Catégories:“2005年”

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生物教師・ドクター・モローの「君たち、世界を変えてみたくはないか?」という言葉に、立ち上がったオチコボレ男子高校生たちの物語。いやー、とにかくスピーディでパワフル。どんどん読んでしまいましたよ。面白かった! 「レヴォリューションNo.3」は、コウカイニッシ。のあさこさんが第12回のたらいまわし企画「爽やかな春に読みたい青春小説」に挙げてらしたんですよね。それも納得の青春小説でした。あ、この間の第15回「夏の一冊!!」にもいいかも。元は学園祭に潜入する話だから秋のはずなんですけど、どっちの本も暑い熱い夏のイメージが残ります♪
重いテーマが見え隠れしてるところは「GO」と一緒なんですけど、このスピード感と登場人物の連帯感は石田衣良さんのIWGPみたいな感じでもありますね。IWGPはIWGPで凄く面白かったんだけど、でもこっちも好き~。しかも間に「ギョウザ大好き!」とか「グラサン、外せやぁ!」みたいな台詞には、もう大笑い。あっという間に読めちゃうんだけど、読んだ後もパラパラめくってずっと楽しんでました。 

そして「レヴォリューションNo.3」は、講談社から出ていた版の表紙のインパクトが凄いんですが(笑)、今流通してるのは角川書店の方だけみたいですね。これは映画化の影響? ああー、映画も観たくなっちゃった! 岡田准一くんの朴舜臣って、どんな感じなんだろう! 「レヴォリューションNo.3」を読んでる時は、もっと骨太タイプのように思ってたんだけど、「フライ、ダディ、フライ」を読んでみると、繊細な少年らしさも結構感じられたので、案外似合ってるのかも。元々目に力がある人だし。ということで、映画の公式サイトはコチラ。新刊「SPEED」も近々読めると思います。楽しみ♪(角川書店)


+シリーズ既刊の感想+
「レヴォリューションNo.3」「フライ、ダディ、フライ」金城一紀
「SPEED」金城一紀

+既読の金城一紀作品の感想+
「GO」金城一紀
「対話篇」金城一紀
「映画篇」金城一紀

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17世紀半ばの群雄割拠時代のドイツが舞台。ブランデンブルクの若き選定侯フリードリヒ精鋭部隊がハルバーシュタット公国に攻め込みます。落城寸前の城から、公爵の嫡男・ヨハンと令嬢ソニアを逃がしたのは、宰相の14歳の娘・マリア。彼女はソニアの身代わりとして、城に残ってフリードリヒを待ち受けるのですが...。

千・年・庭・園の凛未明さんのオススメ。西洋史を背景にしたジェットコースター・ロマンスと聞いてたんですが、まさにその通りでした! いやあ、展開が速い速い。(笑) それでも14歳のマリアがなぜか気になって仕方がないフリードリヒの不器用な愛情や、父の敵のはずのフリードリヒに父親的な包容力を見出していくマリアの様子はなかなか繊細に描かれていて良かったです。途中でマリアもフリードリヒもやけに気弱になってしまって、気が強かったはずのマリアが守られるだけの女の子になってしまった時はどうしようかと思いましたが、最後にようやく自分の道を自分で決めることができて、ほっ。
ちなみにこの作品、元々は講談社X文庫から出てたのだそうです。第3回ホワイトハート大賞佳作受賞作品ですって。その時の表紙が右の画像。F文庫がどういう性格のものなのかは、まだ今イチ掴めてないんですけど(大人の女性のための恋愛物?)、やっぱりかなり雰囲気が変わりますね。(笑)(講談社F文庫)

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夢枕獏氏のこの作品に対する思いを語ったエッセイや、映画「陰陽師II」の第一稿と第四稿、映画で安倍晴明役を演じた野村萬斉氏、山口博氏、志村有弘氏らとの対談、登場人物・作品詳解など、人気シリーズ「陰陽師」にまつわることを集めた1冊。

実は野村萬斉氏との対談目当てだったんですが(笑 ←もちろん「陰陽師」シリーズは大好きですが!)、その対談も面白かったし(映画の裏話とか、演技中のトリップや呪の話など)、あと夢枕獏さんの安倍晴明・源博雅の誕生秘話、特に源博雅に関する辺りも良かったです。博雅が実在の人物だというのは知ってたんですけど(とは言っても、以前あとがきか何かで読んだ程度ですが...)、実際に色々な逸話が残っている人物だったんですねー。博雅が無自覚の天才という辺り、なるほどなあという感じ。博雅自身は自分の能力に気付いていないけれど、晴明だけはは知っているから「博雅、おまえはすごい」という言葉が頻繁に出てくるんですね。なるほどー。
以前読んだ「七人の安部晴明」というアンソロジーは、いかにも晴明人気に便乗した感じがあったんですが、こちらは晴明の生きていた時代がぐっと身近に感じられる1冊でした。登場人物・作品詳解で、晴明と博雅の会話を読んでたら、またシリーズを読み返したくなっちゃった。(文春文庫)


+シリーズ既刊の感想+
「陰陽師-付喪神ノ巻」「陰陽師-生成姫」「陰陽師-鳳凰の巻」......ブログには感想がないので、よろしければLivreへどうぞ
「陰陽師 龍笛の巻」夢枕獏
「陰陽師 鳳凰ノ巻」夢枕獏
「『陰陽師』読本 平安の闇に、ようこそ」夢枕獏

+既読の夢枕獏作品の感想+
「沙門空海唐の国にて鬼と宴す」夢枕獏
「シナン」上下 夢枕獏
(Livreに「猫弾きのオルオラネ」「羊の宇宙」「大帝の剣」の感想があります)

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九月姫とウグイス以前読んだ「いろの手がかり編」「ごちそうの手がかり編」「どうぐの手がかり編」(感想)と、「この本読んだ? おぼえてる?」(感想)に引き続きのあかぎかんこさんの本の探偵シリーズ。今回は動物なんですけど、考えてみたら動物の本ってそれほど沢山読んでなかったみたいです... 今までで一番知ってる本が少なかったわ! それでもドリトル先生シリーズ(ヒュー・ロフティング)とか、「九月姫とウグイス」(サマセット・モーム)、「チベットのものいう鳥」(田海燕)、「たのしい川べ」(ケネス・グレーアム)辺りは、今も祖母の家に置いてるので、なんだか懐かしくなってパラパラと見ちゃいましたけど。
もちろん未読の本の中にも、表紙が素敵だったり話が面白そうだったり、今からでも読んでみたい本が色々です。(それでも私が探してる本はまだ出てこないのでした~ 嗚呼、あのおばけちゃんはいずこに~)(フェリシモ出版)


+既読のあかぎかんこ作品の感想+
「本の探偵事典」あかぎかんこ
「この本読んだ? おぼえてる?」あかぎかんこ
「本の探偵事典 どうぶつの手がかり編」あかぎかんこ

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彩雲国シリーズ7冊目。いやー、やっぱり王都組が出てくると楽しいです! 久しぶりの王都が嬉しくて、最後まで読んだらまた速攻で最初から読み返しちゃった。今回、以前から気になっていた藍龍蓮がクローズアップ。彼、やっぱりいいわーっ。前の巻でちょびっとしか登場しなくて残念だったんですけど、でもすごい存在感だったんですよね。今回は更にすごいです。しかも豪華挿絵付き。あの秋の装い(!)があんな風にすっきりした絵になってしまうというのがびっくりですが...(でも良く見るとちゃんと秋の装いになってるし・笑) 

今回は大事件こそ起きないものの(お酒は飲むけど...)、水面下で様々な人々の思惑が交錯。(悩める二匹目の子羊ちゃんが不憫だわー) ラストに向かって、そろそろスパートをかける頃合なんですね。ええと、私が一番好きなのは超絶美貌のあの方なんですけど(しかし無駄美貌って・笑)、でもだからといって彼の幸せを望んでいるというわけでもなく...(アレ?) 一番幸せになって欲しいのは、実はあの彼だったりするんですけど(ダレよ)、でもやっぱり最後はこっちの彼とぜひ...(なんなんだそれは) と、読むたびに複雑な心境なんです。その複雑さが一層こんがらがってしまいそうな今回の展開。でもそんな風に複雑になるのも、やっぱりいい男が満載だからこそなんですよね。これまでいい男満載といえば、まず茅田砂胡さんの「デルフィニア戦記」だったんですが、こうなってみるとどっちが上かしら...(笑)
とにかく、「彩雲国」がこれからどうなるのか、ますます目が離せません!(角川ビーンズ文庫)


+シリーズ既刊の感想+
「彩雲国物語 はじまりの風は紅く」「彩雲国物語 黄金の約束」雪野紗衣
「彩雲国物語 花は紫宮に咲く」雪乃紗衣
「彩雲国物語 想いは遙かなる茶都へ」雪乃紗衣
「彩雲国物語 漆黒の月の宴」雪乃紗衣
「彩雲国物語 朱にまじわれば紅」雪乃紗衣
「彩雲国物語 欠けゆく白銀の砂時計」雪乃紗衣
「彩雲国物語 心は藍よりも深く」雪乃彩衣
「彩雲国物語 光降る碧の大地」雪乃紗衣
「彩雲国物語 藍より出でて青」雪乃紗衣
「彩雲国物語 紅梅は夜に香る」雪乃紗衣

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イギリスの北部ヨークシャーの田園地帯に住む、獣医歴50年のドクター・ヘリオット。牛や馬などの大型の家畜が中心ではあるものの、その長い獣医人生の中で出会った猫たちは数知れず。仕事を通して、あるいはプライベートで出会った猫たちの10のエピソードをまとめた作品集です。

この本は、本が好き!お気軽読書日記のもろりんさんのオススメ。いやー、良かったです。このドクター・ヘリオットという人が本当に誠実なお医者さま。具合が悪そうな患者を診ては心を痛め、飼い主のことを力づけながら、命を救うために一生懸命になってくれる人。獣医である以前に、1人の大の動物好き人間なんですよね。
でもそんなドクター・ヘリオットにも、家の裏に住み着いた2匹の山猫だけには、何ともできないんです。置いた餌は食べるし、薪小屋に作った寝床は利用するものの、家には決して入ろうとしない2匹。去勢手術をするために無理矢理捕まえたドクター・ヘリオットのことをいつまでも怖がっていて、ドクターの奥さんのヘレンはそのうち撫でさせてもらえるようになるのに、ドクター・ヘリオットだけは相変わらず毛嫌いされてるんです。猫好きにとって、猫に毛嫌いされることほど堪えることってないですよね... 多少なりとも猫の扱いに自信があるとくれば尚更。...こんなに好きなのに! というもどかしい思いが伝わってきます。そして... というのは読んでのお楽しみ。
もちろん動物相手のことなので、時には死も訪れることになるんですが、それでも優しくて暖かいドクター・ヘリオットの語り口にはほのぼのとしてしまいます。レズリー・ホームズ氏による挿絵もとても可愛いです♪

この「猫物語」の他にも、「ドクター・ヘリオットの犬物語」を始めとして、色々な本が出ているようです。そちらもぜひ読んでみたいな。(集英社文庫)


+既読のジェイムズ・ヘリオット作品の感想+
「ドクター・ヘリオットの猫物語」ジェイムズ・ヘリオット
「ドクター・ヘリオットの犬物語」「Dr.ヘリオットのおかしな体験」ジェイムズ・ヘリオット

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「白い女神」であるジェンナを中心とした、ケルトの神話を思わせるようなファンタジー。
この作品でまず驚かされたのは、物語が「神話」「伝説」「物語」「歴史」の章に分かれていて、その合間に「歌」や「バラッド」、「寓話」などが挿入されていたこと。そういう風に細かく分かれていると、どうしても流れが分断されやすいと思うんですけど、それがそうでもないんですねえ。分断する以上に、世界をより深く重層的にしていてびっくり。
物語に厚みを持たせるために、その世界の神話が物語中に挿入されるのはそれほど珍しくないと思うんですけど、でもここに書かれた物語が神話となってしまうほど、遥か未来の視点からも書かれてるんです。これが珍しい...。ここでの「物語」が「神話」として高められ、あるいは民間の中の「伝説」として伝わり、その過程で歌やバラッドが出来るんですけど、さらに長い年月が経った未来の歴史家などがこの物語のことを様々な資料で研究してるのが「歴史」の章。
って、言葉で説明するとすごくヤヤコシイですね...(^^;。でもこれによって1つの物語がとても立体的に見えて来ます。真実がどんな風に変化して神話や伝説になっていくのかというのも面白いし、遥か彼方の未来の人々が、見当違いのことを論じてるのも可笑しい♪

私好みの骨太なファンタジーで、すっごく面白かったです。ジェイン・ヨーレンって、叙情的な描写ばかりが前面に出てるのかと思ったけど、それだけじゃないんだなあ。(ハヤカワ文庫FT)


+既読のジェイン・ヨーレン作品の感想+
「夢織り女」ジェイン・ヨーレン
「水晶の涙」ジェイン・ヨーレン
「三つの魔法」ジェイン・ヨーレン
「光と闇の姉妹」「白い女神」ジェイン・ヨーレン
「月夜のみみずく」ジェイン・ヨーレン ショーエンヘール

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