Catégories:“2004年”

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6年勤めた会社をやめた十和人は、ハローワークの外で声をかけてきた男の依頼を聞いて驚きます。1ヶ月間、日本国内のとある別荘に滞在するだけで、莫大な報酬を受け取ることができるというのです。
わーい、面白かった! 偽装結婚物とか偽装家族物って時々見かけるけど、やっぱり西澤さんにかかると一味違いますね。小さな謎や大きな謎もあるんだけど、ミステリというよりはSFの方に重点が置かれてるというか、これはもっと違う要素の方がさらに大きいかな。この雰囲気は、初期の作品の雰囲気に近いかも。この偽装家族生活、しかも盗聴器や隠しカメラが仕掛けられてる家で過ごすなんて、ほんと神経が疲れそうー、なんて思いながら読んでたのですが、対外的には新婚気分の抜け切れない夫婦、しかしその実態は赤の他人同士という2人が、自分たち自身の話をし始めるところが好きだわあ。後味も爽やかで良かったです。ふふふ。(カッパノベルス)


+既読の西澤保彦作品の感想+
「方舟は冬の国へ」西澤保彦
「生贄を抱く夜」西澤保彦
「腕貫探偵 市民サーヴィス課出張所事件簿」西澤保彦
「フェティッシュ」西澤保彦
「キス」西澤保彦
「春の魔法のおすそわけ」西澤保彦
「ソフトタッチ・オペレーション」西澤保彦
Livreに、これ以前の全作品の感想があります)

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幼い頃、一番の仲良しだったクマのぬいぐるみのことを思い出し、今あのクマちゃんに会ったらどんな挨拶をすればいいだろう... と悩む著者。しかし図書館で借りた「人とクマ/そのフェアな共存のための入門書」にあったのは、「落ち着いてじっとしていれば、クマのほうが、あなたから逃げていくでしょう」という言葉だったのです!
帯にある言葉は、「ひとと動物たちとのパートナー学」。キリンやペンギンのようなメジャーな動物から、ミミズやゴキブリ、ヒキガエルのようなあまり人気があるとは思えない生き物にまでスポットが当てられて、考察されていきます。嘘か本当か分からないようなことがまことしやかに書かれていて、そのちょっと斜めの視線がいいのです?。動物ごとのサブタイトルも面白いし! ゴキブリなんて、「命がけの片思い」ですよ。「ゴキブリほど人間に近づこうと絶望的な努力を試みてきた生き物がほかにいただろうか?」ですって!(笑) あ、でも私が好きだったのはゴキブリのページよりも(笑)、「スーパーモデルたちの孤独」フラミンゴの話だったんですけどね。美にこだわりを持つフラミンゴは、「ヴォーグ」や「エル」みたいなファッション誌を持っていくと喜ぶし、はげたおじさんを見かけると、そっと顔をそむけるのです。(笑)(講談社)


+既読のアクセル・ハッケ作品の感想+
「キリンと暮らす クジラと眠る」アクセル・ハッケ ミヒャエル・ゾーヴァ
「冷蔵庫との対話」アクセル・ハッケ

+既読のミヒャエル・ゾーヴァ作品の感想+
「キリンと暮らす クジラと眠る」アクセル・ハッケ ミヒャエル・ゾーヴァ
「ミヒャエル・ゾーヴァの世界」ミヒャエル・ゾーヴァ

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中国四大奇書の1つとも言われる「紅楼夢」を元に書き上げられたミステリ作品。栄華を極めた賈家の作った人口楽園「大観園」で繰り広げられる連続殺人事件。
ここで起きる事件は、どれもこれも不可能犯罪。衆人環視の中で犯人が消えうせてしまったり、被害者の衣類だけが空を飛んでいたり、密室状態の現場にある遺体は、空から落ちてきたとしか思えなかったり。そんな事件ばかりが次々と起こります。そういう不可能犯罪って、「なぜそのような状況にしなければならなかったのか」という部分がポイントですよね。ただ単に「密室が作ってみたかったから」という理由では、読者は納得しないもの。この作品では、それが綺麗にクリアされていました。そして、なぜ大観園が舞台じゃなきゃいけなかったのかという理由も最後の最後に明らかになります。その理由自体は、正直それほど意外とは思わなかったんだけど、でもここでは全てが連動してて、そうなるとやっぱりもう、「そうだったのか!」。いやー、お見事です。
芦辺さんが「紅楼夢」を十分読み込んでらっしゃるのが分かりますね。完全にこの世界を自分のものにしてるもの。それがやっぱりスバラシイー。(文藝春秋)


+既読の芦辺拓作品の感想+
「紅楼夢の殺人」芦辺拓
Livreに「十三番目の陪審員」「真説 ルパン対ホ-ムズ-名探偵博覧会」の感想があります)

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奇襲攻撃として大きな成功を収めたかのように見えた1941年12月7日の真珠湾攻撃。しかし完全に機密事項となっていたこの攻撃は、実は事前に米国側に漏れていた...? という物語。スパイ小説です。
山本周五郎賞だの日本推理作家協会賞だの、日本冒険小説協会大賞だのを受賞している凄い作品。実際、それも良く分かる読み応えのある大作です。でも私としては、前作の「ベルリン飛行指令」の方が面白かったかな...。何というか、前作は戦闘機乗りが命をかけてゼロ戦を飛ばすという、どこかロマンティックな冒険譚的な部分があったんですけど、今回は真珠湾攻撃が前面に出てきて、すごく「戦争物」だったんですよね。...スパイ小説はとても好きなんですけど、さすがにちょっとつらかった! それに登場人物も、前作の方が惹かれるものがあって。や、世間一般的には、こちらの方が評価が高そうですけどね。うーん、丁度「亡国のイージス」と「終戦のローレライ」みたいな感じかと。...って、なんとなーくの雰囲気は伝わるかしら?(笑)(新潮文庫)


+既読の佐々木譲作品の感想+
「ベルリン飛行指令」佐々木譲
「エトロフ発緊急電」佐々木譲

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時代は1940年。ドイツの戦闘機部隊に配備されていたBf109の可能飛行時間がせいぜい80分、行動半径は約120マイルというこの時代に、イギリスやロシアといった敵国の目をかいくぐって、日本からドイツに飛んだゼロ戦があったというのは本当か?!という疑問を元に作られた大型冒険小説。いやー、これは面白いです。佐々木譲さんの作品は初めてだったんですけど、これはいいですねえ。最後、ちょっと盛り上がりに欠けるかなーって部分はありますが、登場人物もいいし、重厚だし、例えば五條瑛さんとか服部真澄さんの作品が好きな方は、きっとこれも気に入るのではないかと! 結構分厚いんですけど、一旦読み始めたら、もう止まりませんでした。
これは第二次世界大戦3部作の1作目なのだそう。2作目の「エトロフ発緊急電」も手元にあるので、続けていきまーす。でも3作目の「ストックホルムの密使」は絶版なんですって。3作目の出来栄えは知りませんが、この調子でいったら、相当面白いはず。なんでこんな面白いシリーズを絶版にしちゃうのか、解せないわ!!(しかもAmazonには表紙の画像がないんですよー。もしや、これも絶版になる日が近いのか...?)(新潮文庫)


+既読の佐々木譲作品の感想+
「ベルリン飛行指令」佐々木譲
「エトロフ発緊急電」佐々木譲

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昨日に引き続き、「彩雲国物語」3冊目、副題は「花は紫宮に咲く」。うひゃー、こんなに感情移入しちゃっていいんでしょうかってなぐらい、もう目茶目茶ハマってしまってます、私。主人公の女の子の健気さに涙し、彼女を見守る人々の優しさに涙し... あ、それだと涙してばかりですね。途中ですかさず(?)吹き出す場面も挿入されていて、もう至れり尽くせり。この感覚は、もしかしたら「デルフィニア戦記」以来かも! いい男揃いってとこも似てるんですよねー。(ちなみに私が一番好きなのは、やっぱり黄奇人だわ♪)4冊目は来月発売とのこと、すごく待ち遠しいな。(角川ビーンズ文庫)


+シリーズ既刊の感想+
「彩雲国物語 はじまりの風は紅く」「彩雲国物語 黄金の約束」雪野紗衣
「彩雲国物語 花は紫宮に咲く」雪乃紗衣
「彩雲国物語 想いは遙かなる茶都へ」雪乃紗衣
「彩雲国物語 漆黒の月の宴」雪乃紗衣
「彩雲国物語 朱にまじわれば紅」雪乃紗衣
「彩雲国物語 欠けゆく白銀の砂時計」雪乃紗衣
「彩雲国物語 心は藍よりも深く」雪乃彩衣
「彩雲国物語 光降る碧の大地」雪乃紗衣
「彩雲国物語 藍より出でて青」雪乃紗衣
「彩雲国物語 紅梅は夜に香る」雪乃紗衣

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読んだのは、副題が「はじまりの風は紅く」「黄金の約束」となっている最初の2冊。彩雲国という架空の国を舞台にした中華風ファンタジー。私にとっては、これが初の角川ビーンズ文庫で、一体どんな感じなんだろうと思いながら読み始めたんですが、文体こそさくさくと読める軽さを持っているものの、思いの他しっかりとした作品でした。いかにも少女小説らしい、恋愛がメインの物語なのかと思ってたんですけど、意外と深い部分もあるのですねー。しかもこれがデビュー作だというのにはびっくり。これは、かーなり将来有望な作家さんなのでは?
主人公の努力家の女の子と、彼女を取り囲むいい男たち、魅力的なおじさま、そしてお茶目なおじーさまたち、登場人物が皆それぞれにとても魅力的。「はじまりの風は紅く」では、ちょっと主人公の女の子が話の展開に取り残されたような感じもあったのですが、「黄金の約束」ではそんなこともなく一安心。後半、もっと佳境で盛り上がって欲しかったんですけどね。これは3冊目を読むのも楽しみです。主人公の女の子には、まだまだ誰ともくっついて欲しくないなあ。仔犬のように人懐こい、でも世間知らずの彼のことを考えると、ちょっと気の毒にもなるんですけどねー。(角川ビーンズ文庫)


+シリーズ既刊の感想+
「彩雲国物語 はじまりの風は紅く」「彩雲国物語 黄金の約束」雪野紗衣
「彩雲国物語 花は紫宮に咲く」雪乃紗衣
「彩雲国物語 想いは遙かなる茶都へ」雪乃紗衣
「彩雲国物語 漆黒の月の宴」雪乃紗衣
「彩雲国物語 朱にまじわれば紅」雪乃紗衣
「彩雲国物語 欠けゆく白銀の砂時計」雪乃紗衣
「彩雲国物語 心は藍よりも深く」雪乃彩衣
「彩雲国物語 光降る碧の大地」雪乃紗衣
「彩雲国物語 藍より出でて青」雪乃紗衣
「彩雲国物語 紅梅は夜に香る」雪乃紗衣

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