Catégories:“2004年”

Catégories: / / /

 [amazon]
自分へのクリスマスプレゼント2冊目。装丁がとても美しい本で、汚したりしないように普段以上に気を使ってしまいました。青のクロス張りにパラフィン紙。さらに函。クロスの青は、ラピスラズリというよりはむしろトルコ石という感じの明るい青なんだけど(ここの画像の色は函の色で、クロスはもっと明るい色)、表紙に飾られたG.F.ウォッツの「希望」という絵が、この明るい青色と良く合っていて、また素敵なんですよねえ。で、よくよく見たら、函の「Lapislazuli」の文字がラピスラズリ色でした。(笑) 
全部で5章に分かれていて、最初の「銅版」で見た銅版画の情景が、次章以降で物語として展開していきます。すごく静かなのに、なんとも言えない雰囲気があって、イメージを喚起させる文章。絵画的というか、時には手触りや匂いを感じるような気がするほど。一読して、まだあまり理解していない部分もあるんですが、でもそういうのは、これからゆっくり理解していけばいいんでしょうね、きっと。キリスト教的な死と再生を強く感じる作品でした。最終章の「青金石」みたいな話が最後に来るところがまた嬉しいのだわ。(国書刊行会)

| | commentaire(0) | trackback(0)
Catégories: /

 [amazon]
Merry Christmas!
今年はほんととんでもない暖冬だと思ってたんですが、昨日から急に風が冷たくなりました。とは言っても、まだまだホワイトクリスマスには程遠いですが...(^^;。 えーと、世間は昨日からすっかりクリスマスモードなんでしょうね。という私は、昨日は年賀状に大掃除。どちらも着々と進行しております♪(でもなんか悲しいゾ!)
ということで、先日、自分へのクリスマスプレゼントとして買った本のうちの1冊です。タイトル通り、そのまんま料理店のメニューみたい。「切ない気持ち」と「ダイヤモンド・ダスト」をシェイクして、冷やした水晶のグラスに注ぐ「ミラージュ・ボール」という食前酒からはじまり、「朝の光」と「苦笑い」、そしてトッピングとして「古いシャンソン」が添えられた、食後の「苦笑い付きコーヒー」までのフルコース・ディナー、追憶のスペシャル・メニュー。ああ、本当になんて素敵。なんとも妖しくてゴージャスな大人の世界でした。うっとり。(小学館)

| | commentaire(0) | trackback(0)
Catégories: /

 [amazon]
時効が迫った夜間銀行詐欺で奪われた1億円を巡るコン・ゲーム。いかにもドナルド・E・ウェストレイクのドートマンダーシリーズに触発されているというピカレスク小説。同じようにドートマンダーシリーズに触発されているという、伊坂幸太郎さんの「陽気なギャングが地球を回す」の同系の作品ですね。
でも、テンポはいいし、それぞれのキャラクターは立っているはずなのに、前半は何とも言えず読みにくかったです...。登場人物が、かつての泥棒3人組、婆さん3人組、そして現在の宝石強盗3兄弟と、3つの3人組があるんですけど、そういう情報がロクに説明されないまま、視点がどんどん入れ替わるんですもん。もう、何が何やら...。その辺りをもっと整理して書いてくれれば、きっともっと楽しめたのに残念。でもほんとテンポがいいので、前半さえクリアできれば後半はすごく楽しいです。
それにしても浅暮さんって、本当に釣りがお好きな方なんですね。釣りのシーンになると、いきなり力が入ってるし! 釣り(フライフィッシング)好きの人にはいいかも。(笑)(創元推理文庫)


+既読の浅暮三文作品の感想+
「ラストホープ」浅暮三文
「嘘猫」浅暮三文
「実験小説 ぬ」「石の中の蜘蛛」浅暮三文
「夜聖の少年」浅暮三文
Livreに「ダブ(エ)ストン街道」の感想があります)

| | commentaire(0) | trackback(0)
Catégories: / / /

 [amazon]
稲垣足穂さんの作品に、たむらしげるさんがイラストをつけた絵本。絵本とは言っても、稲垣足穂さんのショートショートが70編ほど収められているので、あまり小さな子供用とは言えないんですけどね。ちょっと前にこの本を戴いて、たむらしげるさんのイラストがとても素敵だったので、しばらく絵ばかり眺めていたのですが、ようやく読みましたー。表紙もちょっとクリスマスっぽいでしょう?(笑)


+既読の稲垣足穂作品の感想+
「一千一秒物語」稲垣足穂・たむらしげる
「一千一秒物語」稲垣足穂

| | commentaire(0) | trackback(0)
Catégories: /

  [amazon] [amazon]
偶然手元に回ってきたものの、実は読もうかどうしようかかなり迷った作品。お正月までには返す約束なので、もうあんまり時間がなかったんだけど、どうも気分が乗らなくて...。本当は気分が乗らない本を読むのって凄く嫌なんですよね。でも図書館でも予約がいっぱい入ってるような本がせっかく手元に来てるのに、読まないで返すのも勿体無い気もするし... と、結局読んでしまったわ。うーん、私ってば貧乏性。(溜息)
...で、実際読んでみて。読みやすいですね。本多孝好さんらしくない、という話も聞いていたんですが、私はこれまで「MISSING」しか読んでないので、それについては何とも。でも、普通... かな。悪くはないし、すいすいと読めるんですけどねー。
でも、いくらそっくりの一卵性双生児でも、親にも恋人にも見分けがつかないなんてことあるのでしょうか? しかもこの2人の場合、見分けるための凄く有効な方法があるのにねえ。それと5分遅れの時計のエピソードは、一体何だったんでしょ。もっと重要なポイントかと思ったのに、それだけはなんだかちょっと拍子抜けでした。(新潮社)

| | commentaire(0) | trackback(0)
Catégories: /

 [amazon] [amazon]
「夏期休暇」の方は、画像がでませんが、これはとても長野まゆみさんらしい少年たちの物語。確かに夏なのに、暑苦しいじっとりとする空気じゃなくて、高原のようなからりと乾いた空気を感じるんですよね。...あれれ、舞台は海なのに変かしら(^^;。でも遠雷の響きがすごく似合っていて、なんとも切なくて良かったなあ。
「遊覧旅行」は、JR西日本の「三都物語」のキャンペーンのために書かれたという短編集。京都・大阪・神戸という「三都物語」は関西の人間にとってはお馴染みなんですけど、長野まゆみさんがPR誌に連載してたとは全然知りませんでしたー。最初は普通の旅行エッセイなのかと思ったら、ふとした拍子に幻想的な展開に。なかなか良かったです。1編ずつが5ページぐらいとごく短いので、本当に三都を訪れる旅先で読むにも良さそうな感じ。
...と長野まゆみさんが続いてますが、これでデビュー作の「少年アリス」から「雨更紗」まで通して読めたみたいなので、ひとまずオシマイです。あー、読んだ読んだ。おなかいっぱい。(河出文庫)


+既読の長野まゆみ作品の感想+
「螺子式少年」「夏至南風」「行ってみたいな、童話の国」長野まゆみ
「夏期休暇」「遊覧旅行」長野まゆみ
「夏至祭」「綺羅星波止場」長野まゆみ
「耳猫風信社」「月の船でゆく」長野まゆみ
Livreに、これ以前の全作品の感想があります)

| | commentaire(0) | trackback(0)
Catégories: /

  [amazon] [amazon] [amazon]
長野まゆみさん3冊。
えーと、「螺子式少年(レプリカキット)」だけ画像が出ませんね。これは映画の「ブレードランナー」みたいな感じです。あまりにも精巧なレプリカントを前に、その存在意義を問うような話。まあ、本物かレプリカかっていうのは、実際には器だけの問題で、中身の人格さえちゃんとしてればいいと思うんですけど... でも知らない間に入れ替わってたりしたら、やっぱり困るなあ。...という、いつもの長野まゆみさんらしい世界に比べて、「夏至南風(カーチィベイ)」は、読んでびっくり。中国っぽい舞台にも驚いたんだけど(イメージ的には上海辺り?)、それまで思わせぶりな描写のまま抑えられてきた部分が、突然全開に! 女の人もたくさん登場するし、なんだかすごくえげつない部分ばかり強調されてるような...。もしやこれはターニングポイント的な作品だったのでしょうかー。やー、ほんとにびっくりだ。
そしてその世界にかなり近かったのが、「行ってみたいな、童話(よそ)の国」。「ハンメルンの笛吹き」「ピノッキオ」「にんじん」という童話の長野さん風アレンジです。元々童話って残酷で性的だったりするものなんでしょうけど、何もここまで全てを性的にしなくてもいいのに... とフロイトの夢判断に似た物を感じてしまったわ。(笑)(河出文庫)


+既読の長野まゆみ作品の感想+
「螺子式少年」「夏至南風」「行ってみたいな、童話の国」長野まゆみ
「夏期休暇」「遊覧旅行」長野まゆみ
「夏至祭」「綺羅星波止場」長野まゆみ
「耳猫風信社」「月の船でゆく」長野まゆみ
Livreに、これ以前の全作品の感想があります)

| | commentaire(0) | trackback(0)

Note


MAIL FORMBBS

購読する ATOM


Powerd by MovableType4.24-ja
Copyright 2004-2011 四季. All rights reserved.