぐのに安全でも適切でもありません」江國香織
Livreに、これ以前の作品の感想があります)

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アーサー王伝説の解説書としては名著と名高い本(らしいです)。 でも、本当はかなり前に読み始めてたのに、マリオン・ジマー・ブラッドリーの「アヴァロンの霧」を読んでしまった後は、読むのをすっかり忘れてしまっていていました。(汗)
「アヴァロンの霧」を読む前は、結構楽しく読んでたと思うんですけどねー。一旦あれを読んでしまったらダメですね。先日むつぞーさんが、「アヴァロンの霧」の後に読んだら、トマス・マロリーの「アーサー王の死」は、「まるで記事を読んでる感じだった」というようなことを仰ってましたが、まさしくその通りでした。ほんと、あの生き生きとしていた人たちはどこに行っちゃったの?って感じ。それだけ「アヴァロンの霧」が凄かったってことなんでしょうねー、きっと。
ということで、感想としては「良く分かりませんでした」、です(^^;。(晶文社)

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