Catégories:“2004年”

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博物館を作るために、ある老婆に雇われた若い博物館技師は、採用されて、その村に住むことに。老婆が作りたいのは、この世のどこを探しても見つからない、それでいて絶対必要な博物館。老婆が少女の頃からずっと集めてきたのは、死んだ村の人間の形見だったのです... ということで、「沈黙博物館」、ようやく読めました。
形見とは言っても普通の形見ではなくて、娼婦の避妊リングだったり犬の死骸だったりするんですよね。ほのぼのとするような田園の情景に、時々物凄いモチーフが混ざってくるからびっくり。でも話が進むにつれて、そういう「形見の品」の持っている狂気が昇華されていくような感じが良かったなあ。
それにしても、この舞台になる村はどこなんでしょう。日本... ではないでしょうね。でもそれほどかけ離れた場所とも思えないし。もしかして、先日読んだ「寡黙な死骸 みだらな弔い」も、これと同じような場所だったのかしら? すっきりしないまま終わってしまって、気になる部分もあるんだけど、でも全体の雰囲気がとても良かったです。(ちくま文庫)


+既読の小川洋子作品の感想+
「寡黙な死骸 みだらな弔い」小川洋子
「沈黙博物館」小川洋子
「心と響き合う読書案内」小川洋子
Livreに「偶然の祝福」「博士の愛した数式」の感想があります)

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平たい地球のシリーズの4作目。昨日読んだ「惑乱の公子」の直後の話。
読み始めた時は、「なんかこれまでと雰囲気がちょっと違う...?」と、なかなか話の中に入れず、冒頭50ページを3回ほど読み返してしまいましたが(笑)、やっぱり煌びやかな世界は相変わらずでした~。これまでの3作に登場した人物が沢山登場して、オールキャスト的な楽しみもあるし、新しく登場する人たちがまた凄いんです。でもこの作品の主人公はあくまでも、闇の公子・アズュラーンの娘、アズュリアズ。このアズュリアズの変遷を描く大河ドラマのような作品でした。後半のこの展開も、やっぱりいつもとちょっぴり雰囲気が違う? でも最後のアズュラーンのシーンも良かったなあ。闇の公子も、こうなっちゃあ形無しだなあとも思いましたが。(笑)(ハヤカワ文庫FT)

この本が読めたのは七生子さんのおかげ。七生子さん、ありがとう!!


+シリーズ既刊の感想+
「闇の公子」タニス・リー
「死の王」タニス・リー
「惑乱の公子」タニス・リー
「熱夢の女王」上下 タニス・リー
「妖魔の戯れ」タニス・リー

+既読のタニス・リー作品の感想+
「タマスターラー」タニス・リー
「ドラゴン探索号の冒険」タニス・リー
「白馬の王子」タニス・リー
「ゴルゴン 幻獣夜話」タニス・リー
「血のごとく赤く」タニス・リー
「バイティング・ザ・サン」タニス・リー
「鏡の森」タニス・リー
「黄金の魔獣」タニス・リー
「幻魔の虜囚」タニス・リー
「幻獣の書」「堕ちたる者の書」タニス・リー
「月と太陽の魔道師」タニス・リー
「冬物語」「闇の城」タニス・リー
「銀色の恋人」タニス・リー
留守中に読んだ本(18冊)(「ウルフタワー」の感想)
「影に歌えば」「死霊の都」タニス・リー
「パイレーティカ 女海賊アートの冒険」タニス・リー
「銀色の愛ふたたび」タニス・リー
「水底の仮面」「炎の聖少女」タニス・リー
「土の褥に眠る者」「復活のヴェヌス」タニス・リー
「悪魔の薔薇」タニス・リー

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平たい地球3作目。これまで、闇の公子・アズュラーン、死の王・ウールムときて、今度は惑乱の公子・チャズが主人公なのね... と読み始めたんですけど、あれれチャズって意外と出番が少ない... むしろ全編に渡って登場しているのはアズュラーンのような。いえ、アズュラーンはとても好きなので、それもまた嬉しいんですけどね♪ でも、そうかといって、チャズの存在感があまりなかったわけではないのです。むしろこれだけの登場で、ここまでインパクトが強いというのも結構凄いかも。...ということで今回は、なんだかアズュラーンとチャズの対決といった感じでした。でもアズュラーンはチャズのこと嫌ってるんだけど、チャズはアズュラーンに対して、なんだか屈折した愛情を持ってるみたいなんですよねえ。
以前にも増して麗しい作品で、すっかり堪能しちゃいました。やっぱり浅羽莢子さんの訳は最高だわー。さて、次はどうなるんでしょう! 続けて「熱夢の女王」にいきまーす。(ハヤカワ文庫FT)


+シリーズ既刊の感想+
「闇の公子」タニス・リー
「死の王」タニス・リー
「惑乱の公子」タニス・リー
「熱夢の女王」上下 タニス・リー
「妖魔の戯れ」タニス・リー

+既読のタニス・リー作品の感想+
「タマスターラー」タニス・リー
「ドラゴン探索号の冒険」タニス・リー
「白馬の王子」タニス・リー
「ゴルゴン 幻獣夜話」タニス・リー
「血のごとく赤く」タニス・リー
「バイティング・ザ・サン」タニス・リー
「鏡の森」タニス・リー
「黄金の魔獣」タニス・リー
「幻魔の虜囚」タニス・リー
「幻獣の書」「堕ちたる者の書」タニス・リー
「月と太陽の魔道師」タニス・リー
「冬物語」「闇の城」タニス・リー
「銀色の恋人」タニス・リー
留守中に読んだ本(18冊)(「ウルフタワー」の感想)
「影に歌えば」「死霊の都」タニス・リー
「パイレーティカ 女海賊アートの冒険」タニス・リー
「銀色の愛ふたたび」タニス・リー
「水底の仮面」「炎の聖少女」タニス・リー
「土の褥に眠る者」「復活のヴェヌス」タニス・リー
「悪魔の薔薇」タニス・リー

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服部真澄さんの国際謀略小説第2弾。前回の「龍」の中国の次は、「鷲」のアメリカ。特許制度問題にハッカーを絡めて描いたスケールの大きな作品です。でも、こっちもすごく読み応えがあって面白かったんだけど、私としては1作目の方が好きだったな。登場人物も、もうちょっと整理できそうな気がしちゃったし...。凄い人数がちゃんと書き分けられているのは、さすがなのですが。
それにしても、服部真澄さんの作品というのは、リアルタイムで読まないと辛い作品が多いのでしょうか。前作は香港返還が絡んでいたから仕方ないと思うんですけど、今回はそれほどでもないと思うのに、ふと、ウィンドウズ95が時代の最先端、みたいな文章が登場すると、ちょっと興醒め。それまでのハッカーの場面では、今読んでも古さを感じないような記述をしていたのに、なんだか勿体無いなーって思っちゃった。(祥伝社文庫)


+シリーズ既刊の感想+
「龍の契り」......ブログには感想がないので、よろしければLivreへどうぞ
「鷲の驕り」服部真澄

+既読の服部真澄作品の感想+
「清談 佛々堂先生」服部真澄

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ほんのりブラック風味の、不思議な連作短編集。それぞれの短編が、何かしらのキーワードで次の話と繋がっています。キーワードは人間であったり物であったりと色々。でも、すんなりと素直に繋がっていくのではなくて、ちょっとずつ捩れているんですよね。最後には、どこからどこまでが現実で、どこからどこまでが幻想なのかが分からなくなっちゃって、メビウスの輪状態。この繋がり方も面白いし、この雰囲気は好きだなあ。全部が繋がった途端、バラバラに壊れてしまいそうな危うさも。(中公文庫)


+既読の小川洋子作品の感想+
「寡黙な死骸 みだらな弔い」小川洋子
「沈黙博物館」小川洋子
「心と響き合う読書案内」小川洋子
Livreに「偶然の祝福」「博士の愛した数式」の感想があります)

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「闇から来た少女」「闇から覗く顔」に続く、ドールズシリーズ3作目。今回は冒頭から血塗れのバラバラ死体が登場、かなりのスプラッタぶりです。駆けつけた警官は、その血の海の中で転んでしまうし、その拍子に、切り取られてた耳が口に入っちゃったり、首が膝の上に落ちてきたりとお気の毒...。そういうのに弱い人は、最初の3ページで既にアウトかも? (でも逆にスプラッタ好きだからといって、シリーズ1作目2作目を飛ばして読んじゃダメですよー)
で、今回の犯人とその正体はかなり早めに想像がついてしまったので、「まさか、そんなことありえない」という登場人物の言葉が空々しく響いたんですけど(今回は次から次へと新しい推理が登場して、そのほとんどに「まさか」「ありえない」という反応があったんですけどね・笑)、でもやっぱり面白かった。目吉センセー、好きだわあ。(角川文庫)


+シリーズ既刊の感想+
「闇から来た少女」「闇から覗く顔」......ブログには感想がないので、よろしければLivreへどうぞ
「闇から招く声」高橋克彦

+既読の高橋克彦作品の感想+
「白妖鬼」高橋克彦
「鬼」高橋克彦
「火怨 北の燿星アテルイ」上下 高橋克彦
「空中鬼」高橋克彦
「天を衝く 秀吉に喧嘩を売った男・九戸政実」1~3 高橋克彦
「炎立つ」1~5 高橋克彦
「風の陣」1~3 高橋克彦
Livreに、これ以前の作品の感想があります)

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1963年発表ということで、なんと40年以上前の作品。元はストリッパー、しかし見初められて現在は富豪夫人に納まっている主人公の一人称で語られていきます。作中でも引き合いに出されてるんだけど、まるでダフネ・デュ・モーリアの「レベッカ」みたいな舞台設定。でもこの彼女の語り口があまり好きじゃなくて、ちょっと読みにくくて、で、そっちに気を取られてたら、すっかり騙されてました...。
いや、もう、上手すぎ。何かあるんだろうとは思ってたんですけど、途中で一瞬、ワケが分からなくなりましたもん。これがデビュー作だなんて凄いなあ。名作といわれるのも納得です。...でも見事に騙されたんだけど、個人的なの好みとしては、「殺人はお好き?」みたいなユーモアタッチの作風の方が好きかな。あっちは予想がつく結末なんですけどね。でもやっぱり楽しいんですもん♪(集英社文庫)


+既読の小泉喜美子作品の感想+
「殺人はお好き?」小泉喜美子
「メインディッシュはミステリー」小泉喜美子
「弁護側の証人」小泉喜美子

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